「研究生」という文脈では2つ言いたいことが。
つれづれなるままに書きます。
1つ目、何度かコメントで研究生に関する政策が当Blogの主張と似ていると指摘された点について。
「若手を推す」という関連があるだけで、全く異なるものです。
当Blogで若手を推すべきと主張する理由は、既存の体制の価値観に束縛されない政策を実施可能とするためです。
『イノベーションのジレンマ』の話は過去何度も繰り返している話なので、ここでは詳しく述べませんが簡単に説明します。
組織の事業規模が大きくなると、どうしても小粒な事業の魅力が相対的に低下し、また意思決定プロセスにおいても規模の大きい事業が優先されやすくなるため、経営資源の配分比率が規模の大きさに依存するようになります。
すると、潜在的に将来性のある事業の芽を潰す結果に繋がりやすくなります。
既存事業が魅力的もしくは改善余地があればあるほど、また将来予測が不確実であればあるほど、この傾向は強く出ます。
利益を生み出せるところで戦おうとするのが合理的な判断だからです。
しかし、自ら新しい市場やルールを作り出そうとする意思と行動を持たないと、市場の構造が劇的に変化する場合に、出遅れ競合に先行を許してしまう可能性が増します。
既存の事業を継続・強化しながら、新しい市場を作り出すというのは、基本的に利益相反になる話なので、これは簡単なことではありません。
たとえば、AKB48事業を継続・強化しながら、新しいアイドルグループを作る場合、ファンの取り合いが発生するため、新事業に比してAKB48事業が圧倒的に大きい場合、新事業は潰されるのが普通です。
そのため、これまでとは全くことなる新事業を起こす場合は「スピンオフ」をして既存事業と切り離すことが望ましいとされています。、
(完全にスピンオフする形態から、一部資源を共有する形態など、スピンオフのパターンは幾つかあります。)
今まさに「研究生ゴリ推し」に対する反発がちらほら散見される状態だと思いますが、研究生に資源を配分すれば、その分だけ割を食うメンバーたち(いわゆる干され)が一方にはいるわけですから、そのスタッフ、メンバー、ファンたちからすればゴリ推しは簡単には許せず、組織内駆け引きや組織的怠惰が引き起こされる可能性が増します。
逆に、たいして炎上もしないようだと、それは研究生に配分している資源の価値が低いということであり、実のところゴリ推しの効果がないことになります。
つまり、「正しいゴリ推しは必ず反発なり炎上を引き起こす」ということです。
それに耐えられねばゴリ推しを撤退することになりますが、最悪なのはやり続けて成功しないパターンです。
この場合は撤退するよりも大きな損失を被ることになるでしょう。
成功しても既存の収益構造を部分的には失いますので、それ以上の収益に繋がらなければ損失を被ることになります。
ギャンブル性は避けられず、賭けの要素が多分に出る意思決定となるでしょう。
それゆえ、私はチーム4時代から今チーム8で「スピンオフ」を提案しているわけで、メンバーとしてはAKB48に所属しながらチームとしては独立した別働隊として活動するのが、同じ賭けならこちらが筋がいいと思います。
今のようにAKB48体制の中にがっつり組み込んだ形でのゴリ推しは、私は筋の悪い政策だと思っています。
あくまでも個人的な考えです。
ただ、グループを跨いだ研究生グループの結成については、これは評価できると思います。
研究生時代の横のつながりを強化する政策は、兼任よりも効果があるかもしれないと考えます。
私は以前AKB48グループ全体の研究生を組織化する「研究生会議」を提案しています。
時間を必要とする政策ではありますが。
※注意
まだ皆がその価値に気づいていない資源を配分する場合は、ゴリ推しには該当しません。
例えば、SKE48松村がよい手本なのです。
ググタスという他のメンバーが価値を見い出せずにいるツールをいち早く使うことで存在感を高めることができました。
ググタスのように他のメンバーにコスト負担が発生しない場合、スピンオフに近い効果を発揮することができます。
資源の所有・使用権に自由裁量があることがイノベーションには重要です。
詳しくは過去のエントリを参照してください。
ダラダラと書きましたが、以上が1つ目のお話でした。
運営と私の考えは別物です。
次は2つ目。
運営がなぜ研究生ゴリ推しをするのか。
私は、それが「もともとのAKB48が目指していた姿だから」だと思います。
世代交代もないわけではないと思いますが、それよりもあるべき姿に戻ろうという「原点回帰」の意思を強く感じています。
最近の恋愛禁止条例に関する混乱を乗り越えるためにも、「恋愛禁止条例よりも前に戻ろう!」という意思ですね。
「恋愛禁止条例」なんてあえて言わなくてもよかった時代「ガチ・マジ」の原点に戻るという意味です。
実はそんな時代は頭の中にしかなく、単なるノスタルジーなのかもしれません。
しかし、それでも今一度「原点に戻ろう」ということです。
AKB48は当初予備校がコンセプトでしたが、成功した後は、選抜などの組織資源の取り合いという組織内の序列や政治が主な関心事になり、手段の自己目的化が横行してしまっています。
簡単に言えば官僚化です。
少し前に「AKB48は社会的な存在になろうとして背伸びをして失敗した」というコメントを頂きましたが、一理あるお話です。
社会的存在としてのAKB48を否定するのではなく、根っこのアイドルの部分が弱体化しているため、原点回帰をしてまず根をしっかり張り、養分を吸収する体制を整える必要性に気づいたということでしょう。
私は「最高レベルの重罪人」とまで言われてしまいましたが、歴史がどちらが正しいのか証明してくれると思いながら、今後もウォッチしていきたいと思います。
簡単ではありますが、以上が2つ目のお話です。
なんで自分の感想的なまとめのような…。
姉妹グループがシングル発売するために選抜チームを組むから横断的。常設チーム立ち上げも最初の人選は横並び(ポジションの違いは合っても)なので横断的。
確かにチーム立ち上げの時点では、すべてのチームが横の流れで組まれることになるのはなるほどと思った。
そうすると、常設チームで縦の流れが始まるのはどの時点か。
AKBGで人気を上げていくためにはメンバー固有の物語が熟成されていく必要があるとする。
卒業等で欠員を補充し、物語の熟成に必要な時間のハンデを背負ったメンバーが出来た時に縦の関係が出来る。
経営規模拡大が目的の時は常設チームを増やす。
経営規模拡大が目的ではなく、メンバー売出しなど目的が他の場合は将来的に解散を視野に入れたチームを組む。
シングル発売ごとの選抜チームがまさにこれ。
常設チーム毎の運営方式って機動性がないなと感じてたけど、荒野に乗り出すって例えがしっくりきた。
アメリカ西部開拓時代のイメージで、幌馬車で開拓地まで移動したら定住してひたすら開墾して行く。
専用劇場にチーム固有のセットリストでアンダーはグループの研究生のみ。どこか別の所でとなるとチーム単位、アンダーメンバー単位の移動を強いられる。
反面、伝統と格式はどんどん積み上げていける。そりゃ縦の流れで階層化されるのも無理はない。
横の流れで機動性を最大限に活かすには全グループ共通のセットリストを作りましょう。
そしてどのグループからでもアンダーメンバを供給できるようにする。
これで核になるメンバーがいれば広範囲で公演が出来る機動性が確保される。
自分的なスピンオフチームに必要な要素は、将来的に解散を視野に入れている事と機動性がある事。
特に機動性については、AKBを知った頃にアンダーシステムは凄く感心させられた。
センターの前田敦子が居らんでも、その日限りのパフォーマンスのプレミア性があると気付かされた時の衝撃。
そりゃ兵站軽視の日本軍は物量以前に思想的にアメリカさんに負けるよな的な。
ファストフードに例えるのはあれやけど、早いの上手いの安いので、他のエンターテイメントとバッキバキに差を見せつけて欲しい。
④ リクエストアワーで担当楽曲が上位にランクインし続けること(単年限りの奮起じゃ足りない)
代表例がこれまた松井玲奈で、SKEリクアワの枯葉無双。
ステージファイターで継続して強い永尾まりやが中堅界に定着できたのも、選挙のみならずこのリクアワ系派生投票の格上げ策の一つかもしれませんね。
⑤ ソロ曲、派生ユニットが与えられること
②のユニットセンターと同様に、④のリクアワ上位にもつながって、露出増と格上げ効果が上位メンバーに還流する効果をもたらします。派生ユニットがリクアワから排除されたので、公演ソロ曲が最高。
与えられるためには、実績と説得力が必要なので、いきなりの若手ゴリ推しには使いにくいですね。このレベルに到達しているのは、最近では山本みるきー島崎まで。
”ゴリ推し論”と、”顧客の声を聞かず独善行動しマトモな組織になり損ねたベンチャー組織論”は、常に考察し続けている事なので、個人的に熱くなってしまいます、すみません。
縦の流れじゃなく、横で組むのはスピンオフとして向くとのご指摘。おっしゃるとおりです。チーム4や、各支店全部横の流れでした。最終的には、AKB体制に皆が皆組み込まれ、単一ヒエラルキーに乗せられます。でも、支店はうまく言って、チーム4はダメでした。
そして、今てんとうむChu!も、ゆくゆくは解散してAKB体制にがっつり組み込まれます。特に西野小嶋岡田の3人は、特にそう。
失敗したチーム4が支店と何が違ったのか。
48グループって、相撲で言う番付に支配された階級社会です。ヲタもそれを前提に見ています。ブレイク前の2009年の運営が、そのパンドラの箱を開けてしまったのだから、風土の番付社会化は仕方がない。
前田大島高橋が横綱、渡辺麻友は永遠の大関です。指原莉乃は品格に物言いが付きながらなんだかんだ結果を出してしまった横綱(話が面倒になるので指は脇においておきましょう)。
本店1~3期選抜以外の成功者、JR、さやみるがキャリアの長さの割に、スムーズに本店番付でも上位に定着出来たのは、支店オリジナル番付で横綱になれたから。構造問題です。
支店の立上げという荒野を開拓する中で、支店内ヒエラルキーを作る際に、彼女らがレベルキャリアの低い集団内で頭抜けた存在だったことはヲタから見て否定しようのない説得力でした。支店両横綱としての正当性は誰も否定できず、支店シングル、支店コンサートというローカル活動で格付けを高め続けられた。JRは第一回本店総選挙で惨敗していますし、山本は第三回でかろうじて28位スタート、渡辺は圏外です。それでもあの4人は、支店では昔も今も変わらず横綱です。
格付け、番付という構造は、本当に48グループに根深い影を落としていて、その証左が説明不要のマジすか学園です。遠く昔から48は序列主義でしたが、北朝鮮顔負けの序列構造を、選挙とともにマジすかで広く深く48に定着させてしまった。
特に松井玲奈の番付アップに大きく寄与したのが、ラッパッパ四天王としての格付けです。29位に過ぎなかった玲奈が、小嶋柏木板野と単純併置されたのは、当時分不相応の理不尽なゴリ推しと言えた。結局、ゲキカラで説得力示し、本当にその格になってしまいましたね、翌年11位。
チーム4が何でダメだったかというと、本店既存構造に単純にがっつり組み込んだから。支店オリジナル番付のように、本店番付から隔離した所での格上げが出来なかった。
AKB48という単一番付表の中では、当時の研究生上がりの9期生は十両幕下クラス。支店番付のような別の格付けは全くない。そのくせ、それを「立派なAKBでござい」と、あたかもそれが一人前の関脇小結前頭であるかのようなテイでゴリ推しされても、本物の関取より実際にレベルも格も低い。ヲタが全部ひっくるめて低評価してしまうのも構造的に当たり前のこと。
正直、AKB48研究生として採用されてしまった以上、縦のヒエラルキーから逃れようがなくって、チーム4が支店メンバーより格上げしにくい存在だったのは、構造的に難しいんですけどね。
新メンバーをゴリ推しして売り出したいなら、いかにそのメンバーを番付表で格上げできるか。番付を上に配置するだけの正当性を示せるかです。相撲だったら、勝ち越ししつづけなければ上に行けないじゃないですか?上に行けば行くほど、勝ち数と勝ち方と人間的品格も問われる。AKBグループもそれと全く同じです。
格上げする方法は、48グループでは、3つしかない。
① 単一指標の本店総選挙で高順位を上げ続けること(1回限りの番狂わせじゃ意味ない)
② 正当性ある48チーム内で確固たる高いポジションを得ること(チームセンター、ユニットセンター、キャプテン等)
③ 神8やJRの公演ユニット曲のセンターポジを任されること(ただし、現在は陳腐化。だって渚のCHERRYとか、たいしたことない若手にまで黄色着させちゃって乱発しすぎですよ)
公演を書かない秋元康は、②③の方法を自ら封鎖しているわけで、本当に愚かなことをしているわけです。
大量のカップリングとかコンサートでたいして歌いもしない大人数曲を書く暇あったら、公演曲を書くのが次世代育成面でも最善なのですが。
てんとうむChu!は、あまり研究生という枠組みでやり続けても知名度は上がれど、格は上がりませんよ。昇格後、既存のAKB体制のヒエラルキーに組み込まれた時に、大義名分と正当性を持てる次の手を打たないと、潰されて終わります。
勢いがあるときに、売れ筋商品を下手に動かさず、序列を踏襲した第一章はそれはそれで間違いじゃない。
問題なのは、育成に後手に回ったこと。前もって手を打たず、焦って期待の幕下に十両をすっとばして、横綱大関3役クラスといきなり相撲を取らせたり(運営の加藤玲奈の扱いとかこれ。だから全敗みたいな状態なんですよ。それでも運営は意地で陥落させないからアンチは怒っている)、幕下をあたかも関取であるかのような扱いで巡業に出したりするような(かつてのチーム4)、番付を無視した焦った方法を取り続けていること。
てんとうむChu!とか、少年のわんぱく相撲みたいなものだからかわいいもんなのですが、出口戦略が重要ですね。昇格後の処遇と番付が決め手。
支店では横綱大関の田島朝長は支店番付効果で、問題ない。
