杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 魔の海

2014年03月29日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2013年11月1日公開 アメリカ 106分

ギリシャ神話でも知られる海の神ポセイドンと人間の母の間に生まれた、ハーフゴッドのパーシー(ローガン・ラーマン)。謎のクリーチャーに襲われた彼は、それをきっかけに人間界と神々の世界の境目にあった結界が破られ、ハーフゴッドの世界を守るタレイラの木が枯れようとしているのを知る。また、その裏にはポセイドンらによって封印された神々の父クロノスの復活が関与していた。彼の邪悪なパワーを食い止め、世界を救うべく、パーシーと仲間たちはその鍵となる黄金の毛皮を探し求める冒険に出発し……。(シネマトゥデイより)

2010年の『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』の続編です。
前作であらすじは知っているものとしてお話が進んでいくので、前作を観るか、原作を読んでいた方が内容に入り易いかも
原作の方はもう忘れかけていたけれど、映画を観て「そうそう、そうだった」なんて思い出すのも楽しかったです(大きくは設定変わってない筈

最新技術を使い見応えはあるのに日本であまりヒットしなかったのは、原作に馴染みが薄いからかなぁハーフ訓練所での「旗取り競技」をはじめ、本のイメージを上手に実写化していると思うのだけど・・。

初めにタレイア(パロマ・クワイアトコウスキー)の木の謂れがコンパクトに語られ、さり気なくアナベス(アレクサンドラ・ダダリオ)とルーク(ジェイク・アベル)の結びつきにも触れています。
今回はパーシーの異母弟であるタイソン(ダグラス・スミス)が登場します。純粋に兄を慕うタイソンに対して、一つ目の巨人・サイクロプスとのハーフであることからその外見と自分以外に父の息子がいたことへの動揺で、パーシーは素直に彼を受け入れることができずにいます。
一方アナベスもまたタレイアを殺した憎き巨人の一族であるタイソンを疑い、仲間として認めることができません。

そんな中、訓練所のバリアが破れ、鋼鉄の雄牛(コルキス)が突進してきます。何とか打ち破ったパーシーの前に、前作で死んだ筈のルークが現れて訓練所の中に裏切り者がいることを匂わせ、神々への復讐を宣言します。彼がタレイアの木に毒を盛ったためバリアが破られたのです。(幼い頃の仲間を顧みない冷酷さがここで強調されてるね

木を救うには「金の羊毛」が必要で、ケイロン(アンソニー・スチュワート・ヘッド)とミスターD(スタンリー・トゥッチ)はクラリサ(レヴェン・ランビン )を送りますが、自分に関する予言を聞いたパーシーは、自分が行かねばならないことを悟り、アナベスとグローバー(ブランドン・T・ジャクソン )、タイソンと共に冒険の旅へ、という筋書き

金の羊毛を護るサイクロプスの居場所を捜す能力を持つグローバーをルークたちに浚われ、ルークのお父さんであるヘルメス神(ネイサン・フィリオン )の元を尋ねるくだりでは、ヘルメスが宅配会社を経営していたり、「地獄の戦車タクシー」の運命の三女神との会話などはコミカルな要素が盛り込まれていて笑えます。

タイソンがポセイドンに願うと海馬が現れ、「僕が願い事をしても叶えてくれないのに」と若干すねるパーシーですが、ルークとの対決では海の水を自在に操って魅せてくれます。(3Dだと迫力も増すんだろうなぁ。)
軍神アレスの娘であるクラリサとの確執も描かれますが、魔の海の脱出のために共に力を合わせて以降は仲間として連帯していきます。
グローバーにも見せ場あり。サイクロプスをやっつける時に大活躍です

ルークの狙いはクロノスの復活で、そのために金の羊毛が必要でした。タイソンがパーシーを庇って海に落ちます。(海というのがミソなのよね)それまでわだかまりのあったパーシーは激しく後悔します。なので、水中から甦ったタイソンにそれまで自分からは口にしなかった「ブラザー」と呼びかけ抱き合うのでした。(おいおい、それは後でいいから早く羊毛どけろよ!な場面なんだけどね
クロノスのCGもでした。ポセイドンの剣だけであっさり倒されたけれど、まだ続きがあるからねぇ

戦いの中でマンティコアに刺されたアナベスが倒れますが、ここは金の羊毛の力の見せどころ
タレイアの樹も甦り、ついでにタレイア自身が甦っちゃいます。
パーシーは予言の対象者が自分ではなくタレイアではないのかと思うのだけど・・・続きはまた新作で、という期待を持たせた終わり方でした

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする