女三人 姦しい

いつもは仕事帰りに行くカーブスに土曜日に出かけた。
ちょっと怠け心が出るとすぐに通うのを辞める方向へ心が動く。
ここは１年契約割引など導入しているから、少しでも月々の支払いが安い年契約をしてしまっている。
１年以内に辞めるとその割り引き差額を支払わなければいけない。
あぁ～欲とふたり連れ～♪
昨日だって、先週気分的に仕事帰りに行くのさぼり続けたんで、
会費がもったいな～いと言う理由で土曜日にのこのこ来ただけ。
もともと運動は大の大の大っきらい。
カイコプロテックスのセンセが申しますに、

　　「筋肉も貯金です。若い時に貯金していないでしょ？」

スバっとお見通し。
運動クラブとは無縁で過ごし、高校卒業時にこれで体育と縁が切れると思ったら
大学で「体育の単位必須」にギョェ～～
成績はずっと『２』というのが自慢です。
なんの因果でこのワタクシが５０の坂越えて、筋トレ
ブツクサ言いながら適当にマシーンを回っていたら、目の前にあらっ！
川柳会の面々ふたり連れ。
何年ぶりだろう？
会を辞めてもお誘いくださった国民文化祭の川柳大会をご一緒して以来。
話がしたかったから、先に終えた私が、後から来たその方々が終わるのを着替えて待つことに。
ボケっと座っていたら、
ひとりが飛んできて、『宿題、「飾る」』と早口で言って去った。
待ってる間に川柳を考えよと言う指令なのだ。
その日に限ってケータイもメモ紙もペンも持っていない。
受付カウンターでメモ紙とペンを借りて、
じゃんじゃんリズミカルな曲が流れる筋トレ中で川柳脳になる。
なんて言葉を知らないんだろう。漢字も浮かばない。
電子辞書、せめてケータイ欲しいよう。
しばらくすると、もう一人が飛んできて
『残りは「干渉」と「仲間」』
宿題の追加を言いに来た。
終えた二人が汗を拭き拭き、宿題を覗き込む。
　
　「あら？いいじゃない。」「やるじゃない、サビてナイ、ナイ。」

褒め上手に乗せ上手。
せっかく詠んだ句を次の例会に預かろう、いや会費払ってない人はマズイだろう。
月割で会費貰って句を持ち帰ろうか？と賑々しい。
今年の国民文化祭にも行こうよと話はどんどん進んでゆく。
ちょうどランチタイム。
おなじ建物内で軽い昼食へと河岸を変えて女三人かしましい。

　　「ねぇ～ねぇ～宿題も出来たし、来月いらっしゃいよ。」

あっさり復活を約束させられた。
会の中の『我が伝統の…』とか人の句への批判が好きでなかった。
度量の狭い私。
体質は変わっていないだろうけれど、高齢者の多い会だ。何人か亡くなったと聞いた。
一期一会。
ここで会ったのが、何かのご縁。川柳会復活も良しとしよう。
せんに亡くなった今川乱魚さんの話など、この仲間でないと出来ない。
だいたい、筋トレの似合わない二人。
カーブス入会の理由は私と同じだった。
「痛いとことがあってよかったねぇ～」　「こうしてまた会えたねぇ～」
「これ、川柳に成るわ」

　　　はっはっは　
　　　ほっほっほ
　　　うっふっふ

　　　　ひょっこりの仲間変わらぬ姦しさ　　　（自作駄句）

あらっ！かしましいは女３つと書くのね。なるほどデス。