ランニングおやじの野望!

50歳を目前に突然走り始めた鈍足おやじランナーのトレーニング雑記です。

セラティ・オーバル

2007-08-21 20:29:37 | トレーニング

メルボルン市街から郊外へ向かう電車で1時間。終点のフランクストン駅からポートシー行きバスに乗り換えてさらに1時間半余りで終点の「国立公園入口」に着いた。

地図によると、この付近にセラティの旧宅跡「セラティ・オーバル」があるはずだが。
高校留学中の息子が運転手さんに尋ねると、「それなら1つ手前のバス停のほうが近い。これからまた戻るから、このまま乗ってなさい」とのこと。

ちょうどスコールのような雨が降り出したので、バス内で雨宿りする。メルボルンでは晴れていても不意の雨がしばしばあるので旅行者は雨具常備が必須である。

20分ほど待つが雨はなかなかやまない。バスはもと来た道を戻り始め、最初の停留所で止まった。礼を言って降りる。雨の中を探して歩くが、なかなか見つからない。小1時間ほども歩き回って雨も上がった頃ようやく、それらしい場所に行き当たる。

案内板も何もない (と思った) が、たしかにオーバル(楕円形)の草地が足下に広がっていた。すでに家屋敷はなく、かつてセラティ邸にあったというトラックの跡が1周400m弱の公園になっているようだ。
「犬を引き綱から放してよい」との大きな看板が立っていて、ちょうど黒犬を走らせている親子連れがいた。年輩のオジサンにセラティのことを(息子が)尋ねると、「ああ、あの風変わりなランナーだね」と答えが返ってきた。

さまざまな思いをかみしめながら、託された願いを1歩1歩にこめながら、裸足でオーバルを5周する。雨に濡れた草がいささか冷たいけれど、セラティゆかりの地を足裏に実感できた。土はやや固めであった。ラスト1周はほぼ全力で80秒。

はずむ息とともに草地から上がってきた時、ごく小さな記念碑(プレート)が地表すれすれの低い位置に設置されてあるのに気づいた。以下、息子が採録してくれた碑文。  

             MORNINGTON
                 
PENINSULA           
                Shire Council<o:p> 

    THIS OVAL WAS NAMED THE
  
Percy Cerutty Oval

  IN MEMORY OF PERCY  WILLS CERUTTY
  BORN  PRAHRAN 1895  DIED  PORTSEA 1975

   
 WORLD RENOWNED SPORTING COACH
    WHO TRAINED HIS ATHLETES ON THIS OVAL
    AND NEARBY SAND DUNES
   
    UNVEILED BY MRS NANCY CARNEY
    ON 24TH APRIL 2000


   運動場名 パーシー・セラティ オーバル   

    パーシー・ウィルス・セラティ
  1895年 Prahranに生まれ、1975年 Portseaにて没す。
  世界でも有数のスポーツコーチであり、
  この運動場と近隣の砂丘にて日々練習に明け暮れていた。

     設置 ミセス ナンシー・カーネイ
         2000年4月24日


セラティ・オーバルを走ったこの日は8月12日。その翌々日の8月14日がセラティの命日であり、日本式に言えば33回忌となる。


朝、芝生の公園で地下足袋クロカン走40分(約6km)、流し5本、心拍158。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする