「ぼくは ひとりで」(2分半)
フン・グエン・クアン/フイン・キム・リエン:作・絵
ダフネ・リー:原書編集
はっとりこまこ:訳
冨山房インターナショナル:発行
2021.4第1刷(2000円)
ベトナムの南にあるメコンデルタという地方では、雨の季節になるとメコン川の水があふれてしまいます。
少年アンやその友だちは、ボートをこいで学校に行かなければなりません。
アンは今日、はじめてひとりで出発します。
雨がざあざあふりだし、メラレウカの森には、えたいのしれないものが、ひそんでいそうです。
暗い水の中にかくれているものはなに・・・?
でも、きっとだいじょうぶ。
ひとりたびのおしまいには、友だちがまっていてくれるから。
綺麗なイラストに可愛い男の子が描かれていて、悲惨な様子は感じられない。
あとがきを読み、生活の違いや文化の違いを知り、その過酷さに気づく。
今、自分がいる世界・・・何て温室なんだろう、と思ってしまう。