ランニングおやじの野望!

50歳を目前に突然走り始めた鈍足おやじランナーのトレーニング雑記です。

セラティ

2011-08-14 22:19:12 | 本・漫画・映画など

久々にその名と出会った。パーシー・セラティ。

日本女子短距離界のエースとなった福島千里選手をはじめ女子スプリントのトップ選手を育てた「北海道ハイテクAC」中村宏之監督の本『日本人が五輪100mの決勝に立つ日』(日文新書/日本文芸社)。
いかにして速く脚を動かすかとの明確な目標達成のため、「フレキシブルハードル」「レッドコード」など独自の練習法を編み出してきたその発想の原点はセラティの著書にあると。


強くなろうと一途に思い込み、「自分に合ったトレーニング法とは何だろう」と必死に模索していた大学時代。私は『陸上競技 チャンピオンへの道』という本を手にした。
著者はオーストラリアのコーチであるパーシー・セラティ氏。彼は独自のトレーニング方法を考え出し、(略)1960年のローマ五輪1500mで金メダルを獲得したハーブ・エリオット選手を育てた名コーチだ。
その本に掲載された写真のセラティ氏は白髪で穏やかな表情をしていた。70歳をすぎてまで指導者であったその姿を見て私は「いい年のとり方をしているな。自分も将来、こんな指導者になれたらいいな」と、漠然と考えていた。

中村監督は北海道から続々とトップアスリートが輩出する背景として、「北海道には元々開拓者精神というか、あまり常識や伝統などにはこだわらない」風土があったこと、そのうえで「走るだけが陸上の練習ではない」とする独自の練習法が成果に結びついたのではないかと述べている。

セラティの著書にはワシも深く感銘し、4年前2007年夏にはついにメルボルン郊外のポートシーという海辺の町にある旧居跡を訪ねたのであった。「セラティオーバル」とごく小さなプレートが置かれたトラックの跡地は小公園になっており、雨上がりの草むらを裸足で走った。(ブログのプロフィールに置いてある写真はその時の後ろ姿)
選手らとともに駆け上がったという砂浜の急峻な坂道は猛烈な傾斜で足は砂に埋まってしまうし、なるほどここで写真のように美しくダッシュできたら相当の走力がつくのは間違いないと納得した。


猛暑で練習意欲もいささか減退ぎみではあるが、やはりそれなりに工夫していこうと思いつつ、土曜は定番化しつつある足柄峠走、通算19回目。今回も峠頂上から金時山へ。山頂は残念ながら雲にまかれ富士山や箱根の山々は見えず。山道を下って夕日の滝まで降りる。

前回初めてこの滝に行った翌日、たまたま見たNHKTVの昼番組でアナウンサーが決死の形相で滝壺に入り滝水に打たれている中継を見ていたからワシもチャレンジ。ゴーグル着用、足はサンダル。
高さ23mから落ちてくる奔流はさすがにすごい衝撃。脳天がビリビリバリバリと水鉄砲の機関銃で連打されるよう。10も数えていられない。下から見上げると、まさに天上から水流が襲ってくるような迫力である。
すっかり冷えてきた頃、にわかに雷鳴とどろき雨降り出す。先週の奥武蔵の豪雨が脳裡をよぎり、急いでラン装備に戻り山北駅まで約1時間速めのジョグ。雨は適度なお湿り程度で済んだ。トータル7時間の小さな旅は無事終わった。いつものさくら湯小プールでほぐす。

本日朝はしばらくぶりでロードバイクに乗り駒沢公園サイクリングコース2.1kmを20周、約2時間。フルマラソンの距離をほぼマラソン世界記録と同じペースでラクに走れるのは楽しい感覚。それにしても、生身であのペースで走るとは信じがたいことでもある。

夕方、これも久々に400mトラックで5000m×4。総勢100人くらいの参加者がそれぞれ自分の走りたいペースメーカーにつき35分毎スタート。km3分45秒~6分半まで6~7組で。
5分組に入ってみたものの、5分ってこんなに速かったっけ?と焦る。いっぱいいっぱい状態でやっと1本目25分3秒。2本目は5分50秒組で29分。3本目は再度5分組でラスト1kmだけ4分半に上げて24分33秒。4本目はダウンジョグのつもりで6分半組に入ったが徐々に上げてしまい27分40秒で終了。ここからだんだん秋に向けて上げていこうと思うオヤジであった。

★オヤジの心を癒す昭和の歌 (101)
 夏の懐メロ定番「思い出のメロディー」。今回最も心にしみたのはこの歌。河島英五の娘と息子+加藤登紀子の弾き語りがすばらしかった。

 ♪ 生きてりゃいいさ (河島英五/1979)

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