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Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

雨が降れば虹が出る、晴れた空には光が躍る。
雨でも晴れでも歩きましょう!
世界のどこかから、あなたへ贈るメッセージ

つながる時代になってしまって

2018-11-12 21:02:28 | ライフスタイル


いつの間にやら「つながる時代」になってしまって
地球のどこにいようが
よほどの山奥でもない限り
いつだって簡単に会話ができるようになりました。
けれども、便利さは必ずしも快適とは言えません。

たとえばLINE。
相手が読めば、読んだことがわかります。
それなのに返事がなければ
つい余計なことを考えてしまいます。

何か気に触ることを言ったかしら。
何か怒ってでもいるのかしら。
どうして無視するのかしら。
具合でも悪いのかしら。

昔々の大昔
メイおばさんが初めて遠い異国の地に住み始めた頃は
繋がりと言えば、届くまでに何日もかかる手紙だけでした。
切手を封筒に貼って出す航空便と
水色の一枚の紙に書いてそれを三つに折って切手を貼らずに
出せる「アエログラム」というものがありました。

それでも母は毎週決まって同じ曜日に手紙を書いて
毎週必ず私に送ってくれました。
そして、それが着くのは1週間もたった頃でした。

もらった手紙に返事を書いても
それが届くにはまた1週間。

そんな間の抜けたやり取りでしたけれど
母が亡くなった後に母の部屋を整理していたら
大昔に私が送った何年分もの航空便の封筒が
きちんと日付順に整理をされて
丁寧に箱にしまわれておりました。

母がどんな思いで娘からの手紙を待ち
どんな思いで封を切って
どんな思いで読んだのか
それを思って泣きました。

いつしか長い長い時が過ぎ
今、私は世界に散らばる家族や友人たちと
当たり前のようにiPad miniの画面に向かって
おしゃべりをするようになりました。
時には動画付きで。

いくら話そうが無料です。
一人×一人ではなくて
一人×二人だろうが
二人×二人だろうが
どんな形だってありです。

それはとても便利ですけれど
母がしていたように
綺麗な箱の中に会話を保存しておくことはできません。
何度もなんども読み返すこともできません。

読んでくださってありがとうございます。
ランキングの方もどうぞよろしくお願い致します。       
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夏の終わり 秋の始まり

2018-09-28 23:55:55 | ライフスタイル
新しい月、10月が
まだか、まだかとソワソワしながら出番を待っているような
よく晴れた9月最後の金曜日です。


書きたいことはたくさんあって
腹ふくるるばかりなのだけれど
あまりに「時代遅れ」にならないうちに
(もうすでに「時代遅れ」かもしれないけれど)
これをご紹介しておかなければ、、、、

まずはこちら。
7月24日の「The Seattle Times」紙です。


「For Tokyo Games, Heat is a Worry」

と言う見出しで、東京の熱暑の様子を伝えています。
日傘をさして銀座を歩く女性たちの姿の下には
こんなキャプションが!

「Tokyo pedestrians try to keep cool.
 A record temperature was recorded northwest of the capital.」

東京の町なかを歩く人たちが、猛暑を少しでも凌ぐために日傘をさしていること。
とうとう記録的な気温にまでなったこと。


そしてそんな異常とも言える気温の上昇が
2020年夏のオリンピックの開催にも一抹の懸念を抱かせていること。

かたや別面のニュースでは

「Unrelenting heat wave hits U.S. Southwest, Japan, Britain」


と言う見出しで、勢いが衰えることもない熱波がアメリカ南西部と
日本、そしてイギリスを襲っていることを伝えています。

そしてそれら三つの国を代表して掲載されている大きな写真がこれです。


写真の下にはこんなこんな言葉が書かれ、その下の日本と韓国を襲う
熱波についての記事に繋がって行きます。

「A woman holds a portable fan in Tokyo on Monday.
Searing hot temperatures are forecast for wide swaths of Japan
and south Korea in a long-running heat wave.」

「Dozens die in Japan」

(月曜日の東京でポータブル扇風機を持って歩く女性。
 日本と韓国では熱波が続いている。)

