![]() | 青空のルーレット (光文社文庫)辻内 智貴光文社このアイテムの詳細を見る |
2000年第16回太宰治賞受賞の『多輝子ちゃん』も収録。
どっちかと言うと
本の題名になっている青空のルーレットの方が
作者の原体験らしさが伝わって良い。
『多輝子ちゃん』は
ちょっとストーリー展開が通俗ドラマ仕立てっぽいところが酔えなかった。
ミュージシャンでもあった作者の
歌はこう伝わって欲しいと言う願望がうかがえる。
『青空のルーレット』は
飯のタネに高層ビルの窓拭きバイトをして
歌や演劇、小説とほんとうにやりたいことを持っている人たちの
利害ぬきのあったかいつながりが
なんともじわっわわわ~としみてくる。
若い人に交じっている小説書きの40男は自分自身のよう。
↓ハードカバーの表紙の方が小説の雰囲気かな?
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あと手持ちの未読は2冊になった。
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どちらも短い小説。
すぐに読み終えそうでもったいない気がする。
帰郷はモノクロ写真も楽しめそう。
辻内 智貴作はゆっくり飴玉のように口で転がして楽しもう。