杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

タイタンの戦い

2010年04月28日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)
2010年4月23日公開 アメリカ 

古代ギリシャ、神話の時代・アルゴス王国。人間たちは慢心し神への敬意を無くしていた。王は兵士に命じゼウス(リーアム・ニーソン)の石像を打ち壊すが、冥界の王ハデス(レイフ・ファインズ )により兵を殺され、王女アンドロメダ(アレクサ・ダヴァロス)を生贄としてクラーケンに捧げることを要求される。ゼウスがダナエーに産ませたデミゴッドのペルセウス(サム・ワーシントン)は自分の出自を知らずに育つが、養親をハデスに殺されたことで復讐を誓い、王女を助けるためにクラーケンを倒す術を知るため魔の山に向かうが・・。


1981年『タイタンの戦い』のリメイク版です。
ギリシャ神話の全知全能の神ゼウス・海の支配神ポセイドン・冥界の王ハデスの三兄弟ですが、覇権を巡る熾烈な争いを繰り広げる中で、ハデスがゼウスを倒し自らが世界の覇者となるために策謀を巡らすのが今回の筋書きというわけです。
パーシー・ジャクソンではポセイドンが絡んでいましたが、今回は完全に傍観者だね(^^;

そもそも、この兄弟神は色欲も人(神)一倍なわけで、作中で解説されるメデューサやダナエー、ペルセウスの守護神イオ(ジェマ・アータートン)の経歴には同情と憤慨を覚えます。

オリンポスの神々は人間からの神への愛を得て不老不死を保つので、人の慢心で敬意(愛)を得られなくなると自らも滅んでしまう運命なのですね。それを悪用しようとするハデスの策略にまんまと引っかかるゼウスってば、流石に人を作っただけあってよく人に似ている・・・あ、人が彼に似ているんですが息子ペルセウスに対しても密かに聖剣を与えたり助言したりと父親らしい気遣いをするのは基本的に父性愛の神だからなのね。

自分がデミゴッドと知らずにいたペルセウスがハデスに養親一家を殺され神に憎しみを抱くのも、神の血を引く能力を使うことを拒み続けるのも、当然の心理的展開。また、寄せ集めの仲間たちと旅を続ける中で、徐々に気持ちが変わり成長していくのはこの手の物語のお約束で、スコーピオン、メデューサ、クラーケンといったクリーチャーたちとの戦いシーンも迫力がありました。ただ、異教のジンの存在は宇宙人めいた外見といいちょっと違和感あったかな逆に魔の山の魔女たちのキャラは本で読んで想像したとおりで嬉しかったです。最後に王女と良い仲になるのかと思いきや、守護神のイオと惹かれあうのは年齢差が気になるところですが

でも一番気になったのはペルセウスの髪型だったりして
あの時代のギリシャの人々は押しなべて長髪。なのに彼一人は海兵隊カットの短髪。
まるで「アバター」撮影現場からそのまま来ました!的坊主頭なんですもの。
監督の意図がわからないぞ
登場人物の中でどんな場面でも目立つし見分けられることは確かなんだけど

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