(日本では何十人もの人たちが亡くなった。)

以来、この記事を見た友人たちに会うとまずこう言われるようになりました。

「メイ、日本は大変なんだね。
 それにしても、携帯扇風機なんてさすが日本だね!」

褒められて単純に喜んでいいのやら、、、
複雑な気持ちのメイおばさんです。

メイおじさんの仕事がひと段落ついて
「Old Town」のブラブラ散歩に行ってきました。

眩しいぐらいに晴れてはいても汗をかくでもない
快適なワシントンの「夏の終わり&秋の始まり」です。


ウダウダが似合わない朝に

2018-09-26 20:27:26 | ライフスタイル
ここ、アメリカの東海岸、ワシントンでも
日1日と「暗い時間」が長くなっています。

ついこの間までは目覚めれば明るくなり始めていた窓の外が
まだ眠りから覚めやらないように夜を引きずりながら
ようやく7時になる頃に明るさを届けてくれます。


そんな季節の移ろいの中でも
メイおじさんはちっとも変わりません。

私が目覚まし時計でまだ眠い目を開く6時には
もう書斎で仕事をしています。

キッチンへ行けば
コーヒーマシーンから
すでにコーヒーの香りが立ち上っています。

フーッと大きく息を吸い込んで
フーッとからだを伸ばして
今日もまたメイおばさんの新しい1日が始まりました。

メイおじさんとの暮らしも随分長くなりましたが
いまだに尊敬し続けていることがいくつもあります。

たとえば、人の悪口を一切言わないこと。
「なんて人がいいのかしら。」と
初めのうちはひたすら感心していましたけれど
ある時、真相がわかりました(笑)。

「メイ、そんなことで大事な自分の心を使うのはやめなさい。
 真実ではないことを言われようが、書かれようが毅然としていなさい。
 考えるに値しない人たちのことで悩むのはやめなさい。
 心は良き想い、良き人たちのために使いなさい。
 人にはそうする権利があるのだよ。
 加えて言えば、君を知る人たちはそんなこと誰も信じやしないのだから
 君らしくニコニコしていなさい。」

そんなメイおじさんの哲学が
いつもメイおばさんを助けてくれます。
そして朝起きるたびに祈ります。

今日も良き人、良き想い、良き時間と共に
今日も良き人、良き想い、良き時間のために
ニコニコと歩いて行けますように、と。

朝のキッチンで
コーヒーカップを持ったメイおじさんが
コーヒーカップを持ったメイおばさんに言いました。
どうやら取り組んでいた仕事がひと段落ついたようです。

「メイ、スミソニアンに行って何か面白そうなものでも見てこようか。
 その後、メイの好きなレストランでランチをしよう。
 10時出発はどう?」

「スミソニアン」とは、スミソニアン協会が運営する19の美術館&博物館群です。
そのほとんどが、ワシントンDCの中心部、
「モール」と呼ばれる地域に並んでいます。
しかも太っ腹なことに、そのほとんどが入場無料です。

シアトルにはシアトルの喜びと楽しみが
ワシントンにはワシントンの喜びと楽しみがあります。
そして、このアメリカの太っ腹「スミソニアン」は
まさにワシントン暮らしの喜びと楽しみの一つです。

窓の外がだいぶ明るくなってきました。
日焼け止めが必要なくらいのお日様です。
くだらないことをウダウダ考えるのには
まったく似合わない朝です。
 

あなた、何を学びたい?

