「この国のかたち」的こころ

敬愛する司馬遼太郎さんと小沢昭一さんに少しでも近づきたくて、書きなぐってます。

日本全国イナバウワーについて考える

2006年03月25日 23時40分41秒 | 人々
荒川静香 Moment ~Beautiful skating~

ポニーキャニオン

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 トリノオリンピックが終わり、2ヶ月経ってWBCで王ジャパンが優勝したっていうのに、バラエティやニュースで「イナバウワー」という文字を目にする機会が多いですね。

 荒川静香さんがアイスショーの後のインタビューで「私自身よりイナバウワーの方が有名になっている」といっていたが、それを証明するかのごとく全国でイナバウワーをする動物が報告されている。
 
 本来イナバウワー



は足をハの字に拡げて滑るのをいうそうですから、荒川さんのように背を反らすのはオリジナルと言えるわけですね。

 って、そんなことは知ってるよね。


 で、背を反らせば何でもイナバウワーだってことで、ワイワイやるわけです。それはまあ今までなら子供やオヤジギャグ程度のことだったはずなんだけど、去年の風太君の余韻が残っているせいか、NHK辺りでも採り上げられているようです。

 僕の知ってる一発目は



高知県立のいち動物公園のコツメカワウソのメス、ダブちゃんが
背中を反らして技を決めます。

ていうもの。映像でみると随分せわしない動きですな。

落ち着かないと点数にならないよ、タブちゃん。

で、次は


深谷市本田の荒川のコハクチョウ越冬地で、雄のホオジロガモの求愛行動が見られる。首を反って背中につける=写真上(右は雌)。トリノ五輪フィギュアスケートで金メダルを獲得した荒川静香選手のイナバウアーのようだと人気が上昇している。

と言うものです。

更に



ときて「得意技は『イナバウアー』 人気者のアメリカハコガメ 大阪海遊館」

となっているけど、それはないやろ、ちっちきちい!

と言いたくなる。

 要するにこれらの背を反らす運動は、動物が以前からしていた行為であるので、今更注目するほどのことではないのではと思う。友達同士とか、子供が気付いて「あ!イナバウワーだー、ワーイ!」「ホントだぁイナバウワーだねえ、凄いの発見したねえ、やっくん」とかありがちな会話の中で成立させるべきもので、わざわざニュースでやる必要があるのかあ。

 なんか大きな喜ばしいできごとがあると、経済波及効果は試算で何百億円とかいうでしょ。その数字ってこういう派生系も考慮に入れてるのかなと知りたくなる。

 鳥が背を反らすだけで人だかりができて、近所の商店街が潤うのは良いことだけど、こういうのって何処か意図的な印象がぬぐえないなと思うのです。


 調べてみたら、イナバウワーする「盆栽」っていうのも出てきたけど、盆栽は反らなきゃ盆栽じゃないかと思うので、盆栽界は総イナバウワー状態であることには間違いない。
 



 

放置されるコメント2 痛み

2006年03月25日 00時25分35秒 | BLOG論
 前回の「放置されるコメント」という記事が各所に波紋を呼んでいるようです。自分も書いていて、痛いなあ、と思った訳ですが、それ以上に僕がコメントをつけさせてもらっているブロガーさんにとって辛い思いをさせてしまったことに、謝意を表したいと思うわけです。
 
 といいますか、この「コメントを放置する」という好意は毎日欠かさずブログをしている人以外は必ず経験があるわけで、ブロガーとして1年以上のキャリアを持つ人なら誰でもが抱いた感情なのではないだろうか。
 そしてそれは「放置する」側だけでなく「放置される」側の経験でもあり、今回のこの稿で皆さんが、少なからずそれは多分コメンターに対しそれがどんな事情であっても、少なからず礼を欠く行為であることを自覚なさっているという証拠なのではないだろうかと思う。
 しかし著名人ブログだけでなく、コメントに対し、その数に関係なく一切返事をしないという方針があってもそれはそれで、「有り」なわけで、ブログが情報発信であったり、恣意的にコメントが選択されて返事を書こうと、それは自由なのである。