陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

泣くこと・歩くことの効用

2012-02-29 06:19:52 | Weblog
寡婦友という言葉は嫌いと言うコメントがあったが
彼女と電話での会話。

   一緒に居た時より思い出す時間の方が長い

テレビで聞いたセリフに涙したという。
確か、カーネーションの中で糸子が成さぬ仲の周防を恋うてのひとりごと。
我らは長年連れ添った伴侶であったから、うんと一緒に居た時間の方が長い。
これはそういう時間の長さではないのだ。
今はただ、
ひとりぽっちで思い出す時間ばかりが自分を支配している。
私にもビビビっときたセリフだった。
彼女は3年目。
私はもう11年目になるから泣きはしなかった。

  女友だちと会っていてもねぇ~

と、彼女が言った。
夫を気にして帰宅を急いだりする無意識の行為を見せられると、
その必要がなくなった自分との間にサァ~っと見えないベールが引かれるような疎外感、
どうする事も出来ない距離感。
分かる、分かる。

我らは
何もかも多くを語らずとも、その一部を口にしただけで
状況も見えてくるし、その時の自分に湧くどうしよいもない感情も分かりあえる。
おんなじ、おんなじと言い合うだけでひとりぽっち感が薄まる。

ちょっとだけ先輩面をさせてもらえば、
泣きたくなったら泣くに限る。
泣いてしまえば、案外すっきりする。
時に
エアーポケットに落っこちたような悲しみのドツボにハマる。
その時は真っ暗な穴ぼこの底でワーワー声を上げて泣けばいい。
ずっとそのままって事はないから。
涙はいつか止まるし、泣いてばかりはいられない気がしてくるから不思議。

涙にはストレスホルモン(ACTH)を体外に排出する役目があるという説があるらしい。
悲しみを洗い流すのには涙。
ガマンして前向きなんて思わなくても、
思いっきり後ろ向きになった後は、自然と前を向くっきゃない気になる。

11年経ってもまだ泣ける。
時にバカじゃないの?と思うけれど、どっちかが先に逝く。どっちかが残される。
もう二度と結婚はごめんだ。
同じ悲しみを二度も味わいたくはない。

そこも彼女と共通項だった。

      

今度、ウォーキングになど誘っている。
今はともかく昔は私より歩いている人だった。
歩くと頭が空っぽになって、
後ろへ後ろへ嫌な事は置いて前へ前へと進んでいる気分になる。
体が動くと、うじうじめそめそは自然と置いてけぼりになるらしい。

目覚めにスイッチを入れたラジオが言っていた。

   冬来たりなば春遠からじ

東京は雪らしい。
こういう時代だから雪だけでなくそう思うと。
こちらたぶん春雨。
雨音が甘い気がする。
ちょっと外を覗いて小雨なら傘さして歩いて来よう~♪

『ウォーキングに憑かれてない?』

ここのところ、
ひとり成らず言われており…まっ、私は私(*^_^*)


【つづき】

      

  雨は上がっていたので、ノルディック・ポールを手に~♪
  すっかり明るくなっていたので、春、夏バージョンの山道コースを歩いてきた。
  明けない夜はなく、上がらない雨はない。陳腐^^;

        





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