問題は西野小嶋岡田です。どの本店チームに昇格させて、どう高い番付に蔵めるつもりなのでしょうね。
売り出したいメンバーが居るときに、常設されるチームを立ち上げ、その中心メンバーすることが合目的かどうか。
DPさんとgenkiさんのやり取り見るに、売り出し方が正しくても歴史的に新規チームが先行するチームを超えるのって難しいですよね。
末っ子チームとして四苦八苦し続け組閣を経て、研究生→正規チーム→グループ選抜チームの縦のラインの一つに組み込まれていく。
こういうAKBGの正統的な流れの常設チーム立ち上げでは、どれだけそれまでを違うよとゴリ押しした所でDPさん的に歴史的に失敗するよと、AKB体制にガッツリ組み込まれてしまうよと。
その後も卒業していくメンバーの補充を確保しなければ、常設チームを維持していくことは出来ませんしね。
ということで立ての流れではない横断的な人材抽出で選抜チームを作るのがスピンオフには向くと思います。
常設劇場が国内に4つ、アンダーに使えるメンバー200人以上、セットリストに使える曲数…これは知らないや。
なんにしろ過去の果実を投入するなら、こういった方向性で身内が耕した沃野を進んでいくべきでかな。
どうすれば成功したとかじゃなく常設チームを作るとしんどい的な。
チーム4の運営が正しくても先行してるチームを超えることは難しいかったんじゃないかとか。
まとまらないんで自分の思う所だけ。
AKBGはネットワークに親和性があるけど、研究生→チーム所属正規生→選抜→超選抜→神セブンと上に行くほどメンバーが固定されていく縦割りで上に行くほど閉ざされた組織の一面も持ってますよね。
AKBG体制の中にがっつり組み込んだ形をさけるなら、advanced_futureさんの言うスピンオフは、既存の研究生→チーム所属正規生→選抜→それ以降の組織形態を構成するチーム○の形を引き継ぐべきではないです。
推すべき研究生はAKBGピラミッドの底辺に横並びで頑張っています。モデルにするべきは各チームからトップ16人を横並びに集めた選抜チームではないですか。
スピンオフチームは横のつながりを最大限に利用できる○○選抜的なシステムであるべきです。
縦割りのチーム編成で一番ネックになるのがチーム毎にセットリストが異なることです。
ここは横に移動するスピンオフチーム用のセットリストを作り、各グループにアンダーメンバーを確保することで解決しましょう。
これで、どこに荒野があっても素早く移動できる機動的なチームを作ることができます。
欠員がでれば研究生から補充し、人気メンバーを選抜に送り込む常設のチームを維持していくのってコストがかかると思うんですよね。
だから、グループの各層から水平に選抜したチームで目的を達成したら解散するのがスピンオフチームには向いてます。
こちらこそキツい言い方をした点、すみません。今後とも議論よろしく。
今回のコメント、すごく伝わりましたよ。
(既存)メンバーの動機付け、新規ファンのデザインというのは、おそらくすごく重要な論点を提示されたと考えます。
こんなご時世ですからね。
ドラフトについて、これが第二章に何をもたらすのか、メンバーの動機付けをどう運営は捉えているのか、運営が組織をどうしたいのか、一人ひとりのメンバーが何を求められていると理解するべきなのか。
たぶん根本からグチャグチャにしよう(少なくとも揺るがそう)としてるようです。時間が出来た時に、主さんが何か書いてくれることでしょう。
私は、握手じゃなくて悪手だと思いますがね。
確かに何が主張したいのか分かりにくい文章だったと思います。
自分の意見の正当性を主張したい訳ではないので故に説明が足りていないのだと思います。
論破したり考えを変えさせたいという意思で書いたわけではないからです。
まぁ、それにしても漫然と思ったことをつらつら書いてしまって申し訳なかったと反省しています。
少しだけ補足しておきます。
支店とチーム4の関係について
ゼロサムとまでは言いませんが大きな関係性をもっていたと思っています。
単純な話、支店の選抜枠をなくしてチーム4から4人入っていたら全く別の世界が広がっていたはずです。
そうすればうまくいったとか言いたいわけではないですよ。
握手会に関しても支店がいなければチーム4にもっと注目も集まったでしょう。
注目が集まればその中で更に何らかのアクションを運営もメンバーもとれたはずです。
ただのタラレバの話ですけどね。
支店を立ち上げることに重点を置いていたのでチーム4に対してスポットとしての推しは幾度となくしても構造的な推しはしていなかったんだと思っています。
僕はそもそも支店に熱が流れたこと自体を大局で見れば問題視していません。
グループ内で熱が移動しても全体のパイの大きさに大きな影響はないからです。
というか全体としてはパイは広がってますからね。
もっと言ってしまうとチーム4が軌道に乗らなかったこともそれはそれで一つの投資の形かなと思っていたりもします。
勿論ヲタが乗っかってこれるものを提供できたのならそれに越したことはなかったと思いますが。
DPさんのお話を伺っていると(主さんも同意されていましたが)既存のヲタをいかに躍らせるかということに主眼が置かれているのですが、僕はどちらかというと待ち構えて熱を求めている層よりもライトな層をいかにもう一歩踏み込ませるかが重要だと思っています。
パイを広げることとファンをデザインしていくことに力を注ぐべきだという考えです。
チーム4が動機付け困難だったのも既存のファンをいかに掴むかしか命題として立てられなかったからではないでしょうか?
漠然とした話になってしまいますが、切り込み隊長として島崎や川栄が捕まえてきたライト層を如何に育てていくかが重要だと思います。
この反論にこめられた、あなたの目的がわかりませんね。
自分の主張は正しいということですか?正しいんだから、納得してくれということでしょうか?
本当に意見が合わないと思うんだったら、再反論とかなぜなさるんですか?2回も一生懸命読ませてもらったけど、それでもあなたの見解に合意できない、その理由はこれこれと説明してるんだから、それで終わりにしましょうよ。
以下
悲惨な荒野は存在する。
今の毎日そのものが荒野だ。
その一日一日をメンバー、研究生が必死にやり抜いているガチさマジさ加減が、とにかく伝わらない、伝えるのが下手なんでね、今の48グループ。
そんなに華やかですか?アイドルの世界って。
演出して用意されたセットの荒野を持ち出すとか、それこそ私には運営を低評価しているようにしか見えないです。
チーム4については、genkiさんの見解は、私のそれとも何より主さんのそれとも全く違いますね。前提条件としてあなたは4をナメすぎではないのでしょうか?支店に対するリソースが4やアンリレより大きかったから、人気獲得機会に勝るそっちに流れるのは当然という単純なものじゃないでしょう。
実力者揃いの9期、10期、11期のエース級を揃えて、それを活用しきれない運営をした大人がいる。支店と4の人気と熱気はトレードオフの関係とおっしゃるのですか?ゼロサムなのですか?
