2018年6月9日公開 フィンランド 80分
ある日、バラ通りで封筒を拾った仲良しのオンネリ(アーバ・メリカント)とアンネリ(リリャ・レフト)。封筒にはお金と「正直者にあげます」と書かれた手紙が入っていた。2人はそのお金でバラの木夫人(エイヤ・アフボ)というおばあさんから水色のおうちを買い、気難しそうなお隣さん、魔法が使える陽気なおばさん姉妹などご近所さんたちと交流しながら楽しいふたり暮らしをスタートさせる。しかし、ある日お隣さんに泥棒が入り……。(映画.comより)
マリヤッタ・クレンニエミの児童文学「オンネリとアンネリ」シリーズの実写映画化です。
そもそも拾った大金をそのまま渡してしまうおまわりさんって・・・と言ってしまうとお話が成立しないわけでそこはスルー。
子供がいなくても気付かないのは、それぞれ家庭の事情があるから。9人兄弟のオンネリと、両親が離婚し双方を行ったり来たりのアンネリ。忙しすぎる両親たちが二人の不在に気付かなくてもありという設定ですね。
まぁ、いちいち設定進行にケチをつけたら始まらないのがこの手のお話です。ひねくれた大人の楽しみ方としては、二人の住むフィンランドの可愛いお家の家具やインテリアに雑貨、お揃いの可愛らしい洋服といったキュートでカラフルな世界観を満喫することです。
泥棒の正体がギャンブル好きな祖母に無心されて仕事の運転資金が無くなったアイスクリーム屋さんというのも、何気なく現実世界を皮肉っているようなと考えるのは穿ち過ぎでしょうか。でもそこは児童文学!オチはアイスクリーム作りの上手な祖母が孫を手伝って商売繁盛というハッピーエンド系です。
例のおまわりさんと気難しそうなお隣さんの意外な接点と、そこから繋がるとか、愉快な魔法姉妹と二人の交流も微笑ましいです。