きままな雑記帳

ごく普通のあんちゃんのきままに記す日常日誌

昔習った言葉を思い出しました「機関委任事務」

2014-09-11 08:31:44 | 学問
昔、公務員の専門学校に通っていた時に習った言葉。
「機関委任事務」
はて、なんじゃろな?

これは国(中央政府機関)が地方(都道府県や市町村)に対して「国の出先機関の代行としてこの事務処理をやりなさい」ということ。
いわば、下請けです。

現在は行政手続法(1994年公布)等で廃止されている行政行為。

考えてみれば、このくらい(1994年頃)から「行政指導」等の法律では明記されないグレーゾーンな行為を透明化しようと政治も動き始めた時期だと思います。
ちょうど政権も自民党政権から非自民の細川政権が誕生したりしましたしね。

なぜ「機関委任事務」という言葉に興味を持ったのか?
それは、行政の世界でも下請けってことがあるのか!!と感じたことだからです。
下請けって中小企業や系列会社の専門用語と思ってましたから。

90年代初頭では地方自治は「3割自治」と言われてました。
財源とかでは7割は国からの補助金や交付金(しかも使途はあらかじめ決められていたりする)で自前が3割しかないので「3割自治」。

現在は国も財政状況は厳しいので交付金も削減したり、一括で交付したりして地方自治体にも努力を促しているようですが、たしか交付金を受けない自治体が東京都くらいと以前に聞いたこともあり、実際は完全自治は難しいと思います。

完全に独立した形で事業をやっていく難しさというものをこの時に知ったと振り返れば思いますね。

その後に入社した建築会社で当時の社長がよく話した「元請けが大事」は経験を重ねるとようやく理解できるようになりました。
結局、下請けや孫請けでは何も選択枝がないのですから。
もちろんその状況でも工夫によってはできることはありますが、イニシアチブを完全に取るには相当の時間と労力を割かれます。

でも、これは業務委託の仕事に携わるようになってから理解できたこと。

そういったことを考えると、私にとって「仕事をする」ことを考えさせてくれたきっかけになる言葉です。
案外、自分で経験しないとその意味する言葉を理解することはできないと教えてくれる経験でした。

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