雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか、、」と見つけてもらえたら。そんな思いで書き記してます。

アテルイ

2012-09-24 00:12:44 | 勇気
「UZMETさん!
あの本ドラマ化が決まったようですよ!
知ってました!?」



と、つい最近、
親しいマーケッターの友人からメールが来ました。
「あの本」とはコレです......



ドラマの放送はまだまだ先のようですが、
その友人同様、
他にも僕に勧められたことがある人が多くいると思われる本です。
その節はあいすいませぬぅ。。(><)



作者の高橋克彦さんは岩手県出身で、現在も盛岡市に在住。
東北を愛し、
東北を中心とする歴史小説も数多く手がけていて。
その緻密に調べあげられた史実に忠実な物語には
中途半端な歴史書などより数段上の
リアリティと真実があるように思えます。
そして、中でも、この「火怨」は、
そんな高橋さんの特徴が特に強く出ている傑作だと僕は思っています。
発売時もベストセラーだったようですが、
今に至るまで粛々とロングセールスを続ける小説。
大きなメディアで扱われるようなこともあまりなかったのですが、
常に滾々と、様々な所で舞台や演劇などにされ続けて来てました。
今、この瞬間も、
何処かで何らかの形で公演などされているかもしれません。



この小説の舞台は奈良時代末期から平安時代にかけて。
まだ朝廷がその支配権を日本全土に広げていこうとしていた「途中」の時代。
既に強大な力を持った朝廷......
それは現在の日本国の基礎となる中枢勢力......
の支配地拡大の為の武力侵攻に対し、
最後まで土着民族としての誇り高き戦いと抵抗を続けた
東北の勇者達の壮絶な物語です。
それは、
いわゆる「蝦夷=えみし」と呼ばれる関東以北に住んでいた人々の物語。
その物語の中心となるのが、
当時東北に点在していた民族国家をまとめあげ、
蝦夷全軍を指揮し、
38年という長きに渡り朝廷の一方的武力侵攻から東北の地を護り通した勇者
「阿弖流為=アテルイ」です。



「アテルイ」の物語は日本の裏の歴史。
消されてきた事実に光を当て、問い直す物語でもあります。
高橋さんにより史実にそって描かれた物語は、
「蝦夷=エミシ」と、
朝廷より「勝手に呼ばれた」東北の人々の熱き思いと声、叫び、
壮絶な「決意」と「誇り」の物語です。
少なくとも、この小説を読んでいる時は、
僕は「朝廷嫌い」になってしまいます。
エンターテイメント性も十分に持っていて、
「三国志」などが好きな方は多分とても面白く読めるかな......
とも思います。



そんな面白い傑作小説が何故?
これまで大きなテレビ局や映画会社に映像化されたり、
されても、あまり表立って扱われてこなかったのか......
つづくぅー( ´ー`)ノ


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