陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

ここらで一番利用の多い総合病院ウオッチング

2008-02-13 03:13:11 | 終末医療
地域に緩和ケア病棟が必要だと訴えた草の根運動が実って
亡夫を死の3週間前に遠くの緩和ケア病棟に運びだした病院へ
緩和ケア病棟が出来ることになった。
現在、そこに姑が入院している。
夫が末期がん告知を受けた場所であり
おととい8つ違いだったその時の夫とおない歳を迎えた。
54歳と言う背負うものも多い時期、まさに人生半ばで
死の宣告を受けたのかと感慨深く、
その場所に居ることで余計、いろんな思いが去来する。

> 明日の手術、しっかり病院ウオッチングも宜しくお願いします。
> ○○病院の緩和ケア病棟は大丈夫なのかと心配。

↑草の根運動を起こした人からのたまたまメールが来たので、
姑のことを書いた返事への返信。
彼女は近所に住む自らがん患者で子供さんを小児がんで亡くした人。
念願叶ったけれども、
これからはちゃんと緩和ケアが運営されるか監視の目が必要だと言っている。
↓以下、それへ答えて私の返信。

**************************** 

まず術前の医師の説明と手術には家族の立会が必須と言うのに
時間が曖昧で散々待たされました。

私は仕事を変わったばっかりで有給がありません。
日曜出勤してわざわざ代休を取って備えたのに
昼前から居て欲しいとだけで、
実際は説明が1時半。手術が3時半。

説明は姑は点滴が数本に尿の留置カテーテルが付いている状態で
1週間、個室のトイレまで歩くだけなので足が弱り
現在、車いすでないと移動困難なのに
ナースの詰め所に呼ばれて、
小さな心臓血管の模型を手に医師から説明がありました。
老眼の姑には模型がちゃんと見えたかどうか?
詰まっている箇所はに小さなテープが張ってありましたが、
今日施術する何人分も印がしてある感じで
姑のはどこか?説明が済んだらどこかもう分からない状態。
ざわざわとする詰め所の一角で聞き取りにくく
プライバシーも保てません。
レントゲンや見なければいけない映像がある訳でもないのに
医師の方から個室病室にやってきて話しても構わない事ではないのか?
少々、ムッとしました。
説明は早口で姑本人には最初から最後まで理解不能。
質問するとそんな事も知らないのか?と言う
医師態度で、丁寧な理解と同意と言う感じではなかったです。

手術ではなく検査と言う書き方で
太腿から心臓までカテーテルを通して
心臓部の血管を広げる金具が2個入れられると言う事でした。
金具を入れる事への危険は25%との説明だけで、
姑への金属アレルギー反応等の検査が合った様にも見えず。
高齢なので『しなくてもしても危険だよ』みたいなおざなり。
麻酔についてはいっさい説明なし。
施術をされる本人への不安に配慮したものはまったくありません。
何パーセント、自分たちがこれから行う手術に危険がともなくか?
術後の死への確率は何パーセントか?
でもしますが構いませんか?と医術者の保身のため説明、同意ですね。

いよいよ手術と言うか処置?検査?
ナースがひとりでやってきて
家族にベッドを押すのを手伝ってもらって
一般エレベーターに他の人もじゃんじゃん乗ってくるので移動。
狭いあのくねくねの増設廊下を必死の思いで押しました。
廊下の継ぎ目でガタンとベッドに振動がかかります。
痛みのある人はたまらないでしょう。
家族はここで待って下さいと通路の椅子に座らされて1時間。
どのくらい待つのかと言う説明では15分でした。

術後の太腿がカテーテルを通した時の出血が拭かれた形跡なく
血だらけのままなのもどうかとも思います。
術後、安静とはどこまで動いていいのか?
もうすぐ夕食なので訊ねたけれど
すぐに返答が出るまで1時間待たされました。
その日の夕食は寝たまま横向きで家族が食べさせるか
家族が帰れば、
ベッドを起こして自力で食べられる時間まで待たせるとの事でした。
姑は座って食べても誤嚥をするんで
寝たまま食べさせるのは不安だと訴えたんですが
家族が食べさせろと言う見解は変わらず。
放置された冷えたものを食べさせるのもかわいそうで
結局私が食べさせました。食欲なく1割程度で終わりました。
人手不足なんでしょう。

尿の留置カテーテルを抜いたら、点滴の電源を自分で外して
トイレまで点滴を持って移動。尿量を測ってトイレに捨てるんですが
姑は面倒がってトイレへいきません。
ほっておくとお茶もろくに飲みません。
足と顔がむくんでいますがその辺りの配慮もなし。

私も仕事持ち。付添は無理ですが、本来、必要に感じました。
本当に完全看護なのか?
夫が居た7年前と大差ない感じでご心配の通り
『緩和ケアは大丈夫なのか?』と言う印象でした。

*****************************

いつになったら患者や家族の目線の病院に生まれ変わるのだろう?
夫を緩和ケアに搬送する直前の担当医の言葉が忘れられない。

 『ここは救急病院です。』

救急病院で毎日のように人が死を迎える。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