どういう目的でスピンオフし、何が使命付けられているのか、ハッキリとコンセプトを示し、乗り越えるべき高いハードルを明示的に課せられ、一生懸命な姿を見せられれば、ヲタは乗りましたよ。それをやらず、漫然と形だけのスピンオフ活動させた運営のリーダーシップが不足している。
内部動機付けが必須なのは当然。それは同意。インセンティブとモチベーションの付与がない組織など、腐ります。
私の見解は、それが当たり前の概念なので、論じていません。
運営のゴリ推しを受ける時点で、将来の好待遇を含めた高い期待値が約束されているということを意味するわけです。実際に、ヲタの期待度と要求度と内部の仲間の厳しい視線は高まる。だから、◯◯を達成したら、これが出来るようになったら次のステップに進ませると、ゴリ推し対象メンバーにこそ谷底を見せればいいんですよ。
痛めつけるのは、ただ痛めつけるのが目的ではない。
組織内部も顧客外部も、統一の高い目標に向けて邁進し、支え上げる挙国一致の高い士気と吸引力が生まれるからです。
この点、高橋みなみが合宿をしたいと言っていたのは、内容は違えど、似たベクトルとしてすごくいいですね。
それが私がかねてから言っている地獄を見せろ、谷底に突き落とせで、それはゴリ推されメン、干されメンに対する動機付与とモチベーション、信賞必罰の組織の指揮という当たり前のことを言っているわけですが。
どうも今の運営は、動機付け、モチベーション、見える化という組織経営の”リーダーシップ”も駄目だし、規律維持という”管理”もダメダメですよね。
genkiさん、いつもすごくあなたは論理的な文章を書くのに、この文章はすごく残念だ。
「チーム4がうまくいかなかった、失敗だったというのはその通りですが僕には最初から失敗が運命づけられていたようにしか見えません。」
「失敗し続けるチームを推し続けるだけの余裕があったというだけだと思います。」
「残念ながらチーム4がグダグダだった頃に確固たる動機付けをするのは無理だったと思います。」
僕はこう思っている(僕にはこう見えている)。だから、こうである。ゆえに、あなたは違うと思いますよor全体が見えてないと思います
という流れで論理を展開されても、なぜそう思うのか、なぜあなたがそう思うことが正しいと言えそうかの理由蓋然性の説明がすごく足りないのですよ。
読み返してみてください。
それゆえに、あなたが書かれれば書かれるほど、見解の相違とあなたの主張に対する納得度がますます大きくなりましたよ。私は、自分の見解のみならず、過去の史実も踏まえて、因果関係も導いた上で論説していますが、主観的な部分も混入してしまう部分が、力不足のため出ると思うので、それは指導してください。
ファンを区分けするのはいいですがちょっと新規やライトを舐めすぎだと思いますよ。
というか多分定義が違うんでしょうね。
一般から新規、ライトに至る層がAKBに与えている影響力を小さく見積りすぎています。
消費と作り込みも、はっきりと区別などできず、その度合いはまちまちですが殆どの人はその両方を行なっています。
そもそも作り込み自体が消費の一形態でしかないですし。
各姉妹グループに熱が向いたのは明らかに運営がそう仕向けたからでしょう。
AKBがダメになったから他へ流れたなんてのは一側面としては正しいですが全体がよく見えていないと思いますよ。
各姉妹グループの立ち上げに際して注ぎ込んだリソースはチーム4やアンリレを推すのに使ったそれとは全く比較にならない大きさです。
お金の問題ではなく人気獲得機会においてそれは明白だと思います。
チーム4がうまくいかなかった、失敗だったというのはその通りですが僕には最初から失敗が運命づけられていたようにしか見えません。
失敗し続けるチームを推し続けるだけの余裕があったというだけだと思います。
人を成長させるにはどんな形であれ経験を積ませて待つしかありません。
荒野の悲惨さを見せろと言いますが、そんな悲惨な荒野が存在しないのです。
演出として用意されたセットの荒野なんてそれこそファンに見透かされますよ。
あと、推せば成長すると思っているなんて乱暴な言い方されては困ります。
推せば推しただけ経験値が溜まっていくのは間違いないし、今の川栄や島崎がピンでバラエティーに出てもきちんと喋れるのもそういう経験値があればこそです。
推せば人気が出るとか成長するとかそんな短絡的なことは考えていないと主張しているのですが、DPさんの中での運営の評価が低すぎてどうせ何も考えてないんだろうってところで思考停止している様に感じます。
今回のドラフト会議もそうですが各姉妹グループを軌道に乗せ、兼任による交流を経て48グループ全体としてのアクションができる地盤作りをしてきたのがブレイク後のAKBがやってきたことだと思います。
そしてその為の犠牲になってきたのがチーム4をはじめとしたAKBの中間層でしょう。
メンバーを痛めつけるのが本質ではないはずです。
痛めつけるにしても外部から手を挙げて強制しても意味がありません。
内的動機付けが肝心だし、それによって導かれて全力で走るからこそ転んだ時の痛みが肥やしになるのです。
残念ながらチーム4がグダグダだった頃に確固たる動機付けをするのは無理だったと思います。
スピンオフという考えもありますがAKBの内部で動機付けをできないのならばその後全ての後輩をスピンオフする必要があります。
それがAKBとしての存続と言えるのか僕には疑問です。
例に挙げたチーム4は、机上の構想だけは悪くなかった。彼女らは次世代第二章を切り開くオリメンだった。9期研究生を単に既存チームに上げて正規メン末席にするより、望まれる使命を果たすようになるには、スピンオフ政策はそれ自体間違ってなかった。
しかし、チーム4は、ヘビーヲタの熱気を集めず、幅広い支持も集まらず、創造の対象にならなかった。
なぜか。目の前に荒野がなかったからです。正確に言えば、荒野も崇高な使命もあったけどヲタにはそれを開拓している様が伝わらなかったから。
チーム4にはやる気が無いと、数多くのヲタは言いました。本当はあったのにそう見なし定着してしまったのは、運営がAKB48体制の中にがっつり組み込んで、先輩の稼いだマネーで投資をジャブジャブと恵まれた形で受け続ける様を見せられたから。
先輩に対して実力魅力不足の段階で、超選抜と同等以上の待遇をマジすかバカレアアンリレという形で受けてしまった。
知名度は上がり続けど、支持と熱は上がらない。だから物語が生まれない。小さな芽、子牛肉の段階で、少数の新規ライト48ファンに小さく消費されて終わります。
あのとき運営がすべきことは、チーム4を潰すことでなく、スピンオフを貫いて新しくもっと厳しいハードルミッションを課すことだった。
超選抜を打倒に走り、敵として神8と交わり善戦して認められる超世代軍的なムーブメントが考えられます。結局それに耐えられずゴリ推しを撤退してしまいましたね。
ユニット結成自体は悪くない。次世代育成を少数抜擢でやること自体は、政策として何も間違ってない。
ただ、4と変わらず、出世街道のスターライトをヲタに見せてしまう運営は、学習しなさすぎの成金です。ヲタに見せるべきは、荒れ果てた荒野の悲惨さと、それを耕すあの研究生の過酷な日常です。
ガチマジに戻るとはそういうことです。
グループ横断は悪くないが、本店三銃士だけのユニットよりはずっとマシだね、ネットが広がるねという程度です。
