きままな雑記帳

ごく普通のあんちゃんのきままに記す日常日誌

印象に残ったキャッチコピー『ここにはなにもないがあります』byいすみ鉄道

2018-06-23 09:58:58 | 鉄道
いやはや、最初にこのキャッチコピーを知ったときは「なんだこれは!?」って衝撃でしたねぇ。

だって、「ここにはなにもない」って言ってるんですから(笑)

ずいぶんと面白いこと考えるなぁって感心してたら、それが故郷の鉄道会社なんですからさらにビックリしたもんです。

当時はまだ神奈川に住んでた私は、「まー、それは事実なんだよね。でもずいぶんと開き直ったキャッチコピーを出したもんだ」と、逆に興味をそそられたもんでした。

よくよく聞いてみると、これまでの観光地は例えば「温泉がある」とか「情緒ある古い町並み」とか「海があります」なんてキャッチフレーズが当たり前と化してます。

そんな当たり前の環境で、とくに目につくめぼしいもの(本当はあるのだけれど、その価値がまだ見出されてない状態)がないなかで観光地を謳ってもクレームを生んでしまうことが多いのです。

「サービスがなってない」「施設が古い」「どこも混んでるではないか」などなど・・・。

当時の鳥塚社長(現在は退任されてます)は、そんなクレーム対応してた職員や地元の人々を見ていて「それなら最初から「ここには『なにもない』があります」と言ってしまえばいいじゃないと思いつき、キャッチコピーにされたのだとか。

最初から「ここは何もないですよ」「何もない田舎ですけどどうですか?」としてしまえば、それがいいという人々が、いわば価値が理解できる人だけが来てくれるようになります。

これがブランド戦略なんでしょうね。

最初、社長さんが出てる地元の講演会の動画を見てて理解はできてなかったんですが・・・

20120225 いすみ鉄道・鳥塚社長講演「ローカル線と地域の活性化」part1


20120225 いすみ鉄道・鳥塚社長講演「ローカル線と地域の活性化」part2


20120225 いすみ鉄道・鳥塚社長講演「ローカル線と地域の活性化」part3


今になってみると、こういうことを言ってたんだなぁと実感できます。

それに迎え入れる地元側の人も、よそ者が文句を言って帰るならお互いにいい感情は生まれませんが、元々「この土地の雰囲気がいいんだよなぁ」と思って観光に来て、食事やらお土産やらを買っていってくれるようになれば、「よそ者も悪くない」「ちょっとしたおもてなしでもして楽しんでもらおう」と変わっていきます。

それに地元の人が気づかないモノを外部の人が気づいたりしますしね。

例えば、東京出身の人で東京タワーにしょっちゅう行くってことあります?

私、千葉県出身ですが、ディズニーランドは学校の行事以外では基本的に行きません。

最近は外国人によって、日本の意外な魅力を教えてもらったりすることを紹介する番組などがありますが、まさにそれと同じ。

本当になにもない田舎です。











それでも、遊びに来てくれる私の東京の友人などは「緑が濃い!!」「空が広い!!!」と住んでる人間には当たり前のことをリアクションしてくれるので、改めて「あー、こういうものでも興味を持つんだな」と認識させてくれます。

これからも残してほしいキャッチコピーです「ここには『なにもない』があります」

最後にそんないすみ鉄道を面白く紹介している動画がありましたので貼っておきますね。

迷列車で行こう!財政編〈第3回〉起死回生をかけて!いすみ鉄道の国鉄車


ついでにお隣の小湊鉄道も貼り付けておきます。

迷列車で行こう!財政編〈第4回〉自社では未完で終わった。房総半島横断路線!









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