あぽいち

温泉とヨガ、たまに心臓外科医

解離はなぜ続く

2005-11-16 13:54:16 | Weblog
今日も一例目のSVGを取っていると、ヘリで解離が来るとの連絡、しかし第二報で残念ながらヘリに乗る前にCPAとの事、それでも搬送してきてとりあえず、PCPSつけて、カテーテルやってと院長はフルでやってた。
うちの院長のこういうところはすごい、けしてあきらめない、やれることはすべてやる。
まさに、ベストを尽くす?、ちょっと違うかもしれない、すべてやる事がベストかどうかは疑問だが、でもすごい。

そうこうしているうちに、もう一台ドクターヘリの受け入れ要求、またまた解離らしく、今度こそと思いきや第二報でB型でオペ適応なしとの事、、、残念。

しかし不思議と続くものだ、、、やはり何かあるのか。

今日のSVGは白くて硬くて、壁の厚そうなタイプの静脈だった。
これがいいものなのか、あまりよくないものなのか、いまだに良く分からんが。
しかし、静脈というのはほんとに、壁の性状にいろいろなパターンがある。
きっとそれによって、フローが変わってくるのだろうとは思うが、たとえば、内壁の抵抗とか、拡張能とか、リモデリングとか、いろいろ変わってくるのだろうが、だれかそういうの研究してる人いるんだろうが、最近、静脈はなかなか奥深いものだと思い興味が出てきた。
病理標本とかやるか、でも、めんどくせー。