雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか、、」と見つけてもらえたら。そんな思いで書き記してます。

星の道

2012-11-10 06:01:03 | 勇気
自宅の書棚を整理していたら、
こんな古い雑誌が出てきました。



「SWITCH」1998年1月号。
「星を継ぐ者たち」
星野道夫特集。



おおおぉぉーー~!!
こ、これは......残す!(・o・)ノ
ハーイ!当然!



この号は僕の大好きな星野道夫=ホシノミチオさんの特集号。
表紙のデザインは光沢のある「特色」シルバーで印刷されています。
色もデザインも本当に美しい仕上げ。
通常のものより、きっと高い制作コストになっていると思われ。
そこには「SWITCH」編集部の星野さんに対する
深い敬愛の気持ちを感じます。
当然の一目惚れ!と、僕は即買い。



そして、もちろーーん!ヽ( ´ ▽ ` )ノ......の永久保存!



星野道夫さんというのは
日本を代表するカメラマンの一人でエッセイストでもあります。
かなり前に43才という若さで亡くなられてしまったのですが、
アラスカの地に住みながら
数多くの素晴らしい写真集やエッセイを残しています。
「その道」ではとても有名な方。
世界で最も有名で権威もあるアメリカの自然科学情報誌
「ナショナル・ジオグラフィック」
にも写真が掲載されたりしていました。
これ迄に、
この雑誌に写真が掲載された日本人写真家はたった3人しかいません。
岩合光昭さん。
原田純夫さん。
そして、星野道夫さん。
どなたもとても有名な方です。
星野さんに関しては表紙写真までも飾っています。
それはカメラマンにとっては、言わば
「アカデミー賞 自然写真部門グランプリ!」
みたいなものなのです。
とてもスゴい事なのです。



星野さんが子供の頃......それは13才ぐらいの頃。
東京の近郊に生まれ育ち、
北海道の大自然に強く魅かれていた彼は、
都心を走る満員の通学電車に揺られている時などに
いつもこんな事を考えていたのだそうです。



「自分が日々、
町の中で暮らしている同じ瞬間に北海道で熊が生きている。
そいつは、今、どこかの山を登りながら、
大きな倒木を乗り越えようとしているかもしれない......
そんな事を考え始めると、不思議で不思議でならないのである。
そしてその不思議さは、
自分の存在が消えてしまうとさらに不思議なのだ。
つまり、クマと出会うのではなく、
その風景を天空から見ている自分を考えることで、
人間のいない世界に流れる自然の気配を想像する不思議さである。
その頃は言葉にできなかったが、
それは全てのものに平等に同じ時が流れている不思議さだった」



......それは全てのものに平等に同じ時が流れている不思議さだった......



星野さんのそんな北海道への憧れは、
やがて極北の大地、アラスカへの憧れへと変わっていきました。
そして大学生の時に親友を亡くしたことがキッカケとなり、
人の一生の短さを強く感じ、限られた時間の中で

「自分は本当に好きなことをやっていこう」

と決心。
26才の時に日本を飛び出し、
憧れていた北の大地「アラスカ」に移り住みました。
そして、そこから写真家への道も歩み出すことになります。
彼はその後、極北の厳しく、しかし、
どこまでも深い優しさを湛える大自然と生命達とをひたすら写真に収め。
素晴らしい言葉と共に多くの本や作品に残してくれました。
特にオーロラやゴマちゃん(アザラシさんです)の写真などは
色々な所で広く使われていたりもしていて、
皆どこかしらで目にしているような事があるかと思います。
ネット等で探してみたりすると、

「ああ!?、、コレ!?この人の写真なんだ。。。へぇーー。。」

......なんてことになるかもしれません。

そして、最初に記した様に、
星野さんが北の大地に深い興味を持つキッカケとなったことというのは、
実は「熊」でした。
彼は北極圏に生息するシロクマも含めて、
実に多くの熊達の貴重な生態を沢山撮影してきました。が、
そんな彼の最期というのは、実は......
その大好きだった「クマ」に襲われて命を落とすのです。



......なんという、



.......運命とでもいうのでしょうか。



......不思議な感覚を覚えます。。



星野さんが残してくれた多くの本の中でも個人的に大好きな本は、
音楽でいえば「ベスト盤」的なモノとも言える、コレ、



「Michio's Northern Dreams」というタイトルの写真&エッセイ集。
全五巻にまとめられているシリーズで、超お得!な感じです。
この本は今迄、僕自身仕事で煮詰まったり、
アイデアが出なくなったりした時に、
幾度となく助けて来てくれた、
とても大切な友達のような素敵な本です。
沢山のアーティストや作家さん達にも
折りに触れプレゼントをしたりもしてきました。



最後に、
この本の中に書かれているとても印象的な言葉を記しておこうと思います。



にょっ!?
......夜が明けてきまちた。。
眠いので、ココでつづいたりなんかして。。( ̄‥ ̄) = =3


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