さつき盆栽日記

さつき盆栽好きが手入れの合間に古刹名刹を巡ります。

粟田御所と呼ばれる青蓮院

2015年09月05日 | 名所史跡

    京都東山に在る皇室ゆかりの

格式高き門跡寺院を訪ねました!

 「青蓮院門跡」 (しょうれんいん もんせき)

 江戸時代には仮御所として使用され「粟田御所」とも呼ばれている

青蓮院は天台宗の祖である伝教大師・最澄が比叡山に造った住坊の

一つである「青蓮坊」が始まりと伝わっています

そして平安末期の1150年に青蓮坊の第12代にあたる行玄の時に

京都に移り「青蓮院」と改め現在に至っているそうです 

青蓮院の門前に立ち並ぶ「楠」の大木です 

 樹齢800年と云われる大きな五本の楠は親鸞聖人の

お手植えで京都市の天然記念物になっています

 「薬医門」

 薬医門を潜り大きな楠の下を通り華頂殿に向かいます

 「華頂殿」玄関

 華頂殿は門主が賓客を接待するための客殿のことです

 青蓮院には趣の異なる四つの庭があり、それぞれの庭が四季折々に

違った美しさを見せてくれることからこの庭には芥川龍之介、

川端康成らの文学者たちが心を寄せ、繰り返し訪れたそうです

 「一文字手水鉢」

華頂殿から小御所へ続く渡り廊下の脇に置かれている石造りの手水鉢は

自然石の形を活かして造られ豊臣秀吉が寄贈したと伝わっています

 龍心池に面して広がる「泉水庭」

 境内の殿舎は全て渡り廊下で繋がっていて好きな角度から

素晴らしい庭を心行くまで鑑賞することが出来ます

 宸殿前庭には右近の橘、左近の桜が植えられていて

前庭全体がスギ苔で覆われています

青蓮院の「本堂」

 青蓮院は熾盛光如来曼荼羅(しじょうこうにょらいまんだら)を

本尊とする日本で唯一の寺院となっています

 

 廊下を渡り華頂殿に戻ると堂内には木村英輝が2005年に

完成させた60面から成る襖絵が鑑賞出来ます

 

 

 

 この門跡寺院もかなりオープンな雰囲気で写真撮影OKで

ゆっくりと間近で鑑賞が出来ます

 廊下に座り、時間が経つのを忘れるほどに

名庭をじっくりと眺めることが出来ました

 

 

 

800年経ってもまだ成長を続けて公道の上までも伸びた

大クスノキの生命力に驚きながら・・・・

 門跡寺院の持つ気品と豊かな自然に癒された巡拝になりました

  

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