雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか、、」と見つけてもらえたら。そんな思いで書き記してます。

PEABERRY

2014-02-19 22:28:50 | 美味い...珈琲
よく見かける、イワユル「珈琲豆」と呼ばれる黒い物体は、
細かく言うと「フラット・ビーンズ」と分類されるもので。
 
「何故フラット=平ら!な豆だなんて言うのさ?」
 
となると、それはそんな珈琲マメさん達をジッ......と、
よくよく眺めてみると解るのですが、
大抵のコーヒー豆さんの片側は「ヒビ」が入っていて
平らな形をしています。
もう片方は丸みを帯びた半円球の形。
そんな「ひび割れた平らな面」があるので、通常の豆は
「フラット・ビーンズ」
などと言われているワケです。
そもそも珈琲豆さんというのは「珈琲の木」に成る、
コンナ「赤い実」の中に入っている種子のことで......
ちとピンボケな携帯写真ですが......(T . T)
 
 
この赤い実から中身の「種」をムキムキ.....っと取り出し、
その取り出した種というのがイワユルコーヒー豆さんとなります。
取り出したばかりのマメさんというのは
こんな薄いグリーン色をしていて、なので
「グリーン・ビーンズ=Green Beans」
などと呼ばれていたりもします。
こちらは乾燥させた後のフラット・ビーンズの
グリーン・ビーンズですが......
スタバとかにもあるような、コンナ感じ。
 
 
取り出したばかりのグリーン・ビーンズさんは
まだ水分も沢山含んでいるので、
こーしてパラパラと広げ撒いたりなんかして。
上のマメの様になるまでよく乾燥させて......
 
 
その後で釜でグリグリ......と、
お好みの焦げ具合に焙煎をしていきます。
そうしてやっと、
皆にお馴染みの「黒い物体」に仕上がっていくのです。
 
「赤い実」の中にあるコーヒー豆さんの多くは、
上記した様に「平らな面」を向かい合わせ、
くっついて入っていて。
ちょうど二つの豆が一つのボールの様になっています。
普通は一つの実からは二つのコーヒー豆が採れる......
ということになります。
ただ、ごく稀にですが、
そんなひび割れた平らな面を持たず、
2つに割れていない、
ちょうど丸大豆のような形をした、
まん丸でやや小さめの豆が混じっていたりします。
この小さくて丸い、珈琲豆の中では
「チョット風変わり」
な部類に入る希少なマメさん達のことを、
先ほどの「フラット・ビーンズ」に対して
「PEABERRY=ピーベリー」
と呼びます。
 
 
 
ちょっとした「変種」です。
 
 
 
一本の木に成る豆の総量中、
だいたい平均で5%前後で穫れる豆なのだそうです。
未だにどうして一つの豆になってしまうのか?
その原因はハッキリと解明されていません。
 
 
 
とても希少なる変種。
 
 
 
味は、というと、
豆の種類や焙煎の仕方などによってかなりの違いはあるのですが、
やはり希少な御豆さんという感じで。
普通のマメさん達と比べるとちょっと独特で風変わりな味......
独特の酸味というか、果実味がとても強いというか……
大抵はそんな、とても不思議な味と香りがします。
 
 
 
先日、ハワイ島にチロリと行った時に、
コナ地区やカウ地区のお気に入りの珈琲農園をクルクル......っと、
幾つか回っていたのですが、
そんな農園さん達の中でも「盟主」的な存在でもある
「グリーンウェル・ファーム=Greenwell Farm」さん......
コチラ......に入った時のこと......
 
 
チロチロ......と、
農園の試飲コーナーで色々なマメを飲ませてもらっていた時に
 
「ムム!?(@゜o゜)なんかこれヤバいな......うまひ!」
 
と、何だか強く惹かれてしまったマメというのが、
このハワイコナのピーベリーさんでした。
 
 
僕としてはかなり珍しいパターン。
個人的にはスタンダードなコナ・テイストを
こよなく愛するタイプの人間なので、
ちょっとクセの強いピーベリーさんというのは、
コレ迄あまり美味しいと感じたことはなかったのです。
ですが、このグリーンウェル・ファームで出会ったピーベリーさんは、
その焙煎の感じと、
フラット・ビーンズとのブレンド具合がとても絶妙!
お好み!
という感じで。
 
 
 
「な、なんだ!?(*゜ロ゜)
このピーベリーだけどピーベリーっぽくない、、
ピーベリーらしくないピーベリーなフルーティーさわ。
自然だし。かなりヤバひ......」
 
 
 
しかしピーベリーは希少種だけに、
普通の豆と比べると、
大抵はちょっとお高い値段設定になっていたりもするので、
その場にいた農場のキャワゆいオネエたまに......
 
