進化する魂

フリートーク
AKB48が中心。
気の赴くままに妄想をフル活用して語ります。

[わかフリ解説] 革命騒ぎ

2011-02-22 13:53:17 | 政治
中東情勢の激化が世論を刺激しておりますな。
今日も当Blog相変わらずの"わかフリ"させてもらおう。

※わかフリ = わかっているフリ

学生の頃に読んで衝撃を受けたある論文を思い出した。
ハーバードビジネスレビュー誌に「帝国は反撃する~」のような題名の米国の歴史学者の見解が載っていた。
世の中に「革命」という言葉があるが、しかし歴史を紐解くと「革命」というのは案外少ないという。
「革命」を目指したものの成功して「革命」になるものは稀で、ほとんどは失敗して「~の乱(反乱)」とか「~の蜂起」とか「~の暴動」といった形で片付けられてしまっていると。

で、革命が成功する場合とそうでない場合の違いについて調査した結果、その学者はある答えに至った。
それは、革命が成功するかどうかは「革命を推進する側」の問題ではなく、「革命される側」の問題であると。
革命の旗手の主張がどれだけ正しいかは革命が成功するかどうかに関係しておらず、革命が成功するかどうかは「体制側の落ち度」である場合がほとんどだと。(いや、それしかないという)

例えばロシア革命が成功したのは、共産主義イデオロギーが正しかったからなのではなく、ロシア皇帝が第1次大戦や内政問題に対応できなかったからだし、イラン革命が成功したのは、聖職者による政治が素晴らしかったからではなく旧体制側の汚職や内政的問題であったらしい。
(部分的に記憶間違いがあるかもしれないが・・)

なぜ革命が成功しないかというと、体制側の力が充実している時には、体制側には5つの対応方法があるからだという。

「囲い込み」「適合」「吸収」「中立化」「無効」

大衆を囲い込んで、革命を非正当化する。
資本を投入して、革命を既存体制に適合させる。
革命勢力を吸収してしまう。
革命勢力を鎮圧するなどして中立化させる。
体制側を変化させて革命目的を無効化してしまう。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆

で、今回の中東情勢を見てみると、まだ進行中のものもあるが、どうも「囲い込み」「適合」「吸収」に失敗して「中立化」を試みるがこれも失敗、最後は「無効」策に出てそれも失敗するという流れになっている気がする。

今回、軍部という暴力装置を誰が握るかだという論をよく目にするが、これは「中立化」のフェーズの話で、基本的には最初の「囲い込み」「適合」の段階で勝負は決まっているようにも見える。

グローバリズムの影響を受けて経済的に優位に立ったものが実権を握ったのだが、そこから追い出された守旧派(軍部も取り残された遺物)が巻き返しに出て、そちらの方が圧倒してしまったということだろう。
結局、体制側が市場経済を導入するなどして経済成長をする時に生じる歪み(いわゆる格差問題)についての処理を間違えて、成長から取り残された人々が革命勢力として立ち上がってしまった。
体制側からすれば、マクロ観点では自分達の政策の方がより大衆に有利に働くという計算もあるだろうが、大衆側からすれば「格差問題」そのものが問題なのであり、両者が歩み寄れる点が少なかったのかもしれない。

これも市場経済の特徴で、一部の富める者と多くの貧しき者を生み出してしまうという構造が根本的に格差問題を増幅させてしまう。
格差を周知のものとしてしまうネットの影響力も無視できない。
世界的に見て超富裕国の日本においても、近年あれだけ格差問題が叫ばれたことを考えれば、途上国における格差問題がどれだけ導火線に火をつける事象か想像に難しくないだろう。

なんとなく俯瞰してみると、今回の中東情勢のお話は「独裁vs民主化」などという対立軸などではなく、「富者vs貧者」という対立軸であり、そうすると日本にとっても今回の事件は対岸の火事でもなんでもなく、自分達の今日的問題である。
日本はまだ世界的に見て福祉優良国家であるがゆえに問題は水面下に潜っているが、今後は少子高齢化で問題の顕在化が避けられない。

日本に起こる革命とはいかに・・新しい政権の樹立によって成し遂げられるのか
日本の行く先ははたして・・


[追記]

それとやっぱり、石油資源絡みの工作が裏にないとは言い切れないな。
なんか今回の中東での革命騒ぎの裏に深謀があるような気がする。
本当の狙いはリビアだったりするか。
う~ん、ありきたりな陰謀説かもしれないが。

大切なことはすべて君が教えてくれる

2011-02-22 11:08:32 | 恋愛
大切なことはすべて君が教えてくれた(フジテレビ)
http://www.fujitv.co.jp/kimigaoshietekureta/index.html

久しぶりに"録画"をしてドラマを見ている。
なぜ見始めたのか、それは全くの偶然(第1話の再放送)であったのだが、最近いろいろ考えるところがあって最初から全て見ている。

