研修に行って出先から携帯富士山の写真をつけて記事を書いたら結構需要があったみたいですね。
静岡県人にとって富士が見えるのは半ば当たり前だけど、やはり僕は大きい富士を見ると見入ってしまう、だから他の県の人にとっては間近の富士は感激なんだろうなと思ったりする。
以前新幹線で東京に行くとき車掌がアナウンスで「皆様左手をご覧下さい。今日は一段と綺麗な富士山です。私も長い間この区間を担当しておりますが、こんなに見事な富士は初めてです。」といった場面に出くわしたことがある。
見るとやはり哀しくなるほどの青空に5合目付近まで、ちょうど良い具合に、まさしくおあつらえ向きに雪をかぶった富士が僕を見下ろしていた。
富士は山越に見る静岡市、東名や東海道線を縁取りにして海を抱き込んだ形になる薩太峠からの眺めが著名だがこれが一番富士としは女性的な姿を現している。
宝永山を中腹に抱き、南側に愛鷹連山を太刀持ちの小姓のように控えさせている姿が印象的である。
沼津、三島、そして今は伊豆市になった戸田や、そのうち南伊豆になりそうな松崎からの眺めはうって変わって凄惨さをました富士になる。
宝永山の火口付近のエグレを見せているからだが、凄惨さから言えば毛無山からの眺望
もすごい!山頂付近からの崩れは迫力を感じる程である。そしてこれは富士を真西から見た場合と考えて良い。
御殿場や箱根から見る富士はまた違う顔を見せる。富士の裾野が決して緩やかではない角度で広がる。太陽が当たる時間が短い御殿場や裾野は静岡県では豪雪地帯になる。(他県からは笑われそうだが)
富士の表情もどこか寂しげで西側斜面と比べると雪が深い。富士を貴婦人に例えるならウエディングドレスを着た時の顔正面が西側に向いて立っており、御殿場側はながくドレスの裾を引いた形を想像してもらえばよい。
富士山は静岡のものか、山梨のものか、議論したことがあるとは聞いていないが、してもどちらも譲らぬだろうと思われる。
以前、車で御坂峠に行ったことがある。
太宰治の「富岳百景」は僕にとっても思い出の深い作品の一つだ。
太宰はこの御坂峠にある「天下茶屋」に井伏鱒二とこもり、井伏が山を下りた後も滞在を続け秀作「富岳百景」を描き上げた。
僕はそこで山梨名物「ほうとう」鍋を食べたが、えらくうまかったと記憶している。
残念ながら太宰が三つ峠に上った時と同じように富士の姿は見えなかった。
悔しくて雪辱を誓い、記念として「富士には月見草がよく似合う」という文字の入った額を一つ購入した。
以後行っていない。
だが都留には行った。
途中富士吉田から見た富士が良かった。富士吉田の街は富士の裾野の北側斜面に広がる街である。細長い川の両側に細々と営まれている街である。
「富岳百景」では太宰はこの街の描写をし、人見知りの激しい太宰には珍しくこの街の青年達と面会したことを書いている。
この町から見る富士は僕らの知っている富士と比べると随分雄々しい。
男性的なのである。
「迫力ありますなあー」僕は車から降りて一人で唸っていたことを覚えている。
などと画像なしで言っていても仕方がないので、もしあなたがこのブログを読んでいる今が昼間で富士山方面(静岡県中部)が晴れなら
静岡県ライブカメラ
を覗いて見てください。
良い富士が見られるかもしれません。
静岡のライブカメラってほとんど富士山関連なのね。
静岡県人にとって富士が見えるのは半ば当たり前だけど、やはり僕は大きい富士を見ると見入ってしまう、だから他の県の人にとっては間近の富士は感激なんだろうなと思ったりする。
以前新幹線で東京に行くとき車掌がアナウンスで「皆様左手をご覧下さい。今日は一段と綺麗な富士山です。私も長い間この区間を担当しておりますが、こんなに見事な富士は初めてです。」といった場面に出くわしたことがある。
見るとやはり哀しくなるほどの青空に5合目付近まで、ちょうど良い具合に、まさしくおあつらえ向きに雪をかぶった富士が僕を見下ろしていた。
富士は山越に見る静岡市、東名や東海道線を縁取りにして海を抱き込んだ形になる薩太峠からの眺めが著名だがこれが一番富士としは女性的な姿を現している。
宝永山を中腹に抱き、南側に愛鷹連山を太刀持ちの小姓のように控えさせている姿が印象的である。
沼津、三島、そして今は伊豆市になった戸田や、そのうち南伊豆になりそうな松崎からの眺めはうって変わって凄惨さをました富士になる。
宝永山の火口付近のエグレを見せているからだが、凄惨さから言えば毛無山からの眺望
もすごい!山頂付近からの崩れは迫力を感じる程である。そしてこれは富士を真西から見た場合と考えて良い。
御殿場や箱根から見る富士はまた違う顔を見せる。富士の裾野が決して緩やかではない角度で広がる。太陽が当たる時間が短い御殿場や裾野は静岡県では豪雪地帯になる。(他県からは笑われそうだが)
富士の表情もどこか寂しげで西側斜面と比べると雪が深い。富士を貴婦人に例えるならウエディングドレスを着た時の顔正面が西側に向いて立っており、御殿場側はながくドレスの裾を引いた形を想像してもらえばよい。
富士山は静岡のものか、山梨のものか、議論したことがあるとは聞いていないが、してもどちらも譲らぬだろうと思われる。
以前、車で御坂峠に行ったことがある。
太宰治の「富岳百景」は僕にとっても思い出の深い作品の一つだ。
太宰はこの御坂峠にある「天下茶屋」に井伏鱒二とこもり、井伏が山を下りた後も滞在を続け秀作「富岳百景」を描き上げた。
僕はそこで山梨名物「ほうとう」鍋を食べたが、えらくうまかったと記憶している。
残念ながら太宰が三つ峠に上った時と同じように富士の姿は見えなかった。
悔しくて雪辱を誓い、記念として「富士には月見草がよく似合う」という文字の入った額を一つ購入した。
以後行っていない。
だが都留には行った。
途中富士吉田から見た富士が良かった。富士吉田の街は富士の裾野の北側斜面に広がる街である。細長い川の両側に細々と営まれている街である。
「富岳百景」では太宰はこの街の描写をし、人見知りの激しい太宰には珍しくこの街の青年達と面会したことを書いている。
この町から見る富士は僕らの知っている富士と比べると随分雄々しい。
男性的なのである。
「迫力ありますなあー」僕は車から降りて一人で唸っていたことを覚えている。
などと画像なしで言っていても仕方がないので、もしあなたがこのブログを読んでいる今が昼間で富士山方面(静岡県中部)が晴れなら
静岡県ライブカメラ
を覗いて見てください。
良い富士が見られるかもしれません。
静岡のライブカメラってほとんど富士山関連なのね。