Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

雨が降れば虹が出る、晴れた空には光が躍る。
雨でも晴れでも歩きましょう!
世界のどこかから、あなたへ贈るメッセージ

全然いいですよ〜

2019-02-11 00:01:41 | 言葉
ちょっと本棚を整理していたら
本の間からこんな紙切れが出てきました。
相変わらずの、本人にしかわからないようななぐり書きですが
日本帰国時に地元のお医者さんに行った時の話です。


「土曜日は午前中のみ
 受付は11:00で終了
 
 10:00に行った。番号札は32番。
 初めてのクリニックではないところで
 保険証を家に忘れた
 後日でいいかと聞いたら
 だめ、全額払ってもらうと言われた

 困っていると満面の微笑みで

『全然いいですよ〜
 順番が来るまでまだたっぷり3時間はありますから
 安心して取りに帰ってください。』

 炎天下の中を往復しながら考えた。
 
 『全然いい』って?

 やっぱり、わたし、日本語にのり遅れてるのかなあ。
 『全然よくない』ならわかるけれど。」

そんなことを突然思い出して
ちょこっとwikiで調べてみたら

*「全然」という言葉が中国から入ってきた江戸時代には、
既に肯定で使用されることがあった。

*その後、昭和中期には肯定用法の使用が減り、「全然」を否定表現で
使うことの方が多くなって行った。

*1960年の指導要領には「全然は否定語を伴う」と明記されている。

さらに読み進めてみれば

平成15年度の文化庁の調査では、「全然明るい」と言うことがある人は
20.7%で、大多数の78.6%が「言わない」と回答しているそうですし

国立国語研究所の調査でも「全然素晴らしい」と言う肯定表現を適切と
する人はごく少数なのだそうです。

話を我が身に戻せば
メイおばさん、母語の国を離れている時間が長くなるほど
母語に対して敏感になるような気がすることがあります。

これは決して心地よいことばかりではないのですが
のほほんと暮らす日々の中では
時に襟を正して日本語に向き合うことも必要なのかもしれません。

そういえば、以前のスタッフの一人だった若い男性は
人柄はいいし、仕事はできるし、ほとんど100点満点でしたが
一つだけ気になることがありました。

「これ、明日までにお願いしていい?」
「全然OKですよ〜!」

「美味しいと思って注文したのにちょっと期待外れだったね。」
「いえ、全然美味しかったですよ〜!」

こんな具合に、相手を心地よくさせる笑顔を満面に浮かべて言うのです。

そんな応答がいまだに心の中に残っているってことは
やっぱりメイおばさん
時代の流れに乗り遅れているのかもしれない(涙)と思って
ウィキべディアを開いてみれば

「まったく。まるで。少しも。まるっきり。
 『全然〜ない』の形で全否定を表す。」 

だよねえ、やっぱり。ホッ!

とはいえ言葉は生き物。
長い時間の中では変わっていくのも当たり前なのかもしれません。

それにしても、たった今、ネットで見つけたのはこんな記事。

「1960年の指導要綱には『全然は否定語を伴う』と明記されている。

「2003年放送のNHK『お元気ですか日本列島』の中で
 全然の肯定表現について文部科学省の見解として
 『戦前から全然は否定表現を伴うと教育している』」

難しいなあ、日本語。
こんな時つくづく思います。

「ああ、日本語が母語でよかった。
 こんな小難しい言葉、あとからじゃまず無理だ。」

ちなみに、英語を母語とし、フランス語とドイツ語も読み書きはもちろん
聞くこと、話すことにも全く不自由しないメイおじさんですが
日本語ばかりはう〜ん、とっくに日本の孫たちに抜かれましたよ(笑)。

下の写真は全く本文とは関係ありませんが
昨日の夕焼け


そして、今朝の朝日です。


夕日も好き。
朝日も好き。


読んでくださってありがとうございました。
ランキングの方もどうぞよろしくお願い致します。
Have a good day!!       
       ↓
ライフスタイル ブログランキングへ

海外旅行 ブログランキングへ




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。