雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか、、」と見つけてもらえたら。そんな思いで書き記してます。

星の道 2

2012-11-12 00:13:49 | 勇気
最後に、
この本の中に書かれているとても印象的な言葉を記しておこうと思います。




—————————ある夜、
友人とこんな話をしたことがある。
私達はアラスカの氷河の上で野営をしていて、
空は降るような星空だった。
オーロラを待っていたのだったが、その気配はなく、
雪の上に座って満天の星を眺めていた。
月も消え、暗黒の世界に信じられぬ数の星がきらめいていた。
時おり、その中を流れ星が長い線を引きながら落ちていった。

「これだけの星が毎晩東京で見られたらすごいだろうなあ......
夜遅く、仕事に疲れた帰り、ふと見上げると、
手が届きそうなところに宇宙がある。
一日の終わりに、どんな奴だって、何かを考えるだろうな」

「いつか、ある人にこんなことを聞かれたことがあるんだ。
たとえば、
こんな星空や泣けてくるような夕陽を一人で見ていたとするだろ。
もし愛する人がいたら、
その美しさやその時の気持ちをどんなふうに伝えるかって?」

「写真を撮るか、
もし絵がうまかったらキャンバスに描いてみせるか、
いややっぱり言葉で伝えたらいいのかな」

「その人はこう言ったんだ。
自分が変わってゆくことだって......
その夕日を見て、感動して、自分が変わってゆく事だと思うって」

人の一生の中で、それぞれの時代に、
自然は様々なメッセージを送っている。
この世へやって来たばかりの子どもへも、
去ってゆこうとする老人にも、
同じ自然がそれぞれの物語を語りかけてくる——————————



大好きな星野道夫さんのことは、
またどこかで......記したいと思います。



星野さんの写真は、いつも、
命を紡いでいけるギリギリの自然環境や
極限の厳しさの中だからこそよく見える、
浮かび上がってもくる「命の煌めき」や「美しさ」、
「強さ」や「儚さ」のようなものを写しているように
僕には思えるのです。


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