2018-09-16 02:08:13 | ライフスタイル
メイおばさん
時々、突然思い立つと
たまっていた新聞をせっせと整理し始めるのですが、、、、

これがなかなか難関で
「たまっていた」と言うことは
つまり「まだ読んでいない」あるいは
「そのうち読もうと思って取っておいた」わけですから
あっちへフラフラ、こっちへフラフラ
ハサミ片手にあっちをチョキチョキ、こっちをチョキチョキ
なかなか先へ進みません(涙)。

日本では「朝日新聞」を配達してもらっています。
時折、駅のキオスクで「JAPAN TIMES」を買います。

シアトルでは「The Seattle Times」
ここワシントンでは、「The Washington Post」と「The New York Times」です。

それでもこのチョキチョキ作業はなかなか楽しくて
調子付いてチョキチョキしているうちに
切り抜きばかりがどんどんたまっていって
肝心な時に、肝心な切り抜きが見つからなかったりもして、、、、、

今朝もたまっていた新聞をざざっと読みながら
チョキチョキしてました。


まあ、人間の興味や関心は日毎、あるいは時間の流れと共に
変わっていくと言ってもいいぐらいですから
その時には「うわー、面白い!」と思っていても
後から読むと「なに、これ。」と思うものも多々ありますし、、、

「いったいこれからどうなるの?」と心ドキドキさせていた記事も
「なあんだ、結局こう言うことなんだ。」と
興ざめしたりもして、、、、

それでもこのチョキチョキ作業は
その時々の自分の興味や関心がわかって面白いもの。

今日整理していてチョキチョキした記事の一つはこれでした。

「The New York Times」の旅行のページなのですけれど
題して「What Do You Want to Learn?」
(あなた、なにを学びたい?)

観光地巡りではなくて、結構「オタク」(こんな言葉まだ健在?)っぽい
4つのツアーが紹介されてます。
どれにしようかな〜と思うだけで
ちょっとワクワク、心が踊ります。

1)Drone Photography in Norway

  
わざわざノルウェーまで行って、ドローンを飛ばして写真を撮るんですって。
  ノルウェーの有名な「ドローン写真家」が付き添ってくれて
  「ドローン哲学」の基本も教えてくれるそう。
  2019年6月18日から8日間
  定員は16人 お値段は7,595ドル(約85万円)から

2)Behind The Curtains of London Theater

  
ロンドンまで行って、いろいろな歴史的シアターの表舞台じゃなくて
  その舞台裏を見るんですって。

  2018年10月29日から7日間 
  定員は20人 お値段は8,395ドル(約94万円)から

3)Looted Art: The History of World War II Plunder in France

  
第二次世界大戦の間にドイツ軍たちが集めた膨大な
  ユダヤ芸術品を鑑賞するんですって。

  2019年5月7日と9月24日の出発で6日間
  定員は24名、お値段は7,995ドル(約90万円)から

4)Mystery Lover's Edinburgh

  
イギリスはスコットランドのミステリーツアー。
  イギリスのミステリー作家が付き添ってくれるそう。

  2019年5月1日から8日間
  定員は25名、お値段は5,695ドル(約64万円)から

どれもかなりマニアック!
どれもかなり強気なお値段!

けっこうです、メイおばさん、
メイおじさんをパーソナルガイドにして
お安く行きますから(笑)。

それにしてもいいですよね、贅沢ですよね。
的を絞ったこういう旅って。

待ってて、ワンちゃん、もうすぐだから

2018-09-14 06:43:38 | ライフスタイル
こちら14日、金曜日のまだ薄暗い朝です。
ついこの間までは、目覚めたベッドの上から見る窓の外は
すでに明るくなっていたのに、、、、

夏の間、せっせと泳いでいた居住者用プールも
もうじき水が抜かれて、掃除をされて
来年5月のプール開きまで覆いがかけられてしまいます。


「やめて〜!」「行かないで〜!」と
しがみ付くメイおばさんのことなんて気にも止めず
夏から秋へ、秋から冬へと、季節が変わって行きます。

私たちのコンドミニアムのロビーの掲示板にも
こんなお知らせが貼られました。


「PUPPIES IN THE POOL」

毎年、プールの水が抜かれる前の日に
プールがワンちゃんたちの遊び場になるのです。


リードを解かれるやすぐに飛び込む子もいれば
水際まで連れて行っても足を踏ん張って
断固、拒否する子もいます。

「Prizes for best foggie paddle and most soggy dock.」

今年もまた
一番うまく泳げたワンコに商品が出る模様(笑)。

今年は9月17日の月曜日
時間は夕方の5時半から7時半。

メイおばさん、ワンコもニャンコも大好きですが
移動暮らしの身では一緒に暮らすのも難しくて
今年もまた応援部隊です。

ところで、今しがたワシントンの日本大使館から
こんな連絡が入りました。

VAというのは「バージニア州」
MDは「メリーランド州」
DCは「ワシントン」です。

*******

(VA州,MD州,DCの在留邦人および旅行者の皆様へ)

