あぽいち

温泉とヨガ、たまに心臓外科医

卒業試験

2006-06-02 23:58:17 | 術者、勉強になった症例
今週は月曜日から緊急が入ったのを始まりにメチャ忙しかった、昨日はいつものごとくM病院で麻酔、でも何故か最初に気切を頼まれ、手術は午後から、その上、MVPでRe-pumpとなり、その日は終電間に合わず、今朝6時半の電車で帰って来る羽目に。
病院に帰ってきてオペ室直行、なんとか今日の症例の入室に間に合いAAAの麻酔導入していたら、他の上の先生が休んでいることもあり突然今日の術者が回ってきた、しかも、これがお前の卒業試験だといわれた。
これまで、AAAは4例やらせてもらってはいるが最後にやったのはもう去年の11月で半年以上も前であり、いきなり言われてイメージトレーニングする時間も無かったが、簡単な症例で前立ちの先生が最高の演出をしてくれたこともあり、何とか3時間チョイで終了。なんか半年以上もやってなかったが、いつも前立ちやっていると手順は自然と体が覚えているもので、あまり手を止めることも無くなんとなった。
細かい吻合のテクニックとかはやはり、経験が必要だと思った、今日の血管もガチガチであったがガチガチのときにどう逃げるか、縫えるか縫えないか、そういうのはある程度経験が必要だと思った。
最後の術者、気持ちよくやらせてもらえて、外科チームの皆さんに感謝いたします。
これまで、2年間ありがとうございました。