年一回開催の福祉バザーで、
きっと何年も売れ残って毎年並んでいた文庫本だったのかもしれない。
ページは真っ茶色。
ポイントは小さい。
定価360円
昭和59年発行。
売り手が知り合いで
何か買わずに立ち去りがたく、
井上ひさしならハズレはないだろうと手にしたもののずっと積ん読だった。
読み始めたら、惹きつけて離さない。
さすが、ひさし様。
殺人事件とあるからには、やっぱり推理小説、、、ではなっかた。
どんでん返しで、小説内の仕組まれた劇から目が覚める。
読んだあと気がつくが、表紙にすべてが描かれている。
目次各章のタイトルも
事件の舞台
事件の前兆
・
・
事件の逆転
ちゃんと分かるようになっていたのだ。
殺人事件はしかも密室。
しかも、主題は農政。
笑って読んでいるうちに
歴史的に虐げられてきた農政に開眼する仕組み。
「四捨五入」とは
四捨五入で、切り捨てられるところにいつもある「農民」の意味。
現時点も
○○○ミクスも四捨五入される人たちが居そうな気がする。
貧しい人に30000円、一時ばら撒かれてどうなんだろう?
ちょっと調べたら、
1987/07/06~1987/07/24 NKHで15回連続ドラマにもなっていた。
配役入りの以下、あらすじ抜粋。
陸の孤島となった山奥の温泉旅館で、講演を依頼された2人の作家(中村雅俊、中条静夫)が不可解な連続殺人事件に巻き込まれる。井上ひさし原作の異色ユーモアミステリー。講演依頼を受けた大御所作家の石上(中条静夫)に同行し、東北の成郷市を訪れた若手作家の藤川武臣(中村雅俊)。二人が現地に着くと、あいにくの大雨であった。二人は役場職員の岡田(大竹まこと)に案内され、山奥にある鬼哭温泉の旅館へと向かう。ここは市内とは橋一本でしかつながっていないという温泉地。しかしその夜、大雨により橋が流され、鬼哭温泉は陸の孤島となってしまった。旅館に足どめをくった二人は、深夜、旅館で起きた不可解な殺人事件に巻き込まれてしまう。【以上、チャンネル銀河広報資料より引用】
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