「おんぶはこりごり」(3分)
アンソニー・ブラウン:作
藤本朝巳:訳
平凡社:発行
2005.3初版第1刷(1500円)
ピゴット夫人は、感謝の気持ちのない夫と子どもたちにうんざり。ある日、突然、家を出てしまいます。残されたパパと子どもたちは、不自由な生活を強いられて・・・という展開には苦笑させられる人も多いのではないでしょうか。
この絵本には、さまざまなしかけがあり、幾層にも楽しめます。朝食のシーンにはムンクの『叫び』を思わせる顔がいっぱい。ブタになる前にパパの影はすでにブタになっていたり、ドアの向こうにはオオカミの姿(『3匹のこぶた』に出てくる)が見えたりします。アンソニー特有の背景の遊び絵です。名画のパロディーも数枚あります。またママがいなくなった後には、絵から女性の姿が切り取られて消えています。囚われのママは狭い枠の中で始終うつむいて描かれていますが、自由になると枠が取り払われ、生き生きとした表情になっています。枠はアンソニーの得意な手法です。
なお、原書のタイトルはPIGGYBOOKで、英語のpiggy back(おんぶ)とかけてあるようです。
(訳者あとがきより)
読んでいて少々痛快^^;
私自身が常々抱いている不満が見事絵本の中に描かれている。
でもこういう行動は起こせない現状が不満^^;^^;
アンソニー・ブラウン:作
藤本朝巳:訳
平凡社:発行
2005.3初版第1刷(1500円)
ピゴット夫人は、感謝の気持ちのない夫と子どもたちにうんざり。ある日、突然、家を出てしまいます。残されたパパと子どもたちは、不自由な生活を強いられて・・・という展開には苦笑させられる人も多いのではないでしょうか。
この絵本には、さまざまなしかけがあり、幾層にも楽しめます。朝食のシーンにはムンクの『叫び』を思わせる顔がいっぱい。ブタになる前にパパの影はすでにブタになっていたり、ドアの向こうにはオオカミの姿(『3匹のこぶた』に出てくる)が見えたりします。アンソニー特有の背景の遊び絵です。名画のパロディーも数枚あります。またママがいなくなった後には、絵から女性の姿が切り取られて消えています。囚われのママは狭い枠の中で始終うつむいて描かれていますが、自由になると枠が取り払われ、生き生きとした表情になっています。枠はアンソニーの得意な手法です。
なお、原書のタイトルはPIGGYBOOKで、英語のpiggy back(おんぶ)とかけてあるようです。
(訳者あとがきより)
読んでいて少々痛快^^;
私自身が常々抱いている不満が見事絵本の中に描かれている。
でもこういう行動は起こせない現状が不満^^;^^;