雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか、、」と見つけてもらえたら。そんな思いで書き記してます。

近江八幡徒然

2017-12-04 00:21:09 | 素敵
最後にこちら。
滋賀県、近江八幡市にある「ラ コリーナ=La Collina」さん。
すげーっす。ここ。ホント。
「未来の街」ということを考えるにあたっては、
個人的には最近で一番「インパクト」と
「インスピレーション」を頂けた場所です。
リスペクト。
次回、ココにもちょびっと記し残しておこうかと。ええ。(^^)




ということで今回は、
前回記事の続きということで「近江八幡徒然」と相成ります。
近江八幡と言えば、この「鍔とアイヌ」という記事の中でも所々記していた
日牟禮八幡宮(ひむれはちまんぐう)さんとか、



安土城(あづちじょう)さんなどはもう超有名所で。



他にも近江八幡城跡にある瑞龍寺(村雲御所)さんとか。



時代劇等のロケ地としても多用されている「八幡堀」用水路や、



用水路沿いにある風情溢れるカフェなどのお店さん達。
こちらは「浜ぐら」さん。



この右上にある名物「赤コンニャク」さんが美味しくて......



近江牛さんも......(●´ω`●)ローストビーフ丼でいただいたりなんかちて......



しかししかし、僕さんがこの地で「今」一番注目しているのは、
前回記事や冒頭でも記した「ラ・コリーナ=La Collina」さんというファーム!?
商業施設?共同体?......イエイエ。実はお菓子屋さん!
だったりします(^^)
僕の中ではここ数年で最もインパクトがあった
「共同体の未来コンセプト」とでも言えるモノでしょうか。
訪れると、とにかく目を奪われるのが
背後の山と一体化した様な自然で優美な建物の景観。



懐かしいとも、新しいとも、
何とも言えないハイブリッドな空気感。
建物の屋根には全て芝生が生い茂ります。



まるでスタジオジブリやハリウッドのファンタジー映画世界のよう。
ナウシカが住んでいそうでございまつ。
ええ。ええ。
ちょっと呼んでみようかしら?

「おおおおぉーo(* ̄○ ̄)ゝーいぃぃぃ!
ナウシカさぁーーーん!」






居ないのかなぁ......( ˙-˙ )





建物の表に見えるモノは極力自然素材のモノを使っていて、
縄文や弥生時代の建物の香りをも感じさせてくれます。
柱などは材木の原型をなるべく、
そのまま生かしたものにしていたりするので、
園内のカフェなどもそんな感じで。
アメイジング(^^)



カステラ食べちゃってるのでふ......(*´ω`*)



こんな感じで、敷地内に点在する温故的建物の中に入ると、
知新的最新の設備や機能やデザインが待ち受けているという心憎いセンス......





この白壁や天井の中に点々と星の様に見えるのは、
ドーモ、炭のようでやんす。ええ。Sumi。
感心でやんす。
でもって施設の「中心」には、なんと!
広々とした田んぼ!稲!



彼方に見える潜水艦のブリッジの様な建物は、
中は最新設備が整っている会社オフィスだったりして。
地産地消も掲げつつ、自分達が食べるものやお菓子の原材料などは、
出来うる限り自らの手で作ってみよう、と。
田植えや稲刈り、
物作りのプログラムなどを学校の課外授業や一般に提供していたりもしてるそうで。
高い精神性と知性、センスをも併せ持った「哲学」みたいなもの迄感じてしまう、
そんな場所なのです。



自然と人との共存感がハンパなし。
本来、人々の生活とはこうあったのであろうとも思いますが、
ソレをテクノロジーで洗練させた「最新の文化自然共存形」とでも言いましょうか。
前回記した渋谷の再開発とはカナーリ違う感じで。
ええ。ええ。






このコンセプトに添えば農機具を置いておく倉庫も......



こーーーんな感じで、





「CLUB HARIE=クラブ ハリエ」という
イベントやライブもできるガレージ・カフェにもなってて。
イイヨーイイヨー♪(^^)



「アランチーノ」とかいうライスコロッケがスコブルうまし!





未来の地球における暮らし方や、あるべき街の形も含め、
その一つの形をたった一つの企業さんが本気で追求し、
作っているという場所なのです。
まだまだ完成イメージには遠く、
この後もまだまだ進化、拡大して行く予定とのことなので、
僕もポイントポイントで勉強しに行きたいなぁ、と思っているのでやんす。
なんだか心打たれたっす。ココ。素晴らしいっす。

こんな斬新で、未来を見据えたコンセプト施設を作り、
運営もしている「たねや」さんというのは、
言わずと知れた近江八幡宮のお菓子屋さん。
日牟禮八幡宮の参道にも味のあるお茶屋さんなど出してもいまして。



会社のHPからラコリーナに関する銘文!?をいくつか。
以下に記します......