何よりカツオが鬼道場長として戻ってきて、本当に北川うはを泣かせてしばらく立てなくなるのを、ヲタに晒しちゃうシナリオを組めよと。
売れる芽があったら、まず推せ、推したらメンバーは成長しファンが作りこんでくれると言うgenkiさん。
推される前に(運営とメンバー自らが)作り込めと、主張する私。
読ませて頂きましたが、やはり見解は一致しませんね。歴史を踏まえれば、genkiさんの主張には頷けません。
正直、新規・ライトファンは、出されたものを消費する能力しか持っていません。
出てきた物を(本当は完成してませんが)完成品として捉え、それが「他に対置されている商品と比べて、スゴいか面白いか価値が高いか」を絶対評価でシビアに判定します。ヲタクと違い、全時間をドル活に捧げるつもりもないので、少ない範囲で楽しみ、消費していきます。
ミドル・ヘビーなヲタは(消費するだけの接触厨もいますが)、メンバーの個性、生き様、チームでの役割・貢献といったハイコンテクストな世界に入り込み、表情やモバメぐぐたす等の行間、パフォーマンスの特徴も全部情報化し、語り継いでいます。つまり、消費するのでなく、創り出しているのはこの層。
その結果、近年何が起こったかと言えば、本店超選抜依存構造の硬直化、チーム4構想の頓挫と、SKE48を初め支店の大躍進です。
4のは、選抜メンバーやチームA・K・Bに比べて、チーム4が魅力、実力、物語性全ての面で、コンテンツ力が低く見えるがゆえのバッシング。不幸で不毛でした。
本店が廃れ、支店が熱くなったのは、支店には本店が忘れ去った物があったから。それは、kazuさんが言う荒野を開拓するパイオニア精神であり、貧しい状況から困難に立ち向かい克服しようとする向上心、熱気であった。それがヲタを共感させ、自発的に支持し語り尽くすような、ヲタがメンバーの成長や作り込みに貢献するインタラクティブな環境になったわけです。今運営がやってるような、一方的押し付けではない。
※ JR、さやみるには、その”地盤”に加え、超選抜クラスへのアクセス・関係づくりの”看板”もありましたね
チーム4は、ヘビーヲタの熱気を集めず作り込みの対象にならなかった。だから、(接触厨を除き)新規ヲタの消費コンテンツとして弱いままだった。物語は、強制解散させられたことで初めて生まれ、走れペンギン1位で完結したのは、虚しい後の祭りです。
kazuさんがおっしゃられた指摘は、真理の部分がある。違うと感じる部分もある。
48で物語が描けるのは、目の前に荒野が広がっている時だけです。
オリメン、初代K、B初日、支店オリメンによる組織創設物語。横山努力物語も、島崎挫折からのぽんこつ経て次世代の旗頭に躍進するプロセスストーリー、指原天国から地獄経てのHKT成功立役者物語もこれ。ディーテールはそれぞれ違っても、本質は普遍。それに沿わない別の物語は書きようがない。
ヘビードルヲタの熱気とともに、パイオニアとして荒野を切り開いてきたAKB48には物語が生まれ、だから新規ライトが飛び乗れるコンテンツが神8中心にできた。そして、運営の思惑と違い、第一章エピローグとして現在旧世代メンが絶賛消費されている。ヘビードルヲタはSKEに行ってしまい、SKEがライトミドルヲタを集める消費コンテンツになりつつある(も、今や芝支配人による本店化政策のため熱気は栄から消える予兆あり)。
運営がチーム4にしたことは、身内が耕した沃野から得たマネーを贅沢潤沢に投資して、露出露出アンド露出の剛力武井オスカー方式でした。つまりゴリ推しです。それで何か生まれましたか?島崎川栄も費用対効果は高いとはいえず、属人的な愛され資質と個人として積み上げてきた経験があって、初めて売れた。
その史実から得られる歴史的教訓は、次のとおりです。
◯ 売れる芽があるのなら、いきなり推すな。
◯ 旅をさせろ。谷底に突き落とせ。
◯ 荒野を自分なりに開拓してきた苦労と実力が付き、ミドルヲタ以上が支持し、ライトが消費できそうになったら一気にゴリ推せ。それまでは新規ライト層向けには新鮮さを維持しろ(←むしろ選抜の端に目立たず置き続ける露出法は、新鮮さを損ない逆効果)。
◯ ルックスの良さは、出世に当たり基本中の基本である。
◯ しかし、ミドル・ヘビーヲタが支持せず、熱が生まれないメンバーは、どんなにルックスよくても一般ライト層が消費対象コンテンツに需要することはない(例 前田亜美、竹内、加藤玲奈)
私には、「てんとうむChu!」なるこの研究生ユニットの運営の作り方、売り方は、チーム4やアンリレに対する位置付け、考え方、推し方との本質的な違いがないと見えます。
その中から将来モノになるメンバーが数人いればいいなじゃなくて、全員揃って成功してもらわないと48、本店、各支店が終わる。
だから、徹底的に痛めつけろ。
酷い目に遭わせて顧客ヲタを引き込むべき時に、なんでスター扱いして物語を奪うのか。
特別扱いするなら、マメが潰れて青息吐息、過呼吸になって悲惨な状態になっているところを特別に晒すべし。撮れる絵が悲惨で、地獄であればあるほど良し。
そうしたら、新規ライトは惹き込まれるに至る軌道が生まれる。
つまり、今のやり方じゃ作り込めるわけがない。
追伸
kazuさんが言う、超選抜との関係は重要です。ただ長時間選抜に帯同してるだけじゃ足りなくて、その階級に相応しいアイドルとしての実力と努力が、オリメンや超選抜に認められなければ、ハイコンテクストなストーリーを生んだりしません。その点、研究生時代にすら高橋篠田に絶賛された横山、オリメンに前田敦子と重ねられている島崎は、アイドル力や努力として合格。
アンリレが選抜メンバーに認められた程度は、時間の問題じゃなくて、力量としてお察しです。だから、チーム4、アンリレ方式はダメなんです。
眼の前に広がるのが荒野ならそこに進出していくだけで物語になりました。
今は目の前に広がるのは身内が耕した沃野ですから、過去とは別の物語を書いてやるのも必要なんやないですか。
どっちにしろ自分が思うのは他のメンバー(特に超選抜クラス)とどれだけ関係性を築けるかです。
アンリレの時も、指原から他の超選抜クラスにユニットとして関係を築けるまで続けれてれば違いがあったと思います。
研究生新ユニットが成果を残すかどうかは、他のメンバーとどれだけ関係を築けるかかな。
「話題になりさえすればいい」と考える人が世の中にはいるのかもしれませんが少なくともこの場にはそういう考えの人はいないと思いますよ。
そんなことを主張している人はこの場にはいないし思ってもいないことをひたすら非難され続けるのはとても不快です。
指原の言動を非難する人に共通することとして、言動を非難しているように見えて実際は指原の持っている実力を過小評価しているだけなのだと僕は感じています。
スキャンダルネタを武器にしてなんて言ってますがそんなものなくても指原は十分一人の芸能人としての価値があります。
そこを認めていないからスキャンダルを悪用しているだけみたいな発想になるんだと思います。
まゆゆに対して曝け出せと言っているのは内輪の番組や公演などでは見せているはっちゃけた部分を地上波でも出して行けと指摘しているのだと思います。
それも話題になるからそうしろと言っているのではなくそこに魅力が隠れていると思っているから魅せるべきと言っているのです。
島崎や川栄や横山が経験をしっかり積ませた上で実績を上げるための露出させて売れたのはその通りです。
運営推しだけで売れたなんて思っていないですよ?
