陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

老 衰

2012-10-17 19:46:55 | Weblog
近所の動物好きなおばぁちゃんが亡くなった。
葬儀は家族親族だけでと町内から連絡が入った。
ウチのむかし外に出ていた猫たちはお世話になった。
中にはちゃっかり毎日、そこのお宅の猫といっしょに餌をもらっていたのまで居た。

もう何年もお姿を見ていなかった。
生後3年のモコをお見せする機会はなかった。

お家の中で去年の暮頃から子犬の鳴き声が聞こえてきていた。
人中に出かけるのも、他人の世話になるのも嫌いと言われるので、
お家だけで介護されていると聞いていた。
ワンちゃんが家族に増えて、少し元気が快復するといいなと念じていた。

時々、訪問リハビリの車がお宅に停まっていた。
病院に行くのもしんどくなってからは往診に頼っておられるとのことだった。
確かお歳は90歳を少し過ぎたくらい。

数日前に娘さんから
食べれなくなって毎日点滴に来ても貰っていると聞いたばかり。
ご葬儀が終わった頃を見計らって、お悔やみを言いに行った。
玄関には娘さんが出てこられて、最後の様子を聞く事が出来た。

苦しむ事もなく、穏やかに
いつものお家のベッドで静かに息をひきとられたとの事だった。
死因は老衰と言われたそう。

誰にでも、いつかは命の灯が消える時が来る。


少しでも元気な時間を長くと、自立支援を錦の御旗に
デイサービスなどお勧めし、リハビリやら人との交流の刺激を良しとする。
ご家族が大変と見たら、訪問介護やショートステイをお勧めし
せっせと自宅介護に介入する。

そういうおせっかいが私の仕事だ。

食事を喉を通らなくなったら
胃に穴を開けて直で栄養を入れて命を繋ぐ胃ろう造設の施術を受ける。
そうしないと病院での看護は無理、お家に帰ってもらうと病院から迫られて承諾した家族の声も聞いた。
今、そうやって長らえることにようやく疑問を持たれ、考え直されてきているらしい。

いろんな外からの手を拒否され
ご本人の気持ちを大切にされた結果
そう言う事とはまったく無縁の最後を迎えられた。

老衰という自然な形が今、案外
むつかしい事のように思える。

理想の最後を迎えられた…合掌。



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