企業・組織再生現場からの独り言

仕事の中で、覚えていったこと。感じたことなどなどを記していきます。我以外皆我師也。あと、読んでいる本を簡単に紹介。

きものの催事のお話

2005年03月09日 | 和の話(呉服業界など)
先日、わけあって呉服の催事に直接かかわりを持った。お客様には私の知り合いもいるし、そうでない人もいる。これまでは、行われている催事に行っていろいろ気がつくことを話しただけなんだが、今回は、そうではない。いろいろな意味で気をもんだし、勉強にもなった。業界で言われていたことを身をもって体験もしたし、その意味では、催事自体の成否もさることながら、本当によい経験ができたと思っている。この機会を与えてくれた呉服問屋には本当に感謝したい。
さて、今回の催事だが、学んだことは多い。
○招客の難しさ。案内を渡すのも大変だし、催事の主旨を説明するのもかなりしんどい。当然、買ってもらうことは前提としては話しはするわけではない。すばらしい商品を持ってきてもらいました。見て下さい。もし欲しくなったら、これこれです。とやるわけだ。だが、当然のように買わされるのではないか?と警戒する人も多い。そもそも、きものなんていらない、という人が多いのも事実。興味すら示さない。親戚ってあてにならんな、とは強く思った。今回で、義理を重視する人とそうでない人とが明確に判明したのは間違いない。
○接客の難しさ。よく言われる、お友達どうしできたお客は、かならず分けること、ということ。これは今回も当てはまった。購入いただいたお客様は全て、一人で来場されたか、もしくはご夫婦連れだ。友人と来ると、どうしても人の目が気になって、決断がしにくいのだ。(高い買物だしね)
○お客様の来場時間を読むことの難しさ。だいたい、何時に行きます、と言われていても、なかなか指定した時間の通りに来場されるわけではない。自分自身だと、だいたい10分~15分のレンジで予定を伝えるが、なかなか地方であると、時間が読めないもの。特に、仕事で時間に追われるような人ほど、正確に来場されるのだが、引退された人なんかは全然だめ。
○ドタキャンの多さ。今回、来場されると答えていた人は70名程度。うち来場されたのは50名。確約取りをしたわけではないが、やはり、そのあたりは難しいものだ。仮に、確約を得ていたとしても、ドタキャンはあるのだろう。当日は、くもり、少し肌寒く、風は強く吹いていた。よほどの魅力を訴求しなければ、来場100%は難しいのだろう。。

以上、呉服関係者にとっては当たり前の話ばかりだとは思う。私が学んだことは、二つ。
○事前の説明、そして準備がもっとも重要であること
○同時に、当日の段取りを指揮できる人。問題を解決し、人に指示し、客の流れをコントロールし、クロージングまで眺めながら、必要な手を打つ人、がとっても重要であること
特に、後者は、多くの小規模呉服催事が、丸投げになっている現状、忘れ去られてしまっている機能かもしれない。前者は、計画力と想像力があれば、なんとかなるが、後者は機転が利くかどうか、そしてサービス、お客様満足をどう実現するかという意味でも難しい。現場力をどう考え、どう強くしていくか。また、いろんな人と議論したいものだ。
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