杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

鋼の錬金術師

2017年12月01日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)

2017年12月1日公開 133分

物質の構成や形状を変化させて新たなものに作り変える「錬金術」が存在する世界。幼い兄弟エドワード(山田涼介)とアルフォンスは、死んだ母を生き返らせたい一心で錬金術最大の禁忌である人体錬成を行なうが失敗し、その代償としてエドワードは身体の一部を、アルフォンスは身体全てを失い鎧に魂を定着させた姿になってしまう。数年後、国家錬金術師の資格を得たエドワードは、失った身体を取り戻すため、絶大な力を持つという「賢者の石」を探す旅に出る。(映画.comより)

荒川弘のコミック「鋼の錬金術師」の実写映画化です。私的にはTVアニメを少しだけ見たことがある程度でしたが、物語の世界観に惹かれていたので、実写が出来ると知り楽しみにしていました。劇中の登場人物は日本人ではないので、日本人俳優が演じるのは多少の違和感はあるのですが、概ね違和感なく楽しめました。

長編コミックの映画化ですから、当然序盤で時間切れになってしまうのですが、今作では賢者の石の秘密が明かされるところまでが描かれています。興行成績が良ければ続編が作られるんでしょうね

登場するホムンクルス(人造人間)はラスト「色欲」(松雪泰子)、エンヴィ「嫉妬」(本郷奏多)とグラトニー「暴食」(内山信二)。内山君はキャラそのものに見えたし、松雪さんの妖艶さはため息が出るほど美しかった!

失った身体を取り戻すために錬金術のパワーを増幅させてくれるという賢者の石を求めて旅する兄弟は、東部のリオールという町でコーネロという男を追い詰めますが、彼の持っていたのは偽物でした。イタリアで撮影されたバトルシーンが冒頭に登場しますが、日本のCG技術もまんざらではない域にきてますね。

ウィンリィ(本田翼)はオートメイル技師。エドの失くした腕や足の整備士です。彼らの関係については、単に幼馴染としか紹介されていないのですが、原作では詳しく描かれているようです。

エドたちの理解者としては、焔の錬金術師マスタング大佐(ディーン・フジオカ)やヒューズ中佐(佐藤隆太)が登場します。国家錬金術師はそれぞれ二つ名を持っていて、エドの二つ名はその義手義足からきているし、マスタングは焔の使い手というわけです。マスタング大佐の副官リザ・ホークアイ中尉(蓮佛美沙子)とヒューズ中佐の部下のロス少尉(夏菜)も協力者となります。

ハクロ将軍(小日向文世)やタッカー(大泉洋)は一見善人そうですが・・・

賢者の石の研究実験に関わっていたドクター・マルコー(國村隼)を訪れたことから軍の機密事項に触れることになるエドたち。ホムンクルスたちの暗躍で窮地に立たされながらも団結して戦いますが、この石が多数の人命を犠牲にして作られたことを知り愕然とします。兄弟は誰かの命と引き換えに自分の身体を取り戻すことを良しとしません。というわけで彼らの旅はまだまだ続くのであります。

劇場鑑賞の入場特典として、エドが国家錬金術師となった直後のストーリーや、旅に出る前の前日譚が描かれた「鋼の錬金術師0」とう小冊子を貰いました。監督と原作者のスペシャル対談も載っています。公開前には物語の第一話が載った小冊子がチラシコーナーに置かれてましたっけ


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする