始めて読んだ著者の小説は「七十歳死亡法案、可決」だった。
題名のインパクトに目が止まった。
超高齢化の波が国庫圧迫は明白。
だけれど、それはタブーでしょって事が堂々とタイトルになってて
思わず図書館の書棚から抜いた。
それに比べると、これは平凡きわまりないタイトル。
タイトルだけでほぼ内容が知れようと言うもの。
予想に反せず、親の敷いたレールに反発して自ら選んだ道を選んだ大学の同窓生三人。
選んだもももそれはパラダイスではなかったワケ
自分の選択を反省しつつ、我が子に自分の理想レールを敷き強いて
当然ながら大人になった我が子から反発にあい
自分自身の呪縛に気がついて
「子育て卒業」となる話。
女の一生。
55歳の主人公たちに“今が一番しあわせ”と言わせ
やっと心の自由を手に入れて先への希望をみせて終わっている。
超高齢化。55歳からもひと花咲かせられるって事かも。
気力、体力落ちつつも……もうちょいコピっとがんばるっきゃないのかな?