アンの絵本日記&g

大人にも楽しめる絵本の紹介と
稲垣吾郎さんについて(時々)語ります。

今日の絵本

2010-04-08 10:31:44 | 絵本
「ロボットとあおいことり」(4分)
デイヴィド・ルーカス:作
なかがわちひろ:訳
偕成社:発行
2007.12初版第1刷(1400円)

働くだけ働いて心臓がこわれたロボットは、ゴミの山にすてられてしまいました。胸がからっぽなのに、話し相手すらいません。そこへやってきたのは、南の国へ渡りそびれた青い小鳥・・・
誰かが誰かの心にすみはじめる瞬間。あるいは愛のはじまり。
大人と子どもがわかちあえる絵本で、その心のゆらぎをこれほど繊細に描いた作品を、私はほかに知りません。有名なおとぎ話を下敷きにしているようですが、デイヴィッド・ルーカスは現代をみつめ、そこからまた新たなおとぎ話をつむぎ出します。現代にすむ私たちも、普遍的な愛の物語の主人公になりうることを気づかせながら。
(訳者あとがきより)