企業・組織再生現場からの独り言

仕事の中で、覚えていったこと。感じたことなどなどを記していきます。我以外皆我師也。あと、読んでいる本を簡単に紹介。

オトコの神髄をヤクザに見る・・・か。明石氏らしい、かも

2007年08月16日 | 本の紹介(ビジネス)
最初に断っておきたいが、私はこの対談本の対談者の一人、明石散人氏のファンである。歴史関係の本を結構読んでいると思う。手に入る文庫はすべて持っているし読んだものだ。その明石氏の名前をみて、買ってみたら、なんだかすごい内容だったので紹介したい。
ヤクザ本は、交渉や脅し、モテなどいろいろ出ているが、村上一家総長という業界の中でもかなりパワーのある人と作家と対談しているという類の本は、なかなか珍しいのではないだろうか?
オトコの神髄という言葉がタイトルにもでてくるが、ひとつのオトコの姿ではあるなぁ、と感じた。それよりも、ヤクザ社会というのがどういうものなのか?ということが、ぼんやりながらも見えてきた気がする。普通の人が、普通に生活している限りは、あまりかかわることがない世界だけに、興味深く読みすすめた。
ヤクザというだけで毛嫌いする人もいるかもしれない。私などは、その道のプロ、というか極めた人の言葉なら、なんかしらは得るものがあると思って、聞こうとするし読もうとするのだけれど。まぁ、拒否反応を示す人には無理には薦められないが、それでも、第六章のヤクザの処方箋だけは読んでみてもらいたいと思う。
そこには、子育て、そして教育ということについて、かなり厳しい世界であるヤクザの世界から見たあり方がまとめられている。PTAやマスメディアに責められ、加えて仲間であるはずの学校内の上司などにも支えてもらえない、となると、現場の教師はどうやって真剣に子供たちを指導できようか?という視点はとても参考になった。真剣に、いじめの問題に向かい合うためには、それを支えてあげられる仕組みが必要。命がけの行為が、下手をすると馬鹿にしか見られないような現場があるだろうが、そこにオトコ(男性に限らないが)を見たい、と思う。

男達(おとこだて) 現代が失ったオトコの神髄
浪川 政浩,明石 散人
WAVE出版

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