○ハリケーン「フローレンス」(現在,カテゴリー2)は,14日(金)午後までにNC州・SC州へ上陸(ハリケーン中心部が海岸に到達)する見込みですが,既にNC州の沿岸地域は暴風域に入っています。上陸後はゆっくりとした速度でNC州・SC州を内陸へ西進した後,16日(日)までには熱帯低気圧となり北東へ進むことが予報されており,VA州・MD州・DCにおいても地域により大雨等の影響が及ぶ可能性があります。

※今後のハリケーンの進路・勢力については,こまめに最新情報を確認する必要があります。
・ナショナル・ハリケーン・センター(NHC)
https://www.nhc.noaa.gov/graphics_at1.shtml?cone

○VA州・MD州・DCにおける「フローレンス」の影響は18日(火)頃まで続くものとみられ,各地の当局は,沿岸部のみならず内陸の住人に対しても警戒を続けるよう呼びかけています。
・特に沿岸部および河川付近にお住まいの方は,高潮害および洪水・鉄砲水の発生に備え,最新情報の収集に努めてください。
・最近の降雨で地盤が緩んでいることから,更なる降雨による土砂災害や倒木にも注意を要します。
・停電が発生する可能性があります。備えを再確認してください。

○避難対象区域(Zone A)周辺のNorfolk市など一部自治体ではホームページ等を通じ,避難場所のほか,安全な車両保管場所,避難所への無料バス等の案内を行っています。詳しくは各自治体ホームページをご確認ください(電話での案内は「311」)。

○万一災害に巻き込まれた場合,関係当局が発する警報等に従い行動し,安全確保に努めてください。救援が必要な場合は,躊躇なく「911」に電話してください。また,安全が確保されたところで,当館にもご連絡をお願いいたします。
ーーーーーーーーーーーー

ワンちゃんスイミング
大丈夫かしら。

メイおばさん、今日は遠出はせずに
家でまったりしているか
歩いてすぐのシネコンに
またあれを見に行っちゃおうかしら。
もう3回目だけれど(笑)。

Christopher Robin!
日本ではたしか「プーと大人になった僕」

伝染する笑顔

2018-09-11 22:17:07 | ライフスタイル
不思議なことに
しばらく会っていない人を思い浮かべようとすると
どうしても笑顔が出てこないことがあります。

実際には随分たくさんの笑顔を見たはずなのに
時間という魔法がまるで
その人の本当の顔を見せてくれたように。

ある時、日本でのトウのたった女子会で
ふとしたことからそんな話題になりました。

「どうしても笑っている顔を思い出せない人がいるよね。
 たくさん一緒に笑ったはずなのに、思い出そうとすると
 みんな意地悪な顔になっちゃう。」

「なんでだろうね〜」

と、みんなでしばし考えていたら
誰かがこんなことを言いました。

「たぶん本心で笑ってないからだよ。」

それを受けて、また別のだれかが冗談のように続けました。

「下半身の口元は笑っていても
 上半身の目が笑ってない。
 まさに『目は口ほどにものを言い』だよね」

「毎朝、鏡に向かって
『鏡よ鏡、鏡さん、この人たちの中で誰が一番、、、、?』って
 やってる感じだよね。」

確かに「どうしても笑顔が出てこない」その美しい女性は
いつも自分と誰かを比べるように
口元こそ華やかに笑ってはいても
目はいつも相手を値踏みしているようでした。

ところで、たまった新聞を整理していたら
こんな素敵な「少女たち」に出会いました(笑)。


4月26日ー5月27日号の「Alexandria Gazette Packet」
ここアメリカの首都、ワシントンの足元、アレキサンドリアで
発行されているフリーペーパーです。

