「この国のかたち」的こころ

敬愛する司馬遼太郎さんと小沢昭一さんに少しでも近づきたくて、書きなぐってます。

麻機街道

2016年08月26日 22時08分24秒 | 妄想
静岡の麻機街道をバスで往復した。先輩のお宅が麻機が丘にある。
静岡駅前から静鉄ジャストラインで30分。
大浜麻機線は浜の大浜プールと麻機北をつないで、ほぼ静岡市街を縦に貫く。

静岡駅から県庁前を通り、駿府城のお堀端を通り、安東の複雑で狭い街区を抜けて、麻機街道に入る。

この辺りは全くと言っていいほど、再開発がされておらず、狭い道が終点まで続く。

南アルプスの南端にいちする賎機山の裾に張り付くように続く麻機街道は両脇に間口の狭い家々を並べてここが県庁所在地であることを忘れさせる。
街道の東側には麻機遊水地が広がっている。

今でこそ、バイパスや第2東名が走っていて特会的な風景もあるが、それまではかなり昔から変わらない風景がそこにある。

賎機山山塊と竜頭山に挟まれたこの界隈は、水田としても畑作地としてもまた、宅地としてもなかなかに難儀な土地のようで、静岡市の拡大を阻んでいる。

水の逃げ場がない。


畑作であれば高燥であればよく。

水田であれば、水の入れ替えが必要である。

宅地としても同様である。

しかし静岡の北部はそのどれにも適さない。

バスの車窓からそういう風景を見ながら取り留めのないことを考えてみた。