必要悪

みさと苑宿泊問題：三重県、実態を見抜けず　２年前、立ち入り指導

ここだけの話。
泊まってしまっては介護保険請求できないということであれば、
あそこもここヤバいぞと言うデイサービスが数か所浮かんだ。
どこも小さい事業所。有料老人ホーム併設ももろデイサービスに住んでいるパターンのある。
家族が望まれても私は一応リスクは話す。
不正摘発されると困る人はいっぱい出てくる。

慣れたデイサービスだからお泊りのひとも家族も安心と言う。
ちっと建物が消防法に適合かな？
とか
職員の口のきき方がどうなのかな？職員研修はされているのかな？
とか
夜勤体制が充分でないよね？
とかとか
不安のない施設ではない。
泊まる部屋がないデイサービスでずっと住んでいる（？）人までいる。

でも、
介護保険枠ではできないことを
ちょこちょこのなぁなぁでやってくれるところはケアマネとしては実にありがたい。
介護報酬を受けるためにはダメ項目がいっぱいで結構厳しい縛りがある。
しかもだんだん厳しくなる。
逸脱しても保険者（各市町村）判断でOKが出れば良いと言うこともあり、
いちいちプランに入れたいときは介護保険課へお伺いを立てる。
OKをいただけたら
抜かりなくその事を記録を残しておく必要がある。
監査で申し開きが立つようにしておかない自分の首を絞めることになる。
役所がONでも、利用者サイドに立つと『ダメ』だけ終われないから、
その時は介護保険外のサービスを探さねばならず、
お金がない人はそこで万事窮す。

確かに不正受給でもうけもうけと言うところもあろうけれど
ちょっとの融通も効かなくなった。
ケアマネも各事業所も不正と言われないためにピリピリして書類整理に忙しい。
介護保険は変わるたんびに分かりづらくなり、使い勝手が悪くなる。

入所施設もシュートステイもまったく数が足りていないから
入れてもらえるだけで、預かってもらえるだけで有難いと言う気持ちがきえないかぎり、なくならない。

　　えっ！その有料老人ホームまずくない？

　　だって病院は退院しろと言うし家に帰っても誰も介護できないし
　　とにかくどこでも良かったのよ。
　　入れてもらって感謝、感謝。

そこは入所価格が安いことで有名でケアマネが1年で全部変わり、職員も年中辞めて募集広告が出ている。
どこかで似たような施設に火災があったが、氷山の１角？

泊まり、デイサービス、ホームヘルパー
一体化の小規模多機能施設は最初の予想をはるかに裏切って、あんまり数が増えない。
増えない上に需要は泊まりだけの人が多いとか？

現実の不備と需要に応じて『必要悪』がモグラたたきみたいに出没する。
介護保険になって１０年。福祉が遠くなるような？