企業・組織再生現場からの独り言

仕事の中で、覚えていったこと。感じたことなどなどを記していきます。我以外皆我師也。あと、読んでいる本を簡単に紹介。

定説だってウソ、学ばなくなった、おろかものの正義論

2008年07月10日 | 本の紹介(ビジネス)
相変わらず、データマイニングをやっています。本はちょこっと読んでいる程度。なんだか疲れています。身体も、心も・・。これじゃいけないんですけれどね。
SP、2枚目を見ました。今度は、ブラームスのピアノ協奏曲第2番、そしてショスタコーヴィチの交響曲がいくつか。こりゃ、なかなか楽しいです。誰が悪者なんだ?ってのがわからないのも素晴らしい。勧善懲悪もよいけれど、やっぱり、いろいろ考えながら見る方が好きです。

さて、まず一冊目。ウソだらけシリーズ2冊目ですね。今回の本は、まぁ、完全に世の中が認めているというよりは、そう指摘している人もいるよ、っていう程度のウソなのかな、と思いました。
説得力はあるのだけれど、どうしてそのことが受け入れられないのか?既得権者の論理はわかるのですが、それだけではないような・・。でも、読む価値はあるんじゃないでしょうかね?

定説だってウソだらけ (WAC BUNKO 86)
日垣 隆
ワック

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日本人は、ほんとうに学ばなくなったのでしょうか?
まず、そういう疑問を持って本を読み始めました。
昔はもっと学んでいた、ということを言っているわけですね。
戦後のアメリカ文化の流入から、武士の学び、また国際的な子供の学習意欲の比較など、いろいろな面から、学ばなくなってきた理由を探っています。
責任は今の中高年にある、という指摘もありますが、教養が必要とされなかった時代に生きてきたわけで、彼らだけの責任ではないのかな、とも思うのですが。

私の考えは・・・。最近は、ネットやデジタル機器の浸透で、本質的な学びではないところで、いろいろと覚えなければならないことが増えたのではないか、と思っています。
本は読まないというけれど、携帯の使い方とか、必死で勉強していますよね。高機能化するハイテク機器を、使いこなしている人は少なくないです。パソコンにしても、ある程度は覚えなければ、はじまらない。
そうした、本人にとってみれば勉強、というのが増えてきて、昔ながらの読書(娯楽ではなく勉強)をする時間が減ってきてしまったのではないでしょうか?
使い方を覚えるという、教養にはならないことのためにパワーを使わざるをえなくなってきた、その反動があるのではないか?なんて思うのですけれど・・どうでしょうかね?


なぜ日本人は学ばなくなったのか (講談社現代新書 1943) (講談社現代新書 1943)
齋藤 孝
講談社

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「なぜ人を殺してはいけないのですか」という問いに答えられるか?という話からはじまるこの本。新書ながら、かなり内容は重たいです。上にあげた「ウソだらけ」シリーズにも通じるような本ではないでしょうか? こっちの方が、もっと本格的ですけれどね。
「正しい」こととは何か? いろいろ悩んでいる人には、ゆっくりでもよいので読んでもらいたいです。

「おろかもの」の正義論
小林 和之
筑摩書房

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