Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

雨が降れば虹が出る、晴れた空には光が躍る。
雨でも晴れでも歩きましょう!
世界のどこかから、あなたへ贈るメッセージ

ざっと3万日 たった3万日

2014-11-24 23:34:16 | メイの教訓
ワシントンDCからアメリカ大陸を西へ西へと走り抜け
9日目にシアトルの新居に着いた時
私たちを待っていたのは、留守中に届いた山のような荷物でした。


もっと正確に言えば
7月にシアトルを発つまでに届くはずで
結局、届かなかった品々でした

アメリカの能率の悪さと言ったら天下一品。
もっとも日本と比べたら
およそどこの国だってそうかもしれませんが(笑)。

遅れて届いた荷物の山の中に
こんなカードが添えられた、ピカピカ光った黒塗りの箱が3つありました。


「Someone has sent you a gift from Macy’s.」
(誰かがあなたにメイシーズから贈り物を届けました。)

メイシーズというのはデパートの名前です。

箱の中から出てきたものは
赤いフェルトにくるまれた8つの銀のナイフと
8つの銀のフォークと、8つの銀のスプーンと
8つのティースプーンでした。



犯人は、いえ、「Someone」とは、
案の定、驚く私の顔を、すぐそばでちらちらと見ていた人でした(笑)。

銀のカトラリーは、もちろん大好きです。
手に持った時の重さと質感、その輝きは、背筋をピンとさせます。
そして、きちんと、美しく食べたくなります。

けれども、傷をつけないように気を付けながら食事をし
食洗機にもかけられないカトラリーを丁寧に手洗いし
小説に出てくるような銀磨きのメイドさんがいるわけでもない普通の家庭で
一点の曇りなき輝きを保つのは、実はけっこう大変です。

ですからつい、それらは引き出しの奥深くにしまわれて
お客様のある時にだけ顔をだし
ふだんはステンレスでガチャガチャと食事をします。

ところが、夫の考えは全く私と正反対です。

「メイ、いい物だからこそふだんの生活で使うべきだよ。」

でも、やっぱりそれができぬ主婦根性(笑)。
日常生活で使いたいからこそ、カードを付けて贈ってくれたのでしょうに。

けれどもある時、突然気が付きました。
日常生活時間には限りがあることを!
日常生活時間こそが大切な宝物であることを!

以来、なるべく日々の暮らしの中で
贈ってもらったカトラリーを使うようしています。


長寿国日本でさえ、生まれた時にいただく日々はざっと3万日だそう。
ざっと3万日は、たった3万日。
「いつか」「いつか」と、引き出しの奥にしまったままにしてはおけません。


読んでくださってありがとうございました。
今日もどうぞ良い一日でありますように!

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