雨でぬかった泥道を歩きながら
傘もささずにぬかるみに立って
子供のようなお茶目な笑顔でこちらを見ている彼女たちの
なんて素敵なことでしょう。


笑顔は伝染し
紙面を見ているメイおばさんも
気づいたら笑顔になっていました。

自然な笑顔はいつだって「伝染」します。

ところでこちらはいつもながらの新聞の訃報欄。


ここでもまた故人たちがとびっきりの笑顔で
紹介されています。


残るのは笑顔であって欲しいもの。

あら大変、今し方こんな注意報が届きました。
在留届を提出している在米日本大使館からです。

【広域情報】イスラム教シーア派の宗教行事「アーシュラー」に伴う注意喚起

●9月20日(木)頃は、イスラム教シーア派の宗教行事「アーシュラー」に当たります。

●大規模行事はテロ等の標的となり易いことに留意し、最新情報の入手に努めてください。
 情報収集には「たびレジ」を活用してください。

こんな注意があるたびに思います。

「そうだった、ここはアメリカだった!」


住む場所 訪ねる場所 帰る場所

2018-09-02 17:49:58 | ライフスタイル
西のシアトルから東のワシントンDCへと
国内線の飛行機でアメリカ大陸を横切るなんて
もう数え切れないほど繰り返して来た「日常生活」のはずなのに
どうしたことでしょう、5日も経った今頃になって
どっと疲れが出て来ました。

そう言えば、「ああ、疲れた、、、」と呟いた若い頃
年長友から即座にこんなことを言われたことがありました。

「メイ、疲れがすぐに出るのは若い証拠よ。
歳をとるとね、しばらく経ってからドドっと出てくるんだから。」

そんな言葉を思い出しては
確かに、なるほど、、、と妙に納得している
本日のメイおばさんです(涙)。

疲れを吹き飛ばすために
オールドタウンの水辺まで歩いて
お気に入りのレストランで海を見ながら
ランチをしてくるつもりだったのに
いよいよとなったらそれすら面倒くさくなってしまって
家の中でウダウダしています。

そんなところに同じ階の友がやって来て
ウダウダモードで白ワインなど飲みながら
楽しくおしゃべりしていたら
ますます外へ出るのが面倒になりました。

とは言え、せめてお夕飯のお買い物ぐらいはしなければ、と
思いながらもなかなか腰が上がりません。
なかなかメニューも決まりません。

先ほどからお気に入りの椅子に体を沈めて
うっとりとこの写真を眺めてばかりいます。


もう随分前、6月24日の
「ニューヨークタイムズ」紙の記事ですが
いまだに大事にとってあります。
そして、眺めるたびに思います。


「いいなあ、いいなあ、いいなあ、、、
いつかまた、葡萄棚の下の外テーブルで
屈託なく笑いながら、良き友、良き家族たちと
のんびり楽しい時間を過ごしたいなあ、、、」

記事のタイトルは「Out of Chaos、Athens Rises」

「この町が今やヨーロッパの中で重要な位置を占めつつある。」
などという言葉に始まって
土曜日夜のアテネの「外ご飯文化」について
筆者の思い出を絡めながら紹介している短い記事なのですが
メイおばさん、こんな言葉に心掴まれてしまいましたよ。

「There are places we live and places we visit,
and then there are the other places.
Places we return to, where put down roots,
but not strong enough roots to hold us.
———places that change us, that we haunt and
are haunted by.」

ざっと言えば

「世の中には私たちが『住む場所』と『訪ねる場所』、
そしてもうひとつ『帰る場所』がある。
はびこるほどの強い根でなくとも『根を下ろす場所』、
『自分を変える場所』、『たびたび足を向けたくなる場所』だ。」

