アンの絵本日記&g

大人にも楽しめる絵本の紹介と
稲垣吾郎さんについて(時々)語ります。

今日の絵本

2009-12-31 17:39:32 | 絵本
「やめて!」(2分)
デイビッド・マクフェイル:作・絵
柳田邦男:訳
徳間書店:発行
2009.11初版(1600円)

男の子は一通の手紙を書き終えると、封をとじ切手を貼りポストに出しに出かけました。その時、男の子のまわりで起こっていたことは・・・?

200冊を越す絵本に携わったデイビッド・マクフェイルが争いのない未来への願いを込めて描きました。文字のない一画面一画面が雄弁に物語を伝えます。そして、男の子が口にした言葉、それは・・・。
すべての暴力に対して「やめて!」と訴える力強い絵本。
(見出しの言葉より)

この絵本を訳してみませんか?と、編集者から英語版の原書を手渡された時、表表紙の強烈さに私はどきっとした。幼い子が、必死の形相で“NO!”と叫んでいる。しかも“NO!”の文字を大きく強調するデザインにして、そのまま絵本のタイトルにまでしている。作者の強いメッセージであることがすぐにわかった。
いったい何をそんなに強烈に拒否しているのか、“NO!”をどう訳せばいいのか。ゆっくりページをめくっていくと物語の言葉がない。
(訳者あとがきより)

来年こそ、争いのない世界を願って・・・。

今日の絵本

2009-12-30 22:10:14 | 絵本
「ふゆですよ」(2分)
柴田晋吾:作
降矢なな:絵
金の星社:発行
2009.10初版(1200円)

冬がきました。
山にも海にも田んぼにも・・・
いろんな所に冬がきました。
みんなどんな風に過ごすのかな?

冬の情景が描かれた絵本。

今日の絵本

2009-12-29 20:34:44 | 絵本
「げんきなグレゴリー」(7分)
ロバート・ブライト:作・絵
なかつかさひでこ:訳
徳間書店:発行
2003.12初版(1400円)

グレゴリーは村で一番やかましくて元気で、ちょっぴりおっちょこちょいの男の子。
ある日、おばあちゃんにお手伝いを頼まれたグレゴリーは勘違いをして・・・?

慌しいグレゴリーの結末はいかに^_^;

今日の絵本

2009-12-28 20:55:27 | 絵本
「くわずにょうぼう」(6分半)
日本民話
二宮由紀子:文
下谷ニ助:絵
フェリシモ出版:発行
2009.11初版第1刷(1286円)

ある日、けちんぼうな男の家に、美しい女の人がやってきました。
「私、ご飯を食べないで働きますわ。あなたのにょうぼうにしてください」
男は大喜び。
ところが、ある夜、驚くことが起こったのでした。

怖い!怖い!
食べずに働くウラにはワケがあり!!

今日の絵本

2009-12-27 22:00:41 | 絵本
「わたしのネコが小さかったころ」(3分)
ジル・バシュレ:文・絵
いせひでこ:訳
平凡社:発行
2009.11初版第1刷(1400円)

これはちょっと滑稽な絵本だ。
大人向けかも^_^;
だいたい
ネコか!?
・・・ということが最大の焦点だ(笑)

今日の絵本

2009-12-26 16:43:43 | 絵本
「まちんと」(2分)
松谷みよ子:文
司修:絵
偕成社:発行
1983.81刷
1987.610刷(980円)

この『まちんと』の原点となる話をかいたのは、時期としては1968年ごろ、伝説を各地にたずねているときではないかと思う。
ああこれは現代の民話だ、戦争を語り継ぐ民話だと思い、死んだ子の魂が鳥になるという昔話の型をしっかりふまえていることに驚きもした。
とくに「まちんと、まちんと」という言葉が心に残った。これは、もうちっととか、まちっとという方言を、幼い子がまわらぬ舌で言ったのだろうと思う。<絵本平和のために>という構想が生まれたとき、まっさきに浮かんだのはこの話であった。そうだ、まちんとを絵本にしよう。
(作者あとがきより抜粋)

少しの文章と少しの色を使った絵が、心に強く語りかけてくる。

今日の絵本

2009-12-25 21:13:15 | 絵本
「パセリともみの木」(5分半)
ルトワィッヒ・ベーメルマンス:作
ふしみみさを:訳
あすなろ書房:発行
2007.4初版(1600円)

作者紹介の欄にて
幼くして両親が離婚し14歳で学校を中退、16歳で単身アメリカへ。(出身はオーストリア)ホテルやレストランで働く。自室のカーテンに、故郷チロルの山々の景色を描いていたのが、編集者の目にとまり、初めての絵本「山のクリスマス」(岩波書店)をつくる。
・・・とある。

どこか暗さがただようのは、そういう影響もあるのかと、つい深読みしてしてしまった。

今日の絵本

2009-12-24 21:44:34 | 絵本
「たからもの さがし」(2分半)
アラン・アルバーグ:作
ジリアン・タイラー:絵
黒木瞳:訳
小学館:発行
2002.3初版第1刷(1350円)

ティリーは「たからものさがし」が大好き。パパとママはティリーのたからものをいろいろな所へかくします。ティリーはそれを探して探して「見つけた!」
そして・・・最後に見つかるとっておきの「たからもの」は?

テンポの良い楽しいお話の中に家族の愛情があふれる絵本。

訳者は女優の黒木瞳さん。
以下は「訳者あとがき」の一部分より抜粋。

ドイツに嫁いだ友人から娘に、うさぎと卵の形をした5個のチョコレートをいただいたのは春。「これをお庭やお家のどこかに隠してね。子どもは喜んで探すわよ」というメッセージ付きのイースターのプレゼントでした。日本にはそういう習慣はありませんが、私が隠したチョコレートを、娘はパパと一緒に必死で探していました。もちろんパパの助けをかりなければ全部は探せませんでしたが・・・。
この本の翻訳を依頼されたとき、ふとイースターのお祝いを思い出しました。
「たからもの さがし」には、絵と言葉以外の余白にたくさんの宝が眠っている気がしてなりません。

今日の絵本

2009-12-23 22:22:51 | 絵本
「すなのおしろ」(2分半)
たむらしげる:作
偕成社:発行
2001.7初版第1刷(1300円)

誰も居ない砂浜で、ぼくは砂のお城を作った。
そうしたら・・・とても不思議なことが起こった。

砂って面白いけど、壊れやすい。
こんな絵本の中の出来事も映画の中なら起こるかも・・・。