==================================
ラ コリーナ近江八幡は、自然を愛し、自然に学び、人々が集う繋がりの場。
八幡山から連なる丘に、緑深い森を夢み、自ら木を植え、
ホタル舞う小川を作り、生き物たちが元気に生きづく田畑を耕しています。
このような環境の中に、和・洋菓子のメインショップをはじめ、
たねや農藝、本社、飲食店、マルシェ、専門ショップ、パンショップなど、
ゆったりとした自然の流れに寄り添いながら、
長い年月をかけて手がける壮大な構想。
これからの人と自然、共に生きる“いのち”の在り方をわたしたちは見つめ、
ラ コリーナ近江八幡から世界へと発信してゆきます。
ご期待ください。
==================================



==================================
お菓子の素材は自然の恵み。
風や土、太陽や水の豊かさを感じられる土地で、
自然と人の営みを、受け継がれて来た英知や技を、
次の、さらに次の世代に伝えて行くために。
ラコリーナ近江八幡。
ここから世界に向け提案したいのです。
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たねやには、社員のために「商いの心得」を説いた
『末廣正統苑』という冊子があります。
その冒頭に「道」と書いてあります。
お菓子屋の道というのは売り買いだけのことではありません。
売り買いは結果であって、それが成り立つために、地域があり、
原材料をつくる産地があり、きれいな水があり、
それらをつなぐ心がしっかりしていることが最も大事です。
地域で一緒に生きていくためには、
お菓子屋の本業以外のところで協力していかないといけません。
この地域で商売をさせてもらっているのもこの地域の方々のおかげ。
もっと言えば、神様のおかげです。
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自然に学びながら変革し、次の時代へ。
子供達が、この近江八幡に生まれて良かったと思える事を、今やりたい。

株式会社 たねや 代表取締役社長 山本昌仁
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近江には「三方よし」という言葉がありますが、
近江商人も使命感だけで生きていなかったと思うんです。
そうするのが、あたりまえだと思っていただけでしょう。
自分たちがいる場所をより居心地のいい場所にしようという、
ごく普通の感覚だと思います。
その感覚を自分の街や世界に拡げていけばいいだけです。

お菓子屋は、人生の一番大事なときに出てくる職業。
そこを楽しんでやっています。

ラ コリーナも人が育つ場所にしたいと思っています。
僕は全世界が商圏だと言っています。
「日本のあのすごいケーキ屋を見に行こう」
となるべき場所にするためにプロジェクトを進めています。
そのためには、ここでしかできないことを考えています。

僕がこだわるのは地上の木ではなく、根っこです。
クラブハリエは、植物の成長の通りになっているんです。

株式会社 クラブハリエ 代表取締役社長 山本隆夫
(クラブハリエさんはたねやさんのブループ会社さんです)
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たねやさんは、
所謂「近江商人(おうみしょうにん)」と呼ばれる方々であって。
中世から近代にかけて日本中を精力的に動き、
活躍した滋賀県、琵琶湖周りの商人さんです。
この「近江商人」さんに端を発する企業さんの名前を記せば、
その凄味がよく伝わるのではないでしょうか。
それは、wikipediaに書かれているものだけでも......大丸、高島屋、
白木屋、三中井百貨店、藤崎、山形屋、西武グループ、セゾングループ、
伊藤忠商事、丸紅、住友財閥、日商岩井、ニチメン、トーメン、兼松、
ヤンマー、日清紡、東洋紡、東レ、ワコール、
西川産業、トヨタ自動車、日本生命保険、武田薬品工業、ニチレイ......
凄いっす(@。@)

そんな近江商人さん達が大切にしていた哲学に、
上に記した山本隆夫さんの言葉の中にもある
「三方よし」
とうものがあります。
三方とは「売り手」「買い手」「世間」のことで、
この三つに良い物は商品として必ず良い物である、
という様な意味合いであり、必ず売れるものでもある、と。

ラコリーナさんに訪れてみると、この近江商人の哲学を
「誇りを持って」さらに進化させている様にも思えたりしまして。
それは「三方」に加え「自然や地球」
みたいなものをもう一つ加えている様な感覚。
言ってみれば