ま、まずい、メイおばさん
ちょっと涙腺が緩み始めました。

そう言えばこの写真の町に
もうどれだけ帰っていないのだろう。
いつか、いつかと思っていたって
「いつか」なんてあっけなく消えてしまう陽炎のようもの。

「いいなあ、いつか私も行きたいなあ、、、」
「いいなあ、いつか私もやってみたいなあ、、、」

ある時、そんな言葉を繰り返す友に、別の友が半分ふざけて言いました。

「いつか、いつかっていつの『5日』?
『いつか』にはちゃんと日付をつけないと
どんどん逃げて行っちゃうよ。」

さあ、流石にこれ以上ウダウダしてもいられません。
メイおばさん、えいやっと重い腰を上げて
ガラガラとカートを引きずって
お夕飯の買い出しに行って来ます!!



カードあれこれ そして季節が変わって

2018-08-31 03:46:30 | ライフスタイル
いつの間にかお財布が膨らんで来る原因が
「札束」ならいいのですけれど
そんなことあるわけがありません(笑)。


何かと言えばやたら増殖していく「カード」です。
便利になりましたけれど、中には万一なくしでもしたら
真っ青にならなければならないものだってあります。


まあ、真っ青にまではならなくとも
とにかくすぐに使用不能にする手続きを
取らねばなりません。

しかも大方の場合は
全てのカードを一緒に一つのお財布に入れて置きておきますから
お財布を失くそうものなら、、、、一網打尽。
いくつもの連絡と手続きをしなければなりません。

何を隠そうメイおばさん
自慢じゃないですが、かなりの経験があります。
結構慣れてます(笑)。

そんな失敗の積み重ねから学んだことは
とにかく番号や有効期限をしっかりどこかに書き留めておくこと。
あるいは両面の写真を撮っておくことでしょうか。

今、もし落としたり盗られたりしたら
一番困るものは何かしら。

まあ、現金は諦めるとしても
まあ、バンクカードやVISAやAMEXはすぐに電話をして使用不可にするとしても
メトロカードは新しいのをすぐ買えばいいとして
デパートやらスーパーやらスタバやらのカードは
単にポイントが貯まるだけですから弊害はないとして、、、、

文字通り真っ青になるのは
今のメイおばさんの場合は一番上の二つです。

右側はグリーンカードと呼ばれるアメリカ長期滞在許可カードです。
永住権と呼ばれることもありますけれど
このカードにも期限があります。

たとえば、今メイおばさんが持っているカードは
10年有効のものですから、期限が切れる前に
新規カードに更新しなければなりません。

万一失くそうものなら、、、
ああ、その先は恐ろしくて考えられません。(涙)

もう一つは、「MEDICARE」と呼ばれる健康保険カードです。
これなしで病気になって治療を受けようものなら
あるいは薬を買おうものなら
全額を払わなければなりません。
しかもアメリカの医療費は驚くほど高いのです。

では、家の中の金庫にでも(そんなもんないけれど(笑))
大事にしまっておけば?と思っても
いつ必要になるかもわかりませんから
やはり持ち歩かなければなりません。

ああ、ついこんなこと書き始めてしまったら
ああ、夕飯のお買い物に出るのが怖くなってきた、、、
どうしよう。


西のシアトルから東のワシントンに移って
2回目の朝を迎えました。
夏にここにいれば、ほぼ毎日泳いでいたはずの
窓の向こうの居住者プールもいよいよ明日が今年の最後。


月が変わった明後日の土曜日には
水が抜かれ、掃除をされて、覆いがかけられます。
次に「プール」が戻って来るのは来年5月の最終月曜
「メモリアルデイ」です。

こうして秋になっていくのだなあ、、、、
そして冬が来て、新しい年になって春が来て
またプールに水が満たされて、、、、、
メイおじさんも、メイおばさんも歳をとって行くのだなあ、、、、

心の保ち方〜七つの知恵

2018-08-19 08:12:40 | ライフスタイル
メイおばさん、いくら年季を重ねても困ったもので
時折、まるで思春期の少女のように
心がゆらゆら致します。