月9ドラマを見ること自体、かなり珍しく、若者向けのドラマを見ると、ついつい「若いな・・」などと悟ったフリをして冷めた視線で受け流すのが癖ついていたのだが、どうも見方がスパイラル周回したらしく受け取り方が変わってしまった。

決して悪いことではないが、人間には物事を帰納的に考える癖があって、身の回りに起きる事象に関して一般化(法則化、定式化)してしまう。
ブラックスワンのタレブ曰く、後付バイアスによる「プラトン化」というやつだ。
往々にして、これはかなり特殊な前提条件に基づく一般化なので、想定外の事象をうまく包含できない。

恋愛でいえば、人間はある程度の経験をすると、マクロで恋愛を捉えようとして、一定の傾向から、自分なりの恋愛理論を構築してしまう。
一度、恋愛理論が出来上がってしまうと、この理論に基づいてしか恋愛を見ようとしなくなるので、人は想定外の事象については事象の論理を単純化して理論における論理矛盾を回避するか、もしくは事象そのものをなかったことにするという無視作戦をとることになる。

どうすればよいか答えのわからない問題について、人は向き合うことを避けたがる。
(日本の教育が回答の用意されている問題ばかり解かせるから、日本人はこの手の問題が苦手というのもあるだろう)
人は、「どうしたらよいかわからない」という状態に対して「不安」を感じる生き物だからだ。
「知らない恐ろしさ」というやつである。
「不安」は生き残るための危険検出センサーなので、知らない恐ろしさが存在すること自体は生物学的に言って正しい。

しかし、日本の教育は知ることのできることばかり教え、それに答えることができる人を優秀とする傾向が強いので、日本人の多くは「知らない恐ろしさ」に対する耐性がない。
また、全知全能な神を宗教的背景としてもたないし、神道や仏教の影響が薄れ、人間の未成熟さを肯定する素地がないということもあるだろう。

だから、日本人はやたらと「知らない恐ろしさ=不安」を恐れている。
「不安」を排除するために安定的な生活を手にしようと躍起になっている。
日本人は事象をプラトン化して「論理の単純化作戦」と「事象の無視作戦」に全力を傾けるのだ。
そして、時としてそれが不毛な努力になり、人生から幸せを追い出している。

当Blogでは、以前より「恋愛」に焦点を当てている。
何度も言うように、「恋愛」こそ、その日本人のプラトン化を打ち破る鍵だからだ。
凝り固まった自分を破壊し、新しい秩序を求める原動力になる。

恋愛の1つもできないような日本人に何を変えることができる。
この社会の何を、この世界の何を、この文化の何を、変えることができるのだ。

嫌いなことから物事を変えることはできない。
物事を変えることのできる条件は、唯一、それが好きであるということだけである。

答えは、上述したように、人間にとって「好きである」ということが既存の構造を破壊し、新しい秩序を構築するために最も優れた動機となるからだ。

「大切なことはすべて君が教えてくれた」は、全くもってその通り。

大切なことはすべて好きになったものが教えてくれるのだ。
あなたが、大切なことを知る条件はただ一つ、好きになるということ、それだけだ。



ちなみに、ドラマの話ですが、私は佐伯 ひかり(武井 咲)と柏木 修二(三浦 春馬)とがうまくいって欲しいです。
お願いします。

[追記]

勘違いされるかもしれないので補足しておきますが、
ここでいう恋愛とは人と人の恋愛だけにあらず、
人と人と物事すべてとの関係性の話です。

ちなみに、この恋愛話は私の持論で、だいぶ前の学生時代の頃から採用面接時にも語った内容でもあります。
これくらいのことが語れなければ学生した意味がありません。

今こそ中東への進出を

2011-02-22 09:41:19 | 政治
ブーツオンザグラウンド(河野太郎)
http://www.taro.org/2011/02/post-929.php

中東アラブ諸国の大使と夕食会。

既に本国の政変で辞表を出された大使もいる。

バーレーンのシーア派によるデモがサウジアラビア東部のシーア派に飛び火することを心配している。

ヨルダンとモロッコ以外の政権は、このジャスミン革命の影響から逃れられないだろうという意見も。

みな口をそろえるのは、これは日本外交にとっての大きなチャンスだ、と。ただ、そのためには官にしろ、民間ビジネスにしろ、ブーツオンザグラウンド、つまりアラブに来い。

失われていくアメリカの影響力に替われるのは、あるいは替わってほしいのは、日本だ。しかし、ここのところ日本の外務省はアフガニスタンとイラクとイランで手一杯。中東を見ていない、と。


ピンチはチャンス。
なぜならピンチという既成構造が崩壊する時にこそ、新しい構造を築き上げる機会(チャンス)があるからだ。

今の中東情勢で言えば、日本がリスク・テイクする条件としては、日本が新しい中東の構造についてのコンセプトを構想できるかどうかにかかっているが、日本の外務官僚にそんなことを期待するのはかわいそうだ。
彼らにそんな大きなスケールの権限がないのだから。

こういう時こそ政治家が自らの責任において、官僚を使いこなしてリスクテイクすべきだ。

河野太郎がやればいい。