あぽいち

温泉とヨガ、たまに心臓外科医

みかん

2009-11-05 19:11:27 | Weblog
今日はCABGが2件の予定となっていますが、私は残念ながら山奥に外勤です。
今日は外来患者も比較的少なくのんびりとした一日でしたが、インフルエンザと肺炎球菌のワクチン接種が多い多い。
私の周りでもついにインフルエンザが出ました。
内科の先生一人、外科の先生一人、キットは陰性ですがほぼ間違いないようです。お休みいただいています。
ので、一番下っ端とはいえ、外科医一人かけるとそれなりに大変です。
外勤や当直も代理を立てなくてはならなくなります。
私も濃厚接触者になりますので、調子に乗っていると、そろそろまずいかもしれません。
私の病院もようやく新型ワクチンが入りまして、今日から接種との事です。当然、人数分あるわけではなく数に限りあり、私は今日は外勤ですから打てません、明日まで残っているのでしょうか。
今日は通院中の患者さんが取れたての、みかんを大量に持ってきてくれました。
みかん摘みのバイトをしていると前回の診察のときに言っていて、だったら持ってきてーと、脅し、半強要、いや、お願い、というか独り言を言ったところ、今日は診察日でないのに持ってきてくれました。
ちょっとまだ早いようで、酸味が強いですがおいしいです。
こういうのが一番うれしいですね。
都心の大学病院では教授の外来の机の引き出しの中や、回診の時の教授のポケットは謝礼金の袋でいっぱいなんて話がありますけど、こちらではいっさいありません。
変わりに自分の畑で取れた農作物の謝礼といったものが多いです。

腹部の解離

2009-11-05 18:45:25 | Weblog
ここのところ、寒くなったこともあり、あちこちで解離が増えているみたいですが、どうも、うちに来るのはB型ばかりで、外科の出番はありません。まー、そういっているとそろそろくるのでしょうが。
先日のB型は腹腔動脈がつまりかかっていて、脾臓は造影されず、肝機能やCKなどもも4桁まであがりまして、バイパスが必要かという話になりましたが、腸管は大丈夫なようで保存的に経過を見ました。脾臓も腎臓も虚血になってもなんとかなる、肝臓も2割ぐらい残っていれば、何とかなる、膵臓はどうなんでしょう、摘出することもあるぐらいですから良いのでしょうか。やはり、致死的なのは腸管の壊死だと考えていますが、内視鏡などの確定診断ができない当院では、いざどこの時点で腸管虚血を疑い開腹するか難しい問題です。
最近相談されたもう一例のB型は、もともとだと思いますが腹部に6cmの動脈瘤があって、そこまで解離しており、AAAについて今後どうすべきかと内科の先生から相談あり、現時点で破裂の兆候あれば緊急手術となるが、可能ならば、慢性期まで持っていってから、手術したほうが良いということになりました。
しかし、急性期に破裂したら、どういう吻合をするべきなのか、ちょっと考えてしまします。急性期の解離ですので、吻合部の強度を保つため内膜外膜とあわせて吻合したいところですが、結局エントリー切除していないので、偽腔に血液が入ってきてしまいますので、出血が止まるのかという疑問。
かといって2連銃で外膜のみで吻合して大丈夫なのか、ボスの話では、外膜というのは末梢にいけばいくほど強いと、だから外膜のみで大丈夫と言っているが。
どうなんでしょう。
結局はその場で、外膜をみていけるかどうか判断することになるのでしょう。
ま、破裂せずにこのまま2ヶ月が過ぎてくれるのを祈ります。

ドップラープローべ

2009-11-05 18:40:16 | Weblog
以前、注文していた貼り付けるドップラープローべが昨日届きました。
ちょうど、昨日の一例目はFPバイパスだったので、間に合えば使えたのですが、届いたのはちょうど手術が終わるころでしたので、昨日は使えませんでした。
また、来週ぐらいにAAAあったので、使ってみたいと思います。