島崎が2010年1~3月に推されたがその時点で芽が出なかったのはダメなことですか?
僕はそこで挫折するのも経験で良かったと思いますよ。
繰り返しになりますが運営が即効性のある効果を期待して推しているというのはファンの側から見た憶測でしかないと思います。
「消費させる」のではなく「創らせる」というのはその通りだと思いますし、そこにこそ魅力があると僕も思っています。
しかし同時に消費という窓口も開いておくべきだと思っています。
新規に対して敷居を高くして理想だけを追求するのは結果的に機会の損失に繋がるではないでしょうか?
研究生ユニットを見て無理矢理作りこんでパッケージされた商品だととらえるのは違うんじゃないかなと思います。
むしろ器だけ与えてこれから自由に作り替えられていくと僕は思っています。
ユニット名もただ可愛いだけで意味を持たないことが逆にこれから何者にでもなって行けることを示しているように感じます。
ユニット組んだだけで人気者になれるなんて運営だって思っちゃいないと思いますよ。
松村をうまく使えという指摘はその通りだと思います。
作りこんでいくのはこれからですよ。
研究生なんだから当たり前です。
僕はむしろ今までよりもっと沢山のファンにメンバーの成長やキャラの作り込みに参加して欲しいんだと思いますよ。
一部の研究生ヲタだけに与えておくのは勿体ない。
島崎や川栄や横山がAKBという器の中である程度の成長を果たした後に多くの人に見つけられるというのもいいとは思うんですが、もっと初期の頃から成長を見ている人や成長に関わる人が多い方が面白いじゃないですか。
AKBを楽しむ醍醐味をもっと広めて多くの人に体験してもらうことは重要だと思います。
今まで運営がある程度やってきたことが突如できなくなったと捉えるよりやり方を変えてきたのだと考えるべきだと思います。
ユニットだって曲を作るのだから秋元康がノータッチな訳ではないでしょう。
今年の総選挙は、何故あれほどシラケたのか?
各コラムのコメントに「まゆゆはもっと曝け出せ!」と主張される方がいらっしゃいますが、メディア芸人化が進行し過ぎて傍流奇抜キャラばかり増殖するAKBにおいて、まゆゆに代表される正統派は、「アイドル職人」を全うしてこそ、AKBの良心としての最大価値を見い出せるのです。
今のまゆゆ的なスタンスがベストとは言いませんが、まゆゆが総選挙でスキャンダルネタばかり披露するメンバーより得票数が少ない現実は、今年の総選挙の「シラケの象徴」として、「総選挙の価値暴落」と同時に、「AKBの存在価値の危機」を多くの人が感じ取ったはずです。
「まゆゆ的スタンスではAKBに話題が拡がらない」とおっしゃいますが、「話題になりさえすればいい」「面白ければそれでいい」「政局が盛り上がればそれでいい」、揚句は「スキャンダルは武器」とまで一部に解釈される今のAKBが、仮にも商業的に成功したとして、一体何の価値があるのでしょうか?
人類史上最も多くのレコードを売ってきた元ビートルズのポール・マッカートニーは、71歳の今も「現役アイドル」として、ワールドツアーで連日数万人のファンを前にパフォーマンスを継続しています。暗殺され神様・カリスマとして歴史上の人物になった相方のジョン・レノンとは好対照のスタンスで(AKBでいえば、ジョン≒前田敦子、ポール≒大島優子+渡辺麻友を足した存在に近いと思う)、50年以上に渡り、ステージでの素晴らしいパフォーマンス、笑顔と愛嬌でアイドルを演じてきた「エンターティナー&職人」です。
ファンの前では常に笑顔でエンターティナーを演じるポールですが、追っ掛けファンの空港でのエピソードとして、搭乗時にファンの目線が消えた瞬間、ファンの前では50年以上曝け出したことのない疲れた表情をした彼の姿を影から目撃して、「いつもファンの前で魅せてくれる姿は、私たちを楽しませるための身を削った精一杯のパフォーマンスなんだな」「真のアイドル&エンターティナー・職人だな」と、50年以上ブレない彼のプロ根性に改めて感動したそうです。
「もっと曝け出せ」と言われますが、求めてもいないのにスキャンダルまで堂々と曝け出し、汚れた生き様をAKBファンに見せ付ける人物を面白がって容認する方々がいらっしゃいますが、AKBファンとしていかがなものかと思います。繰り返しになりますが、私は特定の人間・人物・勢力をを名指しで憎悪・非難するつもりはありません。「AKBを侮辱する言動に対して看過できない」と主張しているだけです。
人間が生き様を曝け出すこと自体は否定しません。たとえば松村の姿勢は素晴らしいと思います。でも手段を選ばずAKBを侮辱するネタを武器にして、それを容認・肯定・支持することは、まったく別次元の問題です。
だからこそ、まゆゆに代表される正統派アイドルは、「アイドル&エンターティナーを演じること」の美学を極限まで追求して、汚れたAKBを浄化してほしい。AKBの正統派は、話題先行に走らないでほしいです。
「推せる要素があるのなら、運営が推さず見つけさせるべし」
「推せる要素があるのなら、拡散をヲタに進んでさせるべし」
たぶん主さんにはご理解いただけると思うのですが。
サプライサイドの改革が必要です。運営は小さくなるべし。
島崎や川栄は、運営推しで売れたんじゃないですよ(必要条件であって十分条件でない)。
強制的に見つけさせられた前に、自分のキャラや魅力や物語を多層的に作り込んで、ヲタが乗りこめるようになってたからです。横山もそう。
もっとも川栄については、作り込んだのはTBSとテレ東とフジテレビスタッフで、作れた層はまだ薄皮だと見ますが。
2010年1~3月の猛烈な島崎推しがあの時点は失敗したのは当然ですし、同期のミニスカートの収穫のなさも当然(本当に運営は進化しない魂ですね)
会いに行けるアイドルとは、ヲタが応援して育てていくコミュニティのことです。
今の本店運営は、強みだった、ヲタに心配させ、支えさせ、作り上げ、語って拡散させる機会を、ことごとく無意識に奪っているのです。
だから、熱がSKEに、そしてHKTに移っていく。
「創らせる」のではなく「消費させる」。
これが秋元康の目が届かなくなった運営の今の現状です。
