いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

代官山ハウスオーダー

2010-08-22 05:25:08 | スーツ
ということで昨日の続きです。
冒頭の写真は丸の内店にあった
仮縫い段階のジャケットです。

生地の関係でこのジャケットは
シーチングを使って仮縫いをしています。

シーチングとは元々生地の織り方のことで
一般的には綿の粗布のことです。
綿の単糸を用いた粗目の平織りですね。
この生地を使って仮縫いをすることを
通称シーチングといっています。

ビキューナのように生地が非常に高価な物や
しわが付きやすいような生地の場合
シーチングを使って仮縫いを行います。

これが代官山ハウスオーダーか~と思って
見ているうちに生地を見始めると
Taylor&Logdeの1930年代を彷彿とさせる生地。


拡大写真

しかも大好物なヘビーウェイトの
最重量クラス(18OZ-520gms)。
何でも昨年、バタクが別注した物とか。

色もいいですね~。
こういった生地は仕立て映えがするな
ということでおとり置き~。

そして先日、大阪へ行った時に
遂に代官山ハウスオーダーしてしまいました。

生地は丸の内、採寸は梅田という
遠距離恋愛?的なオーダー方法です。

もちろん採寸はK部店長。
何と夏休み明けの初日とのこと。
代官山ハウスオーダーとはいきなりヘビーな仕事ですが
カスタマーが私ですので
復帰初日の仕事としてはちょうど良かったと思います。

代官山ハウスオーダーとは
基本の型紙こそありますが
その他製作過程はビスポークとまったく同じ。
リーズナブルにビスポーク品質のスーツを仕立てられる
とても素晴らしい試みだと思います。

そして採寸です。
仮縫いがあるとはいえ慎重に採寸が行われます。
オーダーシートを見ましたが
採寸箇所が半端ではありません。
そして何か特別な器具を使って採寸します。



これは肩落ちを見ているところでしょうか?



ゲージモデルとかも着用しながら
採寸は約1時間半位かかりました。



K部店長、いやご苦労様でした。
肩周りが特徴的で右肩が1cm落ちているという
左右非対称の体ですので
初代官山ハウスオーダーの採寸は大変だったと思います。

そして最後に記念撮影し


拡大写真

お食事へ。

クラシックな英国生地。
しかもヘビーオンスですので
ドレープも美しく出るはず。
となれば
やはり3pしかもダブルブレストですね。

仮縫いの出来上がりは約3週間後。

愉しみですね~。