脳脊髄液減少症患者のつぶやき、「とりあえず、生きてみよか・・・。」

過去から現在へ、脳脊髄液減少症、体験克服記。

世界禁煙デーに思うこと。

2009年05月31日 | つぶやき
本日 5月31日はWHOが定めた世界禁煙デーです。

最初に言っておきますが、
私はタバコは大嫌いです。

百害あって一利もないと思っています。

なぜ、健康に悪いとわかっているもの、発癌性のあるとわかっているものを
国が許しているのか私には理解できません。

消費者も、食品添加物などの発癌性物質には非常に敏感なのに、
なぜにタバコには寛大なのか、理由がよくわかりません。

昨日から今日にかけて各地で禁煙促進のためのイベントがあるようです。

健康に害を及ぼすおそれのある悪い習慣がなくなる社会は
私も望ましいことだと思います。

何もわざわざ害のある物質を体内に摂取して、
脳をニコチンという薬物依存状態にし、
体の細胞を傷つけ、痛めつけ、がんのリスクを高めることはないと思います。

ですから、
喫煙の害を訴え、さまざまなイベントなどで
国をあげて国民に禁煙を呼びかけることは私も賛成です。

循環器学会はじめ、さまざまな医師の学会や団体も
禁煙にはとても力を入れているようです。
(脳脊髄液減少症でも循環器の症状が出るのですからもっとそのことにも
気づいてほしいものですが・・・。)

ニコチン依存症になってタバコをやめたい人や、
タバコが原因での病になってしまった患者さんたちには
現代は、健康保険での手厚い医療が用意されており、
そういう意味では、
愛煙家に優しい社会、優しい時代だと思います。

でも、
私はかねてから疑問に思っていることがあります。

それは、

なぜ、嗜好品であるタバコを体に悪いと知りつつ、吸い続けた結果起こった、

COPDや肺がんになり、
その検査や治療や、タバコをやめたい人の禁煙外来の治療には健康保険適用

自分に何の落ち度のない交通事故で、
脳脊髄液減少症という体の内部の見えない怪我を負い、

症状に苦しむ患者の、ブラッドパッチ治療は健康保険適用外なのか?ということです。

タバコで肺がんになった患者様、
遅ればせながら、タバコの害に気づき、自分のためにも、家族のためにも
タバコをやめようとされている患者様は

どうぞ、医師や国が推進してきた
健康保険適用の治療で、タバコの害から解放され、
お体を回復され、健康をとりもどしていただきたいと思いますが

でも、なぜ、脳脊髄液減少症患者はこれほどまでに社会から軽視され、
健康保険の適用もないのか?納得できないのです。

絶対におかしなことだと思います。

その昔、
副流煙で周囲のタバコをすわない人にまで健康被害を出すことまでは、
知られていなかったかもしれませんが、

タバコが体に悪いということ、周囲にも迷惑をかけるということぐらいは、
少なくともここ数十年前からの愛煙家の大人なら、誰でもわかっていることだと思います。

現代では子供達にも薬物教育がなされ、
その中で、アルコールやニコチンの依存症についてや
それがもたらす恐れのある健康への害についても、詳しく教育されているはずです。

昔の子供達は学校でそこまで教育されることはなかったにしても、

大人になってから、
タバコを吸い続ければ体を壊すことぐらいの認識は
少なくとも多くの大人たちにはあったと思います。

それなのに、
体に悪いということがわかっていながら、自らの嗜好で自らの意思でたばこを吸いはじめ、税金をとられながら自らの体を不健康に導くなんて、
愚かなことだと思います。

やがて、ニコチン依存症になり、
自らの意思だけではなかなかやめられなくなり、

こんどは健康保険でタバコをやめるために禁煙外来にかからなければならなくなる。

寝タバコでの火事のリスクや、副流煙での家族や周囲への害を与えるリスク、肺がんなどのリスクをしりながらも、
なかなかやめられず、、結果、自らの体を病に蝕まれて重大な健康被害がでれば、多大な医療費がかかります。

タバコ税で国が得られるお金より、
タバコによって国民が失う健康で、国が失うお金の方が多いのではないかと
私は思います。

患者本人はタバコによってお金を失い、健康を失い、
お金に替えられない大切なものをたくさんタバコによって失うと私は思います。

ニコチン依存症という病により、深刻な病におかされ、
命の危険があり、医師に禁煙を勧められても、
なかなかやめられない。
病床で隠れてまで吸う。
そして、ついには、死に到ってしまう。
そんな悲しい結果を、私は現実に間近で見たことがあります。

その人は、私からみてあきらかに、ニコチン依存症とアルコール依存症と思われましたが、ご自身も家族も、
体を病んだ元凶である、その二つの病の存在には最後まで気づけないまま、

禁煙にも断酒の必要性にも全く気づけないまま、
医師のつけた体の病名を治そうと必死になりましたが、
結局逝ってしまいました。

闘病中、その人はタバコやお酒はやめられないのに、わらにもすがる思いで
さまざまな高額な健康食品にすがっておられました。
奥様は宗教にもすがっておられました。

当時の無力な私にはどうすることもできず、ただ近くで見ているしかありませんでした。

それでも医療はその人を救おうとしていたし、
その人は患者として医療にきちんと向き合ってもらっていました。
ただ、病気の本性である、アルコール依存症とニコチン依存症については
治療の必要性にさえ、医師も家族も本人も気づいておられないようでしたが、

コチン依存によって引き起こされて体の病気に関しては、
しっかりと治療の対象者として、医療に向き合ってもらっていました。

このように、自らの意思でタバコを吸いはじめ、
その結果ニコチン依存になり、タバコがやめられなくなり、
やがて肺がんのような病におかされた人でも、
治療にも検査にも健康保険がききます。

最近では、ニコチン依存症になっってしまった方が、
タバコをやめるための禁煙外来でも
健康保険がききます。

それなのに、なぜ、自分に何の落ち度もない交通事故で
脳脊髄液減少症になった患者は、
治療にも検査にも健康保険がきかず、

自腹をきって、10割負担で治療を受けなければならないのでしょうか?

交通事故で加害者の一方的な「事故という暴力」によって脳脊髄液減少症になった
患者たちは、

自分から病になるきっかけをつくったわけではありません。

自ら悪い生活習慣のせいでこうなったのではありません。

体に悪いと知りつつも、自ら体に害のある物質を摂取し続けたわけでもありません。

それなのに、愛煙家の方がタバコを吸い続けたことによって
COPDや肺がんになっても、検査にも治療にも手術にも健康保険が効き、

自らの意思でタバコを吸い続け、ニコチン依存症になってしまった人がタバコをやめたいと思うことで受診する禁煙外来でも、最近では健康保険がきくのに、

なぜ、交通事故が原因での脳脊髄液減少症被害者たちは、
損害保険会社には事故との因果関係さえ否定され、

脳脊髄液減少症患者の検査も治療も健康保険を認められないような
残酷なことが、この日本で繰り返されているのでしょうか?

もういいかげん、被害者いじめはやめてください。

もういいかげん、損害保険会社も否定派医師も目を覚まして、真実をよく見てください。

なぜ、
タバコに関しては、
どんなに患者本人の生活習慣や悪癖が一因となっていると思われても、
健康保険で手厚い医療が用意されているのに、

自分には何の責任もなもらい事故の交通事故被害者で
脳脊髄液減少症になっら最後、
なぜ、患者は自腹で治せ!と冷たく社会から突き放されるのでしょうか?

この国は何かおかしいと思います。

私にはそれがどうしても納得がいかないのです。

非常に不公平に感じます。

これが、人体に対する害が広く認知された病と、まだ広く認知されていない病の
扱いの違いなのでしょうか?

厚生労働省はいつになったら脳脊髄液減少症についても
たばこの害を国民に知らせるように
脳脊髄液減少症についても国民に情報を流し、注意を呼びかけてくださるのでしょうか?

タバコの害の恐ろしさ、健康被害を国民に伝え、
注意をよびかけるように、

ありふれた不定愁訴に隠されている恐れのある、脳脊髄液減少症のことや、

それが悪化した時の症状の恐ろしさや、
早期発見、早期治療の大切さについて、

いつになったら、全国民に注意を呼びかけてくれるのでしょうか?

そして、
いつになったら、
脳脊髄液減少症かもと思ったら、全国いつでもどこでも、どの病院でも、
健康保険適用で、検査も治療もしていただける日がくるのでしょうか?

働けなくても学校へ行けなくても、患者に対しなんらかの社会支援があり、
安心して闘病できるようなシステムが整う日は
いつくるのでしょうか?

早くなんとかしてもらいたいものです。


追加、
脳脊髄液減少症患者様で、なおかつ今もタバコを吸っておられる方がいるなら、

ご自分の体をこれ以上苦しめないためにも、
私はぜひとも、この機会に禁煙に真剣に挑戦していただきたいと
私は個人的に思っています。

ご自身の体や脳がかわいそうじゃぁないですか?
ただでさえ、脳脊髄液減少症で弱り痛めつけられている脳や体を
タバコまですっちゃって、わざわざ不健康になるようなことをしちゃあ・・・。

この機会に、禁煙にぜひ挑戦してみてほしいです。

禁煙外来は、保険がきくようですから・・・。
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