「四方よし(しほうよし)」

みたいな。
とても敬服いたしました。

こんな愛すべき近江八幡の地。
次回はもう一箇所。
アノ!稀代の「目利き」白洲正子さんをして
「近江で最も美しい」
と言わしめた地に佇む寺社さんあたりを記し残しておきたく思います(^ν^)


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14 コメント

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Unknown (Lica★)
2017-12-04 08:00:45
素敵な場所を紹介して下さってありがとうございますっ!!!
施設ややっていることにも驚きましたが、まさかの「たねや」さんがやっていたとは∑(゚Д゚)
水羊羹が大好きで、毎年夏にお取り寄せしています。
和菓子のイメージが吹っ飛んでしまいました。笑
是非是非訪れてみたいと思います^_^
返信する
Lica★さんへ。 (amenouzmet)
2017-12-04 12:03:09
ぜひともー(^ν^)感想教えて下さいねー
返信する
近江八幡是非行ってみたい (出雲)
2017-12-07 00:17:59
『哲学』のある街は『美しい』ですね。街づくりをする人間の思いが、そのまま街の佇まいになっていくんでしょうね。先日、椿大神社にお参りしました。本当に素晴らしい神社でした。本殿と椿岸神社とは伝わる波動も違うように感じました。特に椿岸神社では『たおやか』『美』という言葉で心がいっぱいになりました。椿大神社はお祀りされている神様の特徴というか、存在の意味するところそのものを強く奥深く感じられる神社だと思います。鳥居をくぐって少し奥から異次元…あの神社は直接古代に繋がっている場所のような気がします。伝わる波動は違いますが出雲八重垣神社の佐久佐女の森同様に古代に繋がっているように感じて神秘的で素晴らしかったです。amenouzmet様、猿田彦コーヒー美味しかったです。調布で頂きました。
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出雲さんへ。 (amenouzmet)
2017-12-07 03:05:57
流石の感性でございますね。
椿大神社は全国津々浦々まで回った中で、
僕さんがご祈祷で上がり込んだ五社の内の一つなのです(*´ω`*)ええ。ええ。
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あの神社は (出雲)
2017-12-07 11:06:27
あの神社は何故あんなに凄いのでしょうか…近くの猿田彦神社にも行きましたが、全然違う。amenouzmet様のようなお役目のある方にとっても特別に感じる場所なのですから、やはり凄い場所だと思います。あの山の場所の力もあるような…日本中本当に凄い場所だらけですね。
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Unknown (稲穂耳)
2017-12-07 13:36:58
ラ コリーナ近江八幡、なんて柔軟な!
新潟の八海山・魚沼の里も素晴らしかったですが、ここもまた格別ですね。
大津に友人が住んでいるので早速聞いてみます。
青森の和菓子屋、造り酒屋の中にも、元を正すと近江商人が始めたお店があります。
近江商人の古い看板を大切に飾っています。物品だけではなく新しい商人哲学も運んで来たのでしょうね。ラ コリーナ近江八幡のように人々をワクワクさせていたのかなと想像します。


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稲穂耳さんへ。 (amenouzmet)
2017-12-07 18:47:21
商人の集った場所となると、青森では「十三湊」あたりに惹かれます。
地中を深〜く掘ると、トンデモ無いものが沢山!?出て来るかもしれません(^^)
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出雲さんへ。 (amenouzmet)
2017-12-07 18:49:07
あの地は古墳なのですね。
参道途中、本殿手前左手にあります。そこがパワー源の一つです。
そして、そこに眠っている御方は日本史の秘密に関わる方だと思われます。
背後の山の頂上には奥宮もあって、伊勢や知多半島まで見渡せる貴重な山であり、地理的にも列島の大きなエネルギー脈=龍脈上にある山となっています。
本殿はその「龍穴」です。
過去記事では椿大神社は写真を載せて紹介しただけでしたね。
今度記してみますね(^^)
返信する
やっぱり… (出雲)
2017-12-07 21:40:01
amenouzmet様、本当に本当にありがとうございました。全部腑に落ちました。自分があそこで感じた事の全てが腑に落ちました。天空に繋がっているような、それも古代の天空。そうだったんですね。。何かどうしても、もう一度絶対に此処に来なければならないという気持ちで神社を後にしてからずっと考えていたので。今度是非記事にして頂ければ。本当に楽しみです。ありがとうございました。
返信する
十三湊といえば (twice up)
2017-12-07 22:23:57
歴史ゲームで出てくる湊とシジミ。シジミラーメン…
いつもありがとうございます。こんなのばっかりですみません…
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