その度に呟きます。
もっと「鈍感力」を養成しなきゃ、と。

そんな折も折
こんな記事が目に入りました。題して、
「7 Tips for Keeping Mind in Good Shape in Older Age」

「齢を重ねた人たちへの、心を良い形に保つための7つの知恵」

なんとグッドタイミング!とばかりに読み進めてみれば
これ、かなり心理的ならぬ実用的な知恵でした。

重ねて言えば、「認知症」になる人たちの数が増えているのは
老齢者ではない層の人たちも含まれ始めたからだそう。

必要のない方々も多いでしょうが和訳してみます。
将来のため、親御さんのためとでも思って
ちょっとご覧くださいな。

「認知症のほとんどは元の状態には戻せないものの、
その進行を遅らせることはできます。
認知症にならないように、そしてたとえなっても
その進行を遅らせる七つの知恵をお伝えします。」

1)ビタミンDを十分に摂取すること。

2)オメガ3を摂取すること。
鯖、マグロ、ニシン、鮭等の魚類、フラックスオイル、チアシード、
胡桃、大豆、ほうれん草、等。 サプリメントでも可。

3)葉野菜を摂取すること。
ほうれん草、ケール、コラードグリーン、アスパラガス、芽キャベツ、等

4)健康的な睡眠をとること。

5)インフラメーション(炎症)を減らすこと。
ターメリック、緑黄野菜、ナッツ、オリーブオイル、種子等の摂取。

6) 運動をすること。
脳に血液が届き、酸素が運ばれる。
ウォーキング等の軽い運動でも可。

7) 精神の活性化をはかること。
友人や家族などとの交流を持つ。

メイおばあさんの自己採点は?
うん、まあまあ及第点かな。
とりわけ、4と6と7には自信あり(笑)!

このところ遠くの山火事の影響でどんより曇っていた窓の外の景色が
ようやく戻ってきました。


とは言え、まだまだどこか薄らぼんやりしていて
いつものような「冴え」はありませんが。


などと書きながら、ふと気付きました。
どんより、薄らぼんやり、ようやく、、、、なんて
まるでメイおばさんの心みたいじゃない?(笑)

さて、しのごの言ってないで
とにかく今日も歩き始めなければ、、、、、

朝日のあたる家

2018-06-26 10:04:42 | ライフスタイル
メイおばさんの家から歩いてほどない所に
いつもとても気になっていた建物がありました。
木々の中のその建物には「Horizen House」と言う表札が見られます。

水平線、あるいは地平線の家?
それとも朝日のあたる家?

ここでつい「The Animals」の「The House of the Rising Sun」などと言う
あの哀調あふれる歌のメロディーを口ずさんでしまうあなたは
もしかしてメイおばさんと同世代?

一昨日、突然に
なぜか心ひかれていたその場所を訪れる機会がやってきました。
友人がそこでカウンセラーとして働き始めたのです。

「メイ、よかったら見にこない?
案内するわよ。
将来の住居候補の一つになるかもよ(笑)。」

もちろん二つ返事で「Yes」のメイおばさん。
シニアの人たちが暮らす補助付きの「シニアハウス」です。

驚きました!
その建物の中のなんと明るい雰囲気なこと!
住んでいる人たちがなんと楽しそうに生き生きとしていること!

センスの良い落ち着いた家具とインテリア。
大きなガラス窓の向こうの素晴らしい風景。


ゆったりと椅子に身を埋めて読書ができる
小さな図書館までついています。


瀟洒な雰囲気の居間と、寝室と、クローゼット
浴室とトイレまで
私室の中を全部見せてくださった
お美しい老婦人が言いました。

「毎日退屈することなんてないわ。
守られている中で自由に好きなことをしながら
安心して残りの人生を楽しんでいるわよ。
貴女もいつかいらっしゃいな。」

以来、「いつかいらっしゃいな」の言葉が
メイおばさんの頭の中をグルグルと渦巻いています。

ま、いずれその時が来たら候補のひとつにしましょうかね!
そしてこんな風に呟きます。

「でもどうせなら
やっぱりメイおじさんと一緒に入りたいなあ、、、」