 
 
「こ、これ、、ちょっとウマすぎるっぺよ!」
 
「でしょう。今超オススメの逸品ですのよぉ。おーっほっほ ( ̄∀ ̄)」
 
「ピーベリさんだし、、ムゥゥ、、はうまっち!?ですの?」
 
「うちはピーベリーも比較的多く採れて、
他の農場さんからも多く集まってくるから、これは、
$$$$$$$くらい。
かなーりお得ですのよぉ。おーーっほっほ ( ̄∀ ̄)」
 
「にゃんと!?Σ(゜ω゜ノ)ノ お得ですやん!
お友達のお土産に買いたいですのよ!」
 
「ちょっとフルーティーでエキセントリックなお味ですけどぉ。
おーっほっほ ( ̄∀ ̄)」
 
「僕のお友達さん達も風変わりな連中ですから、
ちょーど良いでやんすよ。
おーっほっほ (`∇´)ψ」
 
「まぁ、そーですのぉ。おーっほっほ ( ̄∀ ̄)」
 
「沢山下されですのよ。おーっほっほ(`∇´)ψ」
 
 
 
「おーーーーっほっほっ♪ ヾ(*⌒∇⌒)八(⌒∇⌒*)ツ ♪ 」
 
 
 
グリーンウェル・ファームさんは
コナ地区の農場の中でもとても古くからある、
歴史ある農園の一つで、
西欧諸国にコナ・コーヒーを最初に伝え、
広めた農場さんでもあります。
 
1850年。
初代農場主のヘンリーさんが自ら栽培した豆をウィーンで開催された
「世界博覧会」に出品。
そこで国際認定証書を受賞。
それ以降グリーンウェルの豆はヨーロッパは勿論アメリカ本土にも
沢山輸出されるようになったそうで、
それに伴いコナコーヒーも世界へと大きく広まっていったのだそうです。
「盟主的存在の農園」というのは、実はそんな史実によります。
珈琲栽培の方法というのも農園によって様々な形があるのですが、
歴史あるグリーンウェルでは1世紀以上前から受け継がれた栽培方法や
焙煎方法を守りながら高品質の豆を作り続けているのだそうです。
 
そんな農場のピーベリーさん。
 
なにやらとても美味しい。
 
我が「コナ珈琲お気に入りチャート」にピーベリー系では初!
となるランクインでございます。
 
通常「2つで1つ」の種子を持つ赤い珈琲の実。
そんな中で割れて、別れること無く
「一人ぽっち」で入っているピーベリーさん。
 
人間と同じ様に、
コーヒー豆さんもタマには独りでいたいこともあるのでしょうか。
それとも、ピーベリーさんは特段、
孤独を愛するマメさんなのでしょうか。
 
人間世界でもそんなピーベリーさんのような人々が
時折いるようにも思えて。
僕や僕の友達は、はて?
......どちらかというと......どうなんだろ?か.......
 
多勢のフラット・ビーンズの中に混ざってしまえば、
タダの風変わりな変種......時に
「奇形!?」
などとも呼ばれ。
珍しがられて高値で取引される様なこともあれば、
疎まれて排除されてしまう様なこともあって。
 
そんな変種も通常のフラット・ビーンズの中に僅かに混ざると、
何やらスパイス的な独特の存在感を放っていたりなんかして。
集団に特別な個性を持たせたりもして。
 
多くの「変種」を集め、まとめて、
普通とは逆のバランスで
少量のフラット・ビーンズを混ぜてみたりなんかすると、
このグリーンウェルのピーベリー・パッケージの様に、
なにやら不可思議で味わい深い、
唯一無二の個性的な珈琲に成ったりなんかもして。
 
珈琲さんも人間さんも色々と......奥が深いのですなぁ(^^)
 
 
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