黄昏オーディオ

ちょっとだけオーディオ。

男の背中

2011-09-26 07:33:18 | 音処
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さてさて、土曜の夜の続きです。連休の真ん中に家族を置いてオーディオイベントにでかける許可を得るというのはそれなりに工夫が必要で、いつどのように切り出して、嫁さんからOKを貰うかというのはなかなか難しいところで、オーディオの調整よりきっと複雑な調整が必要です…。まあ、このあたりの極秘テクニック…というか単純に来週はディズニーランドに行こうということで、ご許可を頂戴いたしました。そんなことはさておき、毎月第四土曜日は吉祥寺のメグでのオーディオイベント。今回でなんと16回。私も8割以上の参加率です。19時開始の30分前にと思って店に到着したら、すでに結構なお客さん。どうやらHPでの告知が間違えて18時のままだったようです…。というわけで18:45ぐらいにスタート。
そうそう、今回のお題目は、メグと同じ吉祥寺に拠点を持つ47研代表・木村準二さんを招いての徹底研究。
個人的には200万以上超高額CDトランスポート、通称ピットレーサーが印象的なメーカーです。
今回のイベントでは、メグのシステムを使用せず、すべて47研の持ち込みです。
スピーカーは今回初公開のアルニコマグネットを使った10cmのシングルユニットのスピーカー。送り出しは当然ピットレーサー。木村氏曰く、わざと手間のかかるように作ったということで、ディスクは上向きにして、ネジ止め。ひっきりなしにCDをとっかえる人にはめんどくさくて仕方ない仕様です。
出てくる音は、ハイスピードな美音。思わず寺島さんが無口に…。
何曲かリスエストに応えるなかで、ビックバンドで音量を上げるとさすがにシングルの限界か、歪も出てきますが、木村さんは至って涼しい顔…。
音作りのポリシーを問われて、木村さんの答えは、「ごげさ」、「大げさなものは嫌いで」「ショーでドヤ顔して並んでいる機材は嫌だ」ということ。
とどめに「刺激的な音はやだね」とますます、寺島さんの趣向とは真逆の様相。音楽的にも基本的にはクラッシクを基本として、弱音部分を大切にした音作りとのことです。
ではということで、寺島さんの特別許可がでて、クラッシクを聴いてみようということになり、かけられたのはラフマニノフのピアノとチェロ。
なんとも音の消え具合の美しい演奏です。

機材も途中でいろいろ交換。
発売予定のできたてほやほやのキットシリーズ。アンプやヘッドフォーンアンプ、アッテネーター、CDプレイヤーなどを組み立てキットで発売するというものです。これは正にコゲサなシステム。
ピットレーサーが足許に置かれ、代わりにおかれたコンパクトなCDプレイヤーはまだ塗装も済んでいいない代物ですが、凄くそそられます。
PCオーディオ、ネットワークオーディオなどが盛り上がる中で、キット型のCDプレイヤーを発売するとはなんとも粋な感じです。
音がまたなかなかなもんです。今回は珍しく、価格未定のこのCDプレイヤーを買いたいという声が上り、ちょっとした予約会の様相に。
私もついつい予約してしまいました。今年はアンプの修理でオーディオ予算はすでに無いはずなのに…。現行のCDシステムを置き換えるつもりはありませんが、いろいろいじる時に基準となるCDとして使える予感。
その後、アナログの視聴。こちらはちょっと大げさなターンテーブルです。反った盤もキッチリトレースする優れもの。

独特の構造に興味深々の方々。横須賀あたりで一台導入されてると面白いなぁ。
それにしても、木村さんの男の背中を感じさせるシステムでした。

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