あぽいち

温泉とヨガ、たまに心臓外科医

Leriche syndrome

2010-11-13 05:06:42 | Weblog
一昨日はlericheの急性閉塞が飛び込んできました、前の晩の発症とのことで、両側の大腿動脈ですら脈は触れず、末梢はドップラーでも拾えず、CKも1500と上昇していましたので、すぐに緊急手術となりました。しかし普通は副側血行路が発達しているので、塞栓かなと思っていたら、案の定、AfでTEEで左房に巨大な血栓がありました。Yグラフトで置換して、無事終わったかに思えましたが、夜になり、足が真白、しかも両足とも、ひゃー、グラフト閉塞か、また、血栓が飛んできたか、どっちかです。
すぐにアンギオしてみると、見事に閉塞、そのままカテ室で開腹して人工血管からfogartyを行い、血栓除去、足もあったかくなり、ホッとしたのもつかの間、腹閉じようかと思ったら、また、足が触れなくなって、またかと思い、造影したら、またまた、詰まっている、上からどんどん、飛んできているようで、こりゃ、心臓開けなきゃ、いかんかなー、いあやだなと頭のスミで思いながら、また、人工血管を開けてみたら、今後は、どでかい、15mmぐらいの白色血栓の塊が、ドカンと詰まってました。
おそらく、術前TEEで見えた化け物の親玉で、これでもう最後だなと信じて、終了にしましたが。
その後は、今のところ再塞栓の兆しはなく、人工呼吸器も離脱して、食事も開始しましたが、TTEあててみたら、何となくまだ、左房内に血栓らしきものが、、、、。
見なかったことにしたいが、とりあえずは溶かすしかないですね。
いつものごとく祈るのみ、これしかできん。
おかげで、徹夜で立ちっぱなしだったせいか、昨日は帰ってからねっぱなし、夜中に3回足がつり、泣きそうだった。
今日は久々に整体を予約した。
ほぐしてもらおう。