はるみのちょっとTea-time

日々の暮らしのなかで感じたこと、市民運動のことなどわたしのことばで、つづります。

身近な人が性暴力に遭ったら~私たちにできること~

2015-03-07 | ジェンダー関連

今日は午後からプラザ萬象で

「平成26年度 性暴力被害者支援研修会」が開催されました。

福井県の事業です(福井県安全環境部県民安全課)。

県のホームページとかを見たのですが、まったくPRされていない?

わたしは、友人が声をかけてくれたので、2日前に開催を知りました。

ほとんどが関係者・・・のなか、市民の参加は数名。

せっかくの研修会に学校関係者がいないのも残念でした。

今回の研修会は、4年前に国が閣議決定した

第2次犯罪被害者等基本計画に盛り込まれたワンストップ支援センターが

福井県にもできたことから、施設の活動状況や

性暴力とその支援の在り方について正しい知識を学ぶというものです。

昨年4月に済生会病院内に設立された性暴力救済センター・ふくいは

通称を「ひなぎく」と言います。

「ひなぎく」の花言葉は「あなたと同じ気持ちです」ということから

通称になったそうです。

被害者の心とからだによりそい、「同じ気持ちをわかりあえます」という

メッセージにもなっています。

その「ひなぎく」のセンター長さんからは、

性犯罪の現状や被害を届け出られない根底にある強姦神話、

施設の被害者への支援内容などの説明を受けました。

その後、福井県警の被害者支援室の担当者(もちろん女性!)から

警察による支援とセンターとの連携などについての説明がありました。

最後は今日のメインである、性暴力被害者支援看護師(SANE)の

山本 潤さんの講演会!

「身近な人が性暴力に遭ったら~私たちにできること~」

パワフルで刺激的な内容に驚きながらも、深く考えさせられました。

とくにワークショップでは、おとなりの人と2人一組で

自分の初体験を「ありのままに」話しましょう! 

と言われ、会場内はシーンと静まり返ってしまいました。

とにかく事細かに、最初から一部始終を話せ・・・と言われても

横の人はよく知っている人だし、ドキドキするし頭の中はマッシロだし・・・

参加者全員がフリーズしたまんま・・・

これは、性暴力にあった当事者は知っている人だからこそ、

話すことができないことを疑似体験するワークショップだったのです。

それと性暴力を届け出ても、警察という権力を持った組織のなかで

調書を取られたときに、

性暴力の内容を事細かに説明しなければならない苦痛が

どれほどのものかも理解することができました。

現実問題として、およそ70%の被害者はだれにも打ち明けれないまま

沈黙せざるを得ない状況にあるそうです。

被害者は身体だけでなく、心にも深い傷を負います。

肉体的苦痛・精神的苦痛はトラウマとなり、

仕事や生活、生きることにさえ自信をなくします。

性暴力を絶対に認めない、許さないという文化を根付かせることが

必要だと語る、山本 潤さんの言葉に込められた熱い思いが

ヒシヒシと伝わってきた85分間でした。

 

もし、あなたが性暴力にあったら、

あなたの身近にいる人が性暴力を受けているようだったら、

まよわず、「ひなぎく」へ電話してください。

電話番号は 0776-28-8505

女性スタッフが対応してくれます。

 

 

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