秋元はかつてAKBをLINUXといいました。今のAKBのどこがLINUXと言えるのか。
5大ドームツアーも全握も、地方の人々にも「広く消費してもらう」ことが主眼でしょう。
それお仕着せのWindowsモデルです。
運営が推さなければ魅力がわからないほど、このグループを見ているファンの目は曇っていない。
最大かつ有能なLINUXプログラマー資産、ヲタの能力を閉ざしてしまう。もちろんやっかいもいるし、プログラム能力を持たない新規も最近いっぱいいますがね。
金持つに連れて、信長や秀吉みたいな大人に執行部を占拠され。あれじゃホトトギスは鳴きません。
あの研究生らを本当に成功させたいなら、ドーピングではなく、裏切らない筋肉作りです。
「筋肉」とは、仕込みと、本人のスキルと、ヲタ・先輩・同期メンバーも含めた支えるコミュニティ形成のことです。
※ 北川はJRらに、田島朝長は指原宮脇ら先輩に支えられ、そのことが情報化されてますが、三銃士と渋谷の孤立っぷりがお察し。
※ その点、峯岸の仕事ぶりは不合格
※ 本店各支店横断の取組みにすること自体は、賛成。
※ その点、メロンパン同盟が初のグループ横断自主組織として、コンセプトの作り込み、シナリオ作り、加入メンバーの大義名分性、相互主体性、ネットワーク効果、ヲタの創作イメージ・働きかけを生み出す『メンバー発LINUX』としていかに先駆的な装置だったことか。
ボール拾いをさせましょう。受け身を取らせましょう。素振りをさせ続けましょう。
特別扱いしてゴリ推すなら、長嶋監督が松井秀喜にしたように、その素振りをゴリ推せばいい。
メディア工作する金と資源を今持ってるなら、その素振りを全部映像でリアルにさらせばいい。
研究生ユニットでありながら、その裏側を松村に徹底追跡させなかった今の運営は、愚鈍な2代目ボンボン社長です。
genkiさんの意見はじっくり読ませて貰いましたが、歴史を踏まえての方法論としては賛同できません(論理展開の筋はすごく通っていらっしゃると思います)。
目の前が荒野でも、川でも、大都会でも、資金があろうがなかろうが、経験の積ませ方は万事不変ですよ。
あの研究生らは48最後の切り札です。やってみて失敗したら日半すればいいじゃない。優秀な先代社長はもういなくなったんだから、やる前から必ず成功させるよう、今から2代目社長を叩くのです。
48に「王道」などないのです。
あと推し方についてですが、ぱるるをドラマの主演に据えるのも、めちゃイケで川栄を祭り上げるのもユニット組ませるのも基本的には同じだと思います。
実績がないと言って推さないのであればこれからのAKBでは誰も推せなくなってしまうと思います。
初期のメンバーが実績を積み上げてこれたのは目の前に無限の荒野が広がっていたからです。
故に何をやっても実績になってきました。
残念ながら今の若手の置かれているのはそういう状況ではないと思います。
だから多少無理やりに見えても実績を得るチャンスを与えてあげる必要があるように思います。
運営はルックスがいい子を露出させれば売れるとは思っていないと思います。
ルックスがいい子や売れる要素があると運営が判断したメンバーでも露出させなければ売れないというのが本音じゃないでしょうか?
「ルックスがいい子を推している=そうすれば売れると信じている」というのは勘違いで経験を積ませて芽が出るのを待っているだけだと思いますよ。
推した結果が鳴かず飛ばずなら運営の見る目がないということに関して批判されるのは仕方ないでしょう。
運営は常に新しい経験の積ませ方を模索しなければならない運命にあると思うので今回の研究生ユニットもその一環として僕は支持したいと思います。
ケツを叩いて中堅を刺激する意味でもアリだと思います。
渡辺麻友がプロのアイドルで、本気を持って演じているのは理解しますよ。素晴らしいです。主さんのまゆゆ記事に残したコメント読んでください。
ただ、ああいう路線の方が殻に閉じこもった今のままで真ん中に来られると、伝統芸能のどこにでもある古いアイドルグループになってしまう。乃木坂46やまゆ坂46を認めないのもそれ。
今の刹那とアイドル性を消費しつくすだけのアイドルグループになる。新しい価値が生まれない。
そういうローコンテクスト48なグループになれはてることは許すわけにいかないのです。本店の運営が山本彩をセンターに持ってこようとしたら、同じこと言うでしょうね。
それは、あなたが指原が存在することで、モラル崩壊し組織が崩れるとし(指原の今のガチマジの示し方があれば崩れませんよ。なおあなたが嫌っているあの発言はプロレスのヒールレスラーがやっている煽りマイク)ている信念と、レベルが変わらないかもしれない。
話題が広がらない。
他選抜メンバーとの密接な人間関係のゴチャゴチャを楽しむことも出来ない。
何が起きるかわからないハプニング性も楽しめず、実直にセンターを真面目に勤めあげるにとどまる(実直マジメ良心なのは全く否定しない)。
きっちり、かわいい(入山加藤であれば綺麗)ぱっと見のルックスでわかってしまうAKBチームを作ろうとする監督(運営)の方針が許せないわけです。
センター(フォワード)としてまゆゆを起用することを猛反対しているのみで、従前どおり再度サイド(MF)のレギュラーとして自由にぶっとびまゆゆしてもらえるなら、微笑ましく思います。
香川をああいう使い方するザックはやめさせろと言っているサカヲタと同じ。
今回の指原戴冠は、渡辺麻友にとって大チャンスなはずですよ。白は黒があるから光るんです。
南極怪獣通信見ましたよ、あちらのブログはなじみがなく、数年前によく見ていたのみですが。
あなたのこのブログで見るコメントと同じ内容一生懸命なコメントが、あちらにも載っていましたね。
kazuさん、よしりんファンさんが言っていた掲示板ってものも、そこに載っていました。
ハンドルネームを書かなかったり、変えたりしても、指原批判の11連投と特定され、あちらの管理人にIP晒すと言われたりとか大変だったようで。本当にお疲れ様でした。
当時のエントリは↓です。
今のSKE48の「正規生」にどれだけの価値があるのか?
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/fa4dfdc04c3ba7c99cb0d10ba3a1adc0
話変わりますが、松村の「終身名誉研究生」のタイミングは、当Blogより8か月遅かったですね。
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>よしりんファンさん
私がフォローするのも何ですが、まゆゆが批判されているのではないです。
まゆゆの本気を活かすことのできないもどかしさを憂いているのだと思います。
むしろ「話題になりさえすればルール違反も不正行為も何でもある」こうんざりの今のAKBにとって、プロのアイドルを本気演じるまゆゆの根性は、AKBの良心です。
ことあるごとにまゆゆを暗に批判するのはやめていただきたいです。
>実は、私は、AKB48という組織における正当性基準を混乱させ不確実性を高めるやり方自体には、半分賛成です。
と半分という表現を使われました。そのことで、自分の見解とベクトルが近いのか相違してるのか、いまいちわかりません。
研究生や次世代メンを、政策的にウェートを置いて推すことは、適切です。リアルの産業政策も、利益の芽ある新産業や外貨を得られる成長産業に注がれており、干され中堅古参メンのような不況業種にはセーフティネットとしての雇用調整支援と業種転換支援程度。それと同じ。そこに悪平等はない。
ではなぜ今の運営のコレを、私は許す気にならないのか。
あの研究生たちについては、(田島朝長を除き)目に見える実績もない。パフォーマンスがヲタに十分に見られ評価があるわけでもない。その人間性やキャラの魅力が十分に顧客に伝わっておらず、愛されているとはまだ言えない。
そういう属性のメンバーを(研究生でもチームB2の似非正規生でもどっちでも良いです。)、選抜メンバー相当に推し続ける運営の判断の拠り所は、何なのか。そこが問題です。運営が寄って立つ、価値概念の問題。
”ルックスが良ければ、客はついてくる。”、”若くてかわいければ、ヲタは夢中になり、握手に来る。”
そういうイージーな基準だったら、AKB48や48グループじゃなくたって、他でもいいでしょう。ハロプロだって若手女優だって女子アナだってなんだっていいです。頻繁に握手できるか否かしか違いがありません。
48グループで、ルックスや若さゆえに売れたメンバーなど、いません。劇場パフォーマンスやバラエティスキル、キャラで自分をさらけ出して、(前座ガールズや有吉共和国の研究生席など)身の程を踏み時間と段階を踏んで支持を作ってきた。
48が48として売れてきたアイデンティティである努力主義 and/or ドロドロとした背景物語を含むハイコンテクスト and/or 粉を浴びせパイを食らわすキャラ立ちバラエティ主義を、今の運営は完全に忘れている。
小嶋西野岡田を有吉AKBラジオ局のメイン机に一丁前に据える前に、あの3人のスキルをムチャぶりで鍛えるべきです。それがネ申で売れる前の正規メンバー相手に有吉弘行らがやってきたことです。AKBINGOなら安田大サーカスのクロちゃんのケツの直撃や稲葉ご飯を喰らってでも、適切なリアクション出来るようになってから、あの机に座らせる。それが筋です。
そんな今の運営だから、殻に閉じこもり自らの個性と情報を消し去った某メンバーをセンターに置くことに疑問を抱かず総選挙の争点化も失敗するわ、何も持って無い入山加藤をルックスを強調し何の工夫も無く露出量を増やせば売れると思うようになる。
光宗、城の推し方含め、運営には反省自己改善が全く見られません。雑巾がけの末にメンバー自らの主体性で魅力をヲタに『推される価値がある』実感させる前に、大人がゴチャゴチャと手を入れ情報量をローコンテクスト化させつつ、焦ってしまう。
ハロプロやどこにでもある既存の芸能プロダクションと違いが見いだせないレベルにまで、行動が陳腐化した今の運営をプロと認めることができません。
なお、某コメンテーターさんと違い、メンバーたち本人やその支持者を排除したい気持ちは全くありません。腐っているのは、汗をかこうとしない運営でしょう。
仰る通り、今後も長期に渡って事業を継続させていかなければならない運営からすれば、「次世代」や「若手」を推すのは当然の「投資」です。
その上で、皆さんが批判しているのは、その投資基準が「研究生」により過ぎているため、正規生/研究生の境界を曖昧にしてしまい、AKB48のステークホルダーが共有している「正規生」に関する価値観が混乱、結果としてモラルの低下が発生する、ということだと受け取っています。
運営は反省すべきでしょう。
で、どう反省すべきか考えてみます。
実は、私は、AKB48という組織における正当性基準を混乱させ不確実性を高めるやり方自体には、半分賛成です。
これは過去SKE48について書いたことですし、本文の後半で書いたことなのですが、実質的に「正規生」の価値が形骸化しているからです。
「正規生」は「選抜」と「干され」に二分化していて、後者についてはほとんど資源を活かせていない状態です。
真に運営に問いただすべきことは、「なぜ研究生をゴリ推すのか?」ではなく、「正規生の価値を高める努力をしているか?」ということであるべきです。
ですが、実のところ運営には手がありません。
一生懸命に考えたけど有効な手立てを思いつくところまで至らなかった、というところが本音だと思います。
そうすると、運営が取り得る方針は次のようなものになるでしょう。
「正規生」ではなく「メンバー」の価値を高める政策を重視しよう!
で、今まさにそれと「次世代・若手」への投資を同時に実行している、というところだと思います。
なので、今取り組むべき課題は、
>ヲタを素直に躍らせるシナリオ書け
↑これだと思います。
4期や宮崎北原時代から今に至るまで、研究生制度スタート以降、運営が研究生を推さなかったことは一度もありません。
ただ、いかんせん推す規模と手法が昔と違って大味になりすぎ、支持しカネを出すべきヲタの感情にストンと入って来ませんね。
運営は、今も昔も研究生か正規メンバーかに、本質的な差異を見ていないのでしょう。ヲタとは違って。
現に、今のチームB2正規メンバーが、何が研究生と違うのか説明できるヲタはどこにもいない。2年前のチームEも、形だけ正規で研究生そのもの。
9期研究生をゴリ推した時に使った前座ガールズという推し方は、個人的にはストンと受け入れられます。所詮は前座、身の程をわきまえています。一方
運営はなぜ札幌ドームの客寄せに新ユニット結成!と思わせぶりな大風呂敷広げて、研究生にメインイベントを戦わせるような真似をしたのか。現に今日出てきたのはアンコール初っ端で、前座ではない。客に対して不誠実だなと思います。
練習生は前座を戦う。お笑いの駆け出しは、前説から始める。それが日本人にとっての筋です。運営は不誠実です。
運営が選抜し、運営が推したいメンバーをヲタに認めさせるのではなく、時間がかかってもヲタが見出しヲタが祭り上げた体にプロデュースしていくことが出来ない今の運営は、力量が低いと思います。
いくら魅力的であっても、落選した政治家を『民間大臣』に任命したり、どっかの大阪のいち首長が国政の党首に祭り上がっている”正当性のなさ”を、研究生ユニットには感じます。
筋を通せ、ヲタを素直に躍らせるシナリオ書けよと。
もしスピンオフしきれるなら、正当性も帯びて筋が通りますね。でも、チーム4もAKBのくびきから逃れられず、『AKB48体制の中にがっつり組み込んだ形でのゴリ推し』そのものでした。
チーム4ならゴリ推してもらえる(A・K・Bなら推してもらえないのに)という7期ヲタ等のぼやきが懐かしい。