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雑草の日:専門書の誤記発見

2023-05-16 06:29:19 | 日記
キャベツとレタス

 毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた雑草を取り上げています。
今週は、 スイカズラ科 ノヂシャ属 ノヂシャ です。
 先週の話題はキャベツの花でしたが、そのご先祖様は青汁の原料になるケール。
葉物野菜のケールの中に少し丸まった物を見つけた遥か昔の人類、球に
なれば使い勝手が良くなると閃いて選別を繰り返しました。
その結果1世紀頃のイタリアで現在のキャベツの姿が誕生したのだとか。
 先日ウォーキングコースで一面に咲いている小さな白い花を見つけました。
これがノヂシャ。
茎は柔らかく二股に分かれその先に径が1.5mm程の小さな花をまと
まって付けます。
 このノヂシャを漢字で書けば野萵苣 、チシャとは乳草が略された言葉で
レタスの別名です。

 元々はヨーロッパ原産の植物で、葉野菜として日本に持ち込まれたものが
各地で野生化したと言われています。
 <アクも苦みも無く柔らかい舌触りと微かな渋みが特徴。
肉料理の付け合わせや生でサラダに入れるのが一般的。
ビタミンCやカロテン、鉄などが豊富。
コーンサラダやマーシュの別名で大手スーパーでも売られている。>
(野口のタネ より)
 今週の話題は野菜繋がりでレタスです。
でもそれを駄文に認めたら、私の知識が勘違いだらけのでたらめだったと
判明してしまいました。

でたらめなレタス

 レタスの栽培の起源は約2500年前の古代エジプト、それがヨーロッパ
に持ち込まれて品種改良されました。
16世紀の地中海沿岸地域を中心に結球レタスやリーフレタスなどに多様化
し世界に広まりました。
日本には奈良時代に葉物野菜が、明治初期に結球タイプが伝わりました。
 そんな話を聞きかじった私は、古の奈良の人々がレタスを食べている様子
を思い浮かべました。
でも調べてみたらレタスはキク科の植物なのでノヂシャとは縁も所縁も無い存在。
レタスの先祖がチシャ、それによく似た植物が野に咲いていたのでノヂシャ
の名が付けられた。
そのいきさつの途中を端折ってノヂシャがレタスのご先祖様だと信じていました。
ああ恥ずかしい。

 恥ずかしついでに白状すると、専門書に堂々と間違いが書かれているのを
発見したと思い込んでひとり悦に入ってもいました。
ある図鑑に「オミナエシ科ノヂシャ」の表記があったのです。
 でもそれが発行されたのは随分前だそうで。その後DNA解析により
ノヂシャはスイカズラ科に分類しなおされた、と別の書物に書かれていました。
 はしゃいで大騒ぎしなくて本当に良かった。
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