細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

2010-01-31 07:43:19 | 人生論
昨日,久しぶりに昼寝をすることができました。
1/12以降,週末も休めず,さすがに疲れが溜まってきているのを感じていましたが,昨日は昼寝をしたり,子供たちと遊んだり,少し家事したり,家族で夕食を楽しんだり,の後,早めにぐっすり寝ました。とにかく疲労さえ回復すれば,いつもの馬力が戻るからです。無理してもダメ。

1月最終週は刺激的でした。

水曜日は共同研究打ち合わせ。
合成短繊維に共同研究も細々とやってきましたが,12/17に茅ヶ崎の研究所でコンクリートスラブのプラスチック収縮ひび割れ実験を実施したのに続き,2/17にもう一度チャレンジすることになりました。1回目から得られた知見を生かして,面白い結果になるようにベストを尽くしましょう。

木曜日は午前は小澤一雅先生と打ち合わせ。山口県のひび割れ抑制対策をご説明に上がりました。徳山高専の田村隆弘先生,山口県の二宮さんと一緒に説明に上がりました。JCI膨張コン委員会の一環として実施したので,委員会のメンバーも数名臨席しました。小澤先生には「素晴らしい」と言っていただき,この産官学協働の取組みを全国に展開していくときのアドバイスもいろいろといただきました。

この取組みは,ただの「ひび割れ抑制」でなく,コンクリート構造物の品質が確実によくなり(表層品質も),そして建設に関わるいろんなプレーヤーがハッピーになる非常に本質的な取組みである,と認識しています。建設の分野を生き生きとさせる切り札的な取組みになる可能性が大きいです。

木曜の午後は,コンクリート常任委員会のメンバーに,このひび割れ抑制対策をご説明しました。幹事長の岸先生からは,「迫力に,メンバーが圧倒されていた」と分析していただきましたが,取組みの価値をご理解いただき,「圧倒されていない」方々からはとても好感触を得ました。全国展開の足がかりができつつあると思います。

木曜の夜は,「志士」3人と岸先生とで打ち上げ。とても楽しい懇親会でした。2次会は「志士」3人のみで,伸びやかな議論を楽しみました。私よりは大分年上ですが,田村先生,二宮さんとお話しているととても楽しく,まさに明治維新のころのように夢が広がっていく議論ばかりで,私もわくわくします。この取組みを本当に全国展開できるのか?私は国にこのシステムを導入することはできない,と思っています。国にその力はもうありません。あまりに巨大化しすぎ,システムが疲弊しているからです。道州制とのセットが理想と思っています。明治維新時の大政奉還に相当することが霞ヶ関の解体に当たる,と私は思っていますが,そうなれば日本が復活すると思いますし,このひび割れ抑制対策もそのときを見据えて力を蓄えておくべき,と思っています。

以上のような伸びやかな議論にも花が咲きました。

金曜日の朝もすごかった。高崎に新幹線で飛び,JR東日本の高崎土木技術センターの方々にコンクリート構造物のメインテナンスのことをインタビューに行きました。これほどしっかりやられていることを知らず,驚きでした。学部4年生の重野君の卒論の一環で行きました。重野君の事前の質問がよくできていたこともあり,議論が盛り上がり,とても楽しい時間でした。今後も高崎土技セの方々とも連携していきたいね,ということになりました。

金曜日の午後は高尾。裏高尾橋の現場を見学しました。高強度PC鋼材を用いたコンクリート構造物の設計施工規準を作る委員会のWG(私が主査)の見学会です。夜の懇親会では,私はダントツの若手でしたが,大物の方々らに期待されているのをヒシヒシと感じました。まあ,私がやるべきことはやりますが,若いときには研究をしっかりやることが大事だと思っています。結局は周りがどう騒ごうが,私は自分の心に忠実に,自分の心に逆らわずに,自分の志に忠実に,志に逆らわずにやっていこうと思います。

さあ,このような記事を書けるまでに復活しましたので,今日は空いている時間をすべてACT論文の仕上げ作業に投入します。

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1 コメント

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未熟ですね。。。 (細田)
2013-11-08 22:18:47
この記事を書いてから3年半以上経過した現在、記事を読んでみると非常に見識の浅い部分も多く見受けられ、恥ずかしくも思います。

品質確保の取組みは東北地方整備局の復興道路などに展開が始まっており、やはり行政の役割、力、特に国の役割と力が非常に大きく重要であることを、今は実感しております。

「霞が関の解体」などという、いわゆるマスコミによる薄っぺらい知識に踊らされていた当時の私自身に恥じ入るとともに、わずか数年の様々な変化の大きさに驚いております。
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