あぽいち

温泉とヨガ、たまに心臓外科医

ふー

2011-12-03 13:49:56 | Weblog
今日の外来もまずまず、このあたりのお年寄りはなんだかんだ言っても、みんな元気で楽しい人が多いです。
途中でオペMT2件入りまして、なんだかんだこの時間までかかってしまいました。
最近はMTの最後に、先生が手術してくれるんですよねと言われることが多くなりました。医者としてはうれし者です。患者さんや家族との信頼関係が少しでも築けたことを実感できる瞬間でもあります。
それだけに、その信頼を裏切らないように責任を持たないといけません。
ただ、それは多くはこの病院のネームブランドがあるからであり、私もこの病院の看板を背負っていなかったら、ただの若造であり、きっと、こんな若い先生でほんと大丈夫なのだろうかと、思われるのだと思います。
そう思うとここまで名前を広めた院長と副院長はすごいです、やはり前に出ていくとこも大事なことなのかもしれません。
末梢血管は私の責任で術者を決めていますので、後輩に指導することも多いですが、ステントグラフトやPTAが盛んになってからというもの、比較的簡単な症例が少なく、こちらとしてもなかなか後輩に回すのは怖いものです。
後輩がミスしてもそれは指導不足、責任は自分がすべて持つというのがほんとの上司というものですね。

昨日のお腹の方は夜に無事抜管できて、お腹も動いていますので、昼から食事も開始できました。
最近はAAAでもだいたい、翌日から食事が食べれますね、手術が問題なく、とっとと終わればイレウスになることはほとんどないでしょうか。いろいろなものが日々、進歩しているのですね。
10年後の心臓外科の世界は一体どうなっているのでしょうか、やはりカテーテル治療が大半を占めて、私たちの出番はかなり無くなってくるのかもしれません。次のイノベーションは何でしょうか、それを捕まえれたのものだけが名をあげて、生き残るのでしょうか。
いまだ、世の中はoffpump世代の先生方がほとんど、ステントグラフトとかTAVIとかがこれからは伸びてくるのはわかりますが、あれはもう外科医の範囲とは思えない。移植医療もこれから増えては行くだろうが、技術的なことではそそられない、手術前後のマネージメントができるかできないかだと思うし、一部の施設でしか認められないだろうな。
そうなると、今後自分は何で生きていけばよいのだろうか?