サンデル教授の授業が日本で行われたようです。
サンデル教授、東大で白熱授業 正義について熱く討議(asahi.com)
http://www.asahi.com/national/update/0825/TKY201008250419.html
人気の「白熱教室」の日本出前授業が実現した。米ハーバード大で空前の履修者数を誇るマイケル・サンデル教授(57)の来日特別講義が25日、東京大(東京都文京区)で開かれた。身近な題材から問いを投げかける有名な対話型講義に聴衆が積極的に参加し、本家さながらの熱い討議が繰り広げられた。
[中略]
サンデル教授の講義は日本でも今春から「ハーバード白熱教室」と題して連続放映され、大きな反響を呼んだ。講義をまとめた「これからの『正義』の話をしよう」の翻訳本は30万部を超えるベストセラーになっている。今回の特別講義は10月下旬以降にNHK教育テレビで放映予定という。
「これからの『正義』の話をしよう」は30万部を超えるベストセラーだそうです。
そういう私もすぐ買って読みました。
書評もそれなりに出ていて「わかりやすさ」を評価するものが多いようですが、
私の感想としては、普段から政治哲学に関心のある人を除いては、
突然この本を読んで、内容を理解できるほど簡単でもないと思います。
わかった気になることはできますけれど、
言っていることは、それほど簡単でもないと思います。
もちろん、サンデル教授の講義は「哲学」ではなく、あくまで「教養」ですから
哲学書を読むよりもずっと簡単です。
(実際の講義は、事前に多くの哲学書を読む必要があるようですが)
小難しい哲学書を幾つも読むよりは、この本は議論が整理されているので、
時間を短縮して政治哲学の論点をつかむことができる価値は多いにあります。
でも、だからといって内容が簡単ということにはなりません。
サンデル教授の説明がわかりやすいというだけで、言ってる内容は簡単ではないという意味です。
私がそう思うのは、もし30万人の人が、この本の議論に参加できるレベルであれば、
日本の政治的混乱ももっとマシになっているはずだと思うからです。
そういう意味では、ちょっと強引な意見ですが、
この本を学校教育に取り込んではどうでしょうか。
先生に読ませる意味もありますし、先生に説明させて、
そして生徒間で議論してはどうでしょうか。
噛み砕けば、中学生、高校生でも議論できる内容になると思います。
日本で道徳教育というと、なにか強制的な価値観の押し付けのイメージがあり、
多くの反論が生まれるのが必定ではありますが、
サンデル教授の本などを使って道徳議論をすることは可能なのではないでしょうか。
サンデル教授、東大で白熱授業 正義について熱く討議(asahi.com)
http://www.asahi.com/national/update/0825/TKY201008250419.html
人気の「白熱教室」の日本出前授業が実現した。米ハーバード大で空前の履修者数を誇るマイケル・サンデル教授(57)の来日特別講義が25日、東京大(東京都文京区)で開かれた。身近な題材から問いを投げかける有名な対話型講義に聴衆が積極的に参加し、本家さながらの熱い討議が繰り広げられた。
[中略]
サンデル教授の講義は日本でも今春から「ハーバード白熱教室」と題して連続放映され、大きな反響を呼んだ。講義をまとめた「これからの『正義』の話をしよう」の翻訳本は30万部を超えるベストセラーになっている。今回の特別講義は10月下旬以降にNHK教育テレビで放映予定という。
「これからの『正義』の話をしよう」は30万部を超えるベストセラーだそうです。
そういう私もすぐ買って読みました。
書評もそれなりに出ていて「わかりやすさ」を評価するものが多いようですが、
私の感想としては、普段から政治哲学に関心のある人を除いては、
突然この本を読んで、内容を理解できるほど簡単でもないと思います。
わかった気になることはできますけれど、
言っていることは、それほど簡単でもないと思います。
もちろん、サンデル教授の講義は「哲学」ではなく、あくまで「教養」ですから
哲学書を読むよりもずっと簡単です。
(実際の講義は、事前に多くの哲学書を読む必要があるようですが)
小難しい哲学書を幾つも読むよりは、この本は議論が整理されているので、
時間を短縮して政治哲学の論点をつかむことができる価値は多いにあります。
でも、だからといって内容が簡単ということにはなりません。
サンデル教授の説明がわかりやすいというだけで、言ってる内容は簡単ではないという意味です。
私がそう思うのは、もし30万人の人が、この本の議論に参加できるレベルであれば、
日本の政治的混乱ももっとマシになっているはずだと思うからです。
そういう意味では、ちょっと強引な意見ですが、
この本を学校教育に取り込んではどうでしょうか。
先生に読ませる意味もありますし、先生に説明させて、
そして生徒間で議論してはどうでしょうか。
噛み砕けば、中学生、高校生でも議論できる内容になると思います。
日本で道徳教育というと、なにか強制的な価値観の押し付けのイメージがあり、
多くの反論が生まれるのが必定ではありますが、
サンデル教授の本などを使って道徳議論をすることは可能なのではないでしょうか。