あぽいち

温泉とヨガ、たまに心臓外科医

自分なりの Philosophy をもて

2006-06-10 22:55:49 | スーパースターども
今日は次の勤務先である川崎へいって、新しいボスにチャレンジャーズライブのことを報告し決勝に出させてもらえるようお願いに行った、スケジュールの都合さえつければOKであり、人脈を広げてきなさいとのこと。ついでにボスの夢や野望や思想、人生観といったものをトクトクと聞かされ、もうすぐで洗脳されそうになった。アブねー、でもこの人に人生預けてみようと思った。

その内容、忘れないうちにかいつまんでメモしておく。

手術は手先でするものではなく頭でするものである、でも誰でもトレーニングすれば遅かれ早かれ手技的なことはできるようになると。診断から術式の選択、術後までトータル的なマネージメントができて初めて自分で手術ができると言えるのだと。
そして何より大事なのは、手術に対する自分なりのフィロソフィを持つこと、←ところでフィロソフィって何だっけ
このボスはテキサスのコセリのところへ留学して、毎日50cmの距離から見学して一挙手一投足すべてを頭に叩き込んできたのだと、そして、毎日コセリと会話して彼の大動脈外科に対する哲学をたたきこまれたこと。日本に帰る直前にコセリは手洗いしながらこう言ったらしい「君には何もさせなかったけど、日本に帰ったら君はきっと大動脈の手術ができるようになっているよ」
それまで日本では下行置換1例ぐらいしかやったことなかったらしいのだが、日本に帰って新しい病院へ挨拶に行ったらその日に解離が来て、まだ就職してもいないのに内科部長からやってみなさいといわれ、やったら第一例目1人でできてしまったという伝説を話してくれた。
それから、手術、術後管理はできて当たり前であり、惰性でもできると、多少寝不足でもできると、でもそういった日々の忙しい生活の中で、データを整理して発表して論文にまとめるのは、惰性ではできない。つまり、いくら手術や術後管理ができても、それは評価の対象にはならないと、その先、もう一分張りして論文にしなさいとのこと、うるさいことはあまりいわないようにするが、努力しているかどうか、しっかりと個人評価するのでそのつもりでやりなさいと言われた。
あと365日24時間携帯電話に出れる状態にしておきなさいと、電話に出なかったら次からはかかってこないと思いなさいと。

そして、外勤として行く病院から根こそぎ大動脈症例を集めてきなさいと、ただ○淵先生とこの近くであり、これまですべて○淵先生のところに症例を流していた病院なので、けんかしないようにうまく症例を選んでシェアしなさいと。
なんとも恐ろしい、しょっぱなから大きな課題である、でもやるしかねー。

ついでに新しい住まいを今日決めてきた、病院に一番近い部屋をお願いしたところ、2箇所ほど候補が上がり本日内見して、駐車場つき40平米、病院の隣が公園であるが、その公園をはさんだ向かい側で、徒歩1分、毎朝公園を通ってすがすがしく通勤?できるというのがポイントである。でも後から思ったが夏とか虫とかが多そう、まー寝るだけだろう。

NHK

2006-06-10 10:49:26 | テレビ
先日の予選会の模様は
7月1日(土)NHK「サイエンスゼロ」で放映の予定です。
通常午後7時からの放映で、再放送を次週の火曜日にもしているそうなので、みんな見てください。
先方の話だと、予選通過者で最初から最後まで撮影できたのは私だけとのことで